ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

ドクターX 第10話 最終回 松坂慶子、米倉涼子、岸部一徳、市村正親… ドラマのキャスト・主題歌など…

『ドクターX~外科医・大門未知子~ 最終回!! テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. オペ
  2. 海老名
  3. 大門先生
  4. 蛭間
  5. 加地
  6. ニコラス
  7. ピアノ
  8. 博美
  9. 医者
  10. 多古
  11. 駄目
  12. 丹下
  13. 大門
  14. 神原
  15. 海老名先生
  16. 手術
  17. 心電図モニター
  18. アラーム
  19. 子供
  20. 失敗

f:id:dramalog:20191219222947p:plain

『ドクターX~外科医・大門未知子~ 最終回!! テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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[終]ドクターX~外科医・大門未知子~ 最終回!! テレビ朝日開局60周年記念[字]

ついに最終回!!まだ誰も見たことのない大門未知子!先天性の心疾患で生命の危機にありながら治療を拒否するニコラス丹下。一方、海老名は自分がガンであることを告白する…

詳細情報
◇番組内容
修正大血管転位症という先天性の心疾患があることが判明したニコラス丹下(市村正親)は、一切の治療を拒否。以前に未知子(米倉涼子)に命を救われた一子(松坂慶子)が説得するため拘置所を訪問するも、その目の前で意識を失い倒れてしまう!丹下はようやく手術を承諾するが、蛭間院長(西田敏行)をはじめとした上層部は「手術は不可能」と判断し、阻止しようと企む。一方、海老名(遠藤憲一)は自分がガンであることを告白し…
◇出演者
米倉涼子岸部一徳市村正親ユースケ・サンタマリア内田有紀遠藤憲一勝村政信 鈴木浩介河北麻友子川瀬莉子武田真治清水ミチコ、藤森慎吾、今田美桜、戸塚純貴、西田敏行
【ゲスト】松坂慶子
◇脚本
林誠人
◇ナレーター
田口トモロヲ
◇音楽
沢田完

【主題歌】
P!NK『ソー・ホワット』(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
◇スタッフ
【企画協力】古賀誠一オスカープロモーション

【エグゼクティブプロデューサー】内山聖子テレビ朝日
【プロデューサー】大江達樹(テレビ朝日)、都築歩(テレビ朝日)、霜田一寿(ザ・ワークス)、大垣一穂(ザ・ワークス)、伊賀宣子(ザ・ワークス
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/doctor-x/
☆Twitter
 https://twitter.com/DoctorX_tvasahi
☆Instagram
 https://www.instagram.com/doctorx_official/
◇演出
田村直己(テレビ朝日

 

 


(大門未知子)
心臓に爆弾を抱えてるあんたを

放っておくわけ
いかないでしょ。

(ニコラス・丹下)余計な事を…。

うっ! ああっ…! あっ…。

ああっ…。

♬~

〈これは
一匹狼の女医の話である〉

(矯正医官)
チアノーゼが改善しません。

私の手には負えない。

ドクター… 私も医者だ。

自分の体に
何が起きてるかは わかっている。

鎮静剤だけ出してくれれば
それでいい。

♬~

〈2019年 白い巨塔
完全に崩れ落ちた〉

(蛭間重勝)司法取引に応じたの?

(鮫島 有)全ては ニコラス・丹下が
一人で行った事。

私は 一切関与していません。

厚顔無恥という
言葉があるけどね

その言葉

あんたのために
あるようなもんだね。

ハハハハ…。

このままでは東帝大病院は

倒産処理に追い込まれる
可能性があります。

倒産?

私と手を組みませんか?
蛭間院長。

フフッ… どういう事だい?

新しくファンドを立ち上げ
投資を呼びかけるんです。

その名も… 蛭間ファンド。

ほう。
むろん その投資案件の中には

丹下元副院長が
東帝大病院に対して行った

300億の投資引き継ぎも
含まれています。

フフフフ…。

しかしな 鮫島くん。

あんたを信じていい理由が
どこにも見当たらんのだけど…。

東帝大は
誰のためにあるんですか?

蛭間院長
東帝大は あなたのためにある。

違いますか?

フフフ…。

悪くない理由だね。

進めてくれますかね。

御意。

〈日本の大学病院は
巨額の赤字に追い込まれ

命のやり取りをする医療は

経済的な弱肉強食の時代に
突入した〉

〈そんな中

どこの大学医局にも属さない
フリーランス

すなわち
一匹狼のドクターが現れた〉

(原)右肺尖部に
3センチ大の腫瘍が見られますね。

腕神経叢にある神経鞘
間違いない。

(加地)これ 大変だぞ。

♬~

(加地)海老名先生。
(海老名)あっ…。

どうしたんですか?
うん…。

(海老名)あのさ…

自殺だと
生命保険って下りないのかな?

自殺? なんの話ですか?

知ってるよね? 俺の娘 彩。

ああ。 海老名先生と
顔が うり二つの…。

顔は うり二つだけど
俺と違って優秀でさ

頭もいいんだ。

医学部に行きたい
っつってるんだよ。

(加地)すごいじゃないですか。

(海老名)いや だけど ほら
医学部って金かかるじゃん。

俺 ヒラになっちゃったからさ。

なんだ 金の悩みですか。

バイト 紹介しましょうか?

時間がないんだよ。

時間?

俺…

がんなんだ。

(加地)嘘でしょーっ!?

(看護師)ちょっと待って
ほら 走っちゃ駄目よ!

僕 手術しない。

どうして?

手術したら
ピアノ弾けなくなるんでしょ?

誰が そんな事 言ったの?

5人のお医者さん。

僕の検査をした先生たち
みんな そう言ってた。

そいつらの言う事なんて
信じちゃ駄目。

僕 またピアノ弾けるように
なるのかな?

必ずなる。
そういう手術 するから。

大門先生に任せておけば大丈夫。

大門先生 特技 手術なので。

やった! 僕 ピアノ以外
何もできないんだ。

算数も国語も全然馬鹿だし
体育も駄目。

言いすぎ 言いすぎ。
私も

手術以外 な~んにもできない。
そのとおり そのとおり。

(蹴る音)
痛っ!

でも ニコラスさんに
応援してもらったから

ピアノじゃ誰にも負けないんだ。

ニコラス? どういう事?

ニコラスさんが
出してくれたお金で

僕はジュリアード音楽院
行けたんだ。

僕だけじゃないよ。

ニコラスさんは
たくさんの子を援助する

すごい人なんだよ。

そうなんだ。

僕 本当に治るのかな?

大丈夫。

私 失敗しないので。

〈例えば この女〉

〈群れを嫌い 権威を嫌い
束縛を嫌い

専門医のライセンスと
叩き上げのスキルだけが

彼女の武器だ〉

♬~

刺激出して。
はい。

小指と薬指の屈曲…
尺骨神経か。

(原)C8が
完全に腫瘍に埋もれてます。

予想以上だ。 全摘は困難です。

大門先生?

術式変更。

C8神経を離断して
腫瘍全摘。

ルーペ 下げて。
(原)ちょっと待ってください。

それじゃあ 二度とピアノが
弾けなくなるかもしれません。

何 ボーッとしてるの?
グラフト採取。

(多古幸平)えっ…。
メッツェン。

(博美)下腿部の術野 準備して。

大門先生 やめてください。

(原)大門先生!

♬~

バイタルは?

血圧112の75
心拍数80でサイナス。

終了。

(多古)やっぱ すごいな
大門先生のオペは…。

(博美)お疲れさま。

(多古)お疲れさまでした。

♬~

〈外科医 大門未知子〉

〈またの名を ドクターX〉

♬~

海老名 お前 なんか顔色悪いな。
大丈夫か?

あっ… 大丈夫です。

いや 実はね お二方に
伝えておきたい事があります。

(2人)はい。

私 あの鮫島と

組む事にしました。

どういう事でしょうか?
あんな裏切り者と。

(蛭間)蛭間ファンドなるものを
立ち上げてね

この東帝大学病院を

完璧に 私のものにしようと
思ってます。

ついては お二方のどちらか

副院長をやってもらおうと
思ってます。

(2人)副院長!?

(原)握ってみて。

右の指が動かないよ。

(原)もう一度やってみて。

(和十)だから
動かないって言ったじゃん。

大門先生の嘘つき!

大門先生 ちょっと…。

だから 手術の時
言ったじゃないですか!

これは大門先生の
明らかな失敗ですよ。

(加地)失敗?
(多古)大門先生が?

被膜下摘出が標準術式なのに

神経離断して
全摘なんかしたから!

被膜下摘出だと腫瘍が残る。

腫瘍が残ったら

再発する。

あの子は二度と
ピアノが弾けなくなるんだよ。

今だって 現実に和十くんの指は
動かないじゃないですか。

ピアノが弾ける手術をするって

あれは承諾させるための
嘘だったんですね?

大門先生は 和十くんの
才能と未来を殺したんですよ!

フフッ… 未来?

なんですか?

あんた 今しか考えてないじゃん。

♬~

ただいま。

(神原 晶)おかえり。

ん? あれ…?

しょ… 食堂のおばちゃん!?
えーっ! どうしたの?

久しぶり 大門さーん!

(神原)世界一周旅行から
帰ってきたんだって。

世界一周って…
そんなお金 持ってるの?


おっ… そうだ 未知子
お土産いっぱいもらったから。

うわっ 本当だ!
お土産だ。 すごーい!

すごいじゃないわよ この泥棒猫!

えっ? ベンケーシー
盗んじゃ駄目でしょ!

(ベンケーシーの鳴き声)

私の丹下副院長に

ちょっかい
出してるらしいじゃないの。

はあ?
(神原)そうなんですよ。

自分の事を
内縁の妻だなんて嘘ついて

拘置所
何回も会いに行ってるんですよ。

ねえ 治せるの?

先天性心疾患。

まだ誰もやった事のない
術式が必要。

まあ!
(神原)一番の問題は

本人の病気に立ち向かう
気持ちなんです。

気持ち?

丹下さんは
全ての治療を拒否しています。

患者が生きる事を拒んだら

医者にとって
勝負権はありません。

わかったわ。
あとは お願いね! ね!

♬~

どうして
僕に会いに来てくれたんですか?

独りぼっちで
寂しいんじゃないかと思って…。

その後 お体は大丈夫ですか?

私よりも ご自分のお体の事を
考えてください。

大門先生に頼まれたんですね。

違うわ。 私の気持ち。

あなたに会いたかったから。

手術を受けて。

私は もう年です。

生きる理由も… ない。

私が あなたに生きてほしいの。

それが理由では駄目ですか?

♬~

(一子)あっ!?
ううっ!

丹下さん!
おい 大丈夫か?

丹下さん! 死んじゃ駄目ーっ!

開胸CPRになるかも。
オペ室へ。 急いで。

(心電図モニターのアラーム)

(博美)心停止から23分。
CPR継続20分。

瞳孔径は6ミリ
対光反射はなし。

エピ末梢2ミリ。
(博美)了解!

代わる。
(多古)はい。

200ジュール。

(心電図モニターのアラーム)

戻らない。

♬~

(博美)CPR開始から30分経過。

まずいな…。
低体温にしよう。

(博美)PCPSで循環。
何度にする?

34度にして。
(技師)はい。

輸液全開。
オーケー!

ポンプ オン!
(技師)はい。

ニコタン そろそろ目覚ましてよ。

こんな所にいたんだ。
駄目だよ 勝手に入ってきちゃ。

丹下さんを助けて!

大丈夫だから。

(潮・海老名)
失礼します。 蛭間院長!

(潮)丹下元副院長が
拘置所から救急搬送されました。

(蛭間)あっ!?

大門先生が
勝手に受け入れたようです。

ニコラス・丹下は
先天性の心臓疾患を抱えてました。

一度発症したら
もう手遅れでしょう。

(心電図モニターのアラーム)

ふう… はあ…。

代わる。
すいません…。

(心電図モニターのアラーム)

(心電図モニターの音)

心拍再開!

(多古)蘇生しました!
(荒い息遣い)

ステロイド投与。 血ガスは?

(飯野加菜)はい!

(荒い息遣い)

助かった…。

よかった…。

おかえり。

ここは病院か…。

そうだよ。

病院だから 治して出てってよ。

貧しくても… 人は死ぬ。

思い出したんだ。

僕は一度 君を見た事がある。

あれは何年前だったか…。

(丹下の声)ブラジルの貧しい街で
爆発事故が起こった時…。

(女性の叫び声)

(丹下の声)君は
もう助からないような子供から

真っ先に救おうとしていた。

(ポルトガル語)

あそこにいたんだ…。

あの時
君が子供たちを救ったように

僕も 僕のやり方で
子供たちを救いたかった。

貧しい子供たちに
チャンスを与えたかった。

まだ間に合う。

あんたは まだ子供たちに
チャンスをあげられるよ。

オペを受けて 助かれば

同じ先天性心疾患を持った
子供たちの未来を救う事ができる。

♬~

死ぬ覚悟があるなら
命 投げ出してよ。

子供たちのために。

♬~

(記者)蛭間院長!
(蛭間)はい。

丹下被告が
入院されているそうですね。

この病院で
治療するって事ですか?

(記者)国民の血税
手術をなさるんですか?

ハハハ…。 まあ あの

ニコラス・丹下氏がですね
いかに罪が重かろうとも

まあ
私どもは医者でございますので

命を助けるという事に関しては
なんの躊躇もございませんですね。

(記者たち)おお~。

丹下被告の病状を教えてください。
(蛭間)それは あの

潮先生のほうから
お願いしましょうかね。

お答えします。

心臓の修正大血管転位症です。

それは治るんですか?

高齢での手術成功例はありません。

(記者たちのざわめき)

(記者)おいおい…。

私はね ニコラス・丹下氏の
命を救う事に

なんの躊躇もありませんよ。

だけどね…

いかに優秀なドクターたちが
一生懸命 手を尽くしてもね

救えない時は救えないんだよな。

優秀なドクターである お三人

わかってらっしゃいますよね?

ニコタンのオペをやらせて。

次 発作が起きたら 本当に危ない。
お願い。

フー アー ユー?
ホワット?

この人 誰か
教えてくれませんか?

ふざけてる場合じゃないの。
時間がないんだよ!

ニコラス・丹下氏のオペは
病院長として 許可致しません。

なんでよ? 会見で
命を救うって言ったじゃない!

救いたいよ。
俺だって救いたいよ!

我が東帝大の
優秀なドクターたちが

異口同音 無理だと言っている。

そうですよね? 潮先生。

御意。

そもそも
救える術式がありません。

ああ~…。
術式がないんだって 浜地先生。

御意…。

オペは
むしろ 死期を早めるかと…。

(海老名)大門 今回は諦めろ。
これが病院の方針なんだよ。

あんたたち それでも医者?

医者なのか? って聞いてんの。

いいや。
じゃあ 私 勝手にやるから。

おい…。

失礼します。

(舌打ち)

(加地)おい デーモン!

お前 やるやるって言うけどさ
実際 どうするんだよ?

誰も成功した事がない
症例なんだぞ。

これだ。

左右の心室が入れ替わり

右心房から左心室
肺動脈へ繋がり

左心房から右心室
大動脈へと繋がっている。

副院長の年齢だと
従来のフォンタン手術では

肺の血流が維持できない。

(村崎公彦)生理学的修復術でも

弁下狭窄を合併しているので
左室機能の改善は見込めませんね。

(加地)だよな。 ほら見ろ
やりようがないじゃないか。

ダブルスイッチで
血流を転換すれば

できる可能性もある。

だけど それでも
心房スイッチ部の狭窄を起こしやすい。

オペの難易度が非常に高い上
侵襲が大きすぎる。

わかってるよ そんな事。

鳥肌…。
なんか まともな医局っぽい。

(蟹江 旬)おお~。
(村崎)大体 このオペ

大門先生 1人でできるんですか?

だから… 手伝ってよ。

手伝ったら
クビになっちゃいますよ。

(加地)クビなんて
生易しいもんじゃないかもな。

ドクター生命が
絶たれるかもしれない。

えー…。

本気で そんな事 言ってんの?

(ため息)

(原)手伝えるわけない
じゃないですか!

この前も和十くんのオペを
大門先生 失敗したんですよ!

失敗しない大門未知子は
もう存在しないんです。

じゃあ 何もしないの?

(ため息)

それって
患者を見殺しにする事なんだよ。

♬~

(主人公)<これは 俺と「ROCKY」の記録である>

♬~

(惑星の男性)That's ROCKY.

(ロボット)チョウサチュウ チョウサチュウ…

It's ROCKY.

(惑星の長老)ROCKY!

オォー!

(惑星の女性)ROCKYモ アナタモ カッコイイネ。

<新自由SUV

<「ROCKY」デビュー。 ダイハツ

(蛭間)お願いがあるんですけどね。
(海老名)はい。

大門未知子がね
必ずオペをしようとします。

それを阻んで頂きたい。

御意!

失礼します。
(蛭間)お願いします。


蛭間院長。
はい。

設立した蛭間ファンドに

投資家たちを
呼び込まなければなりません。

そのために チャリティーコンサートを
開くのは どうでしょう?

おお~ グッドアイデアだね。
そこで 新たな

「東帝大病院リバースプラン
2020」を発表して

さらなる出資を募るんです。

♬~(ピアノ)

♬~(ピアノ)

(蛭間の声)
チャリティーコンサートには うってつけの

少年ピアニストがいるよね。

吉行和十くんに

コンサート
演奏してもらいましょうよ。

しかし あの子は もう指が…。
いやいや いやいやいや…。

動かない指を

一生懸命 鍵盤の上で
一生懸命 動かす。

演奏する。

そこに 感動が
生まれるんじゃないでしょうか?

御意。

オブリガード。

♬~(ピアノ)

♬~(ピアノ)

どうするつもりだ? 大門。

♬~(ピアノ)

あっ…。

やべえ…。 クソッ…!

(ストップウォッチを止める音)
よし できた。

一番おいしいタイミング。
よっしゃ!

(息を吹きかける音)
加地くん…。

い… 痛みが出てきたんだけど。

(海老名)あのさ…
ここだけの話なんだけどさ

俺 副院長を打診された。

(原)マジですか?
(海老名)うん。

潮先生とのマッチレースだ。
どっちかが副院長になる。

潮先生が!?
(海老名)うん。

副院長になればさ
給料も上がるし

給料が上がれば
もう生命保険とかさ 当てにせず

娘を医学部に入れる事
できるじゃん。

なんとしてでも 副院長になりたい
と思ってるんだよね。

ちょっと待ってください。
生命保険って なんですか?

あっ…。

海老名先生 いいですか?

うん…。

海老名先生 がんなんだよ。

えっ…?

痛みが出て 精密検査した。
今 結果待ちだ。

そんな…。

そこで
折り入って 相談なんだけどさ

君たちで
俺のオペ やってくれないかな?

(原)えっ?
(加地)はあ?

友達価格で。

大門 ほら
高すぎて頼めないからさ。

何 言ってるんですか?
そんな事 言ってる場合ですか?

それに 大門が
丹下さんのオペやろうとするの

なんとしても
阻止しなきゃいけないんだよね。

副院長になるために。

ひでえ話だな…。
(海老名)何が?

人のオペは止めて
自分のオペはしてほしいと…

つまり そういう事ですか?

どうしても 金がいるんだよ…
娘のために。

お… 俺だって もう
いっぱいいっぱいなんだよ!

なんだよ? その目…。

しょうがないだろ!

(舌打ち)
クソッ…。

もう 今夜は飲もう。

(海老名)大将 生ビール
大ジョッキで3つちょうだい。

(大将)喜んで。
(原)駄目です。

なんで?

わかるでしょ? 医者なんだから。

クソッ…。

(加地)守! 原守!
それに 俺は

誰も蹴落としてなんか
いねえんだよ!

違う 違う 違う…。 加地先生は
海老名先生を蹴落として…。

(原)かわいそうに…。

見てみろよ…
この海老名先生の哀れな姿を。

原くん 飲みすぎだよ。
(原)僕はね

海老名先生が… 不憫で…。
(加地の泣き声)

不憫…。 あー…。

海老名先生…! 海老名先生!

じゃあ オペやってくれる?

やってくれないんだ。

海老名先生 僕がやりましょう。

本当?

切って切って 切りまくりましょう
加地先生!

いいな! 木っ端みじんに
切り刻んでやるぜ!

よし! 早速 やりましょう。
原先生 メス。

はい。
痛っ! 逆だよ これ~!

(2人)メッツェン!

(原)大ジョッキ もう1杯!
大ジョッキ もう1杯!

(未知子・博美)せーの…。

(博美)うわ~!
ああ~!

何!? ねえ 何? この輝き!

もう 何年も見た事がない。

すごいでしょ?
私だって たまにはやるのよ!

ハハ~ッ!
やるね~!

どうする? どうする?
ねえ どうやって食べる?

ステーキ ステーキ ステーキ。
ステーキ…。 え~!?

私 しゃぶしゃぶがいい!
だってさ これってさ

ステーキにしては薄くない?
(博美)いやいや。

しゃぶしゃぶにしては
厚すぎるじゃん。

(博美)結局 焼き肉か。

まあ でも ほら
A5ランクだから 我慢 我慢!

「我慢」って 何よ?

文句があるんだったら
食べなくていいから!

ああ~ ちょっと 晶さん!
(神原)いいわよ。

なんで そんな事するかな!
独り占め 反対!

お黙り!
何よ…。

2人とも 納得してないでしょう。

だって しゃぶしゃぶ
食べたかったんだもん。

私はステーキ。

お肉の話じゃないの。
じゃあ なんの話?

ニコタンの手術。

術式 決まってないんでしょ?

オペを成功させる確信はあるの?

でも やらなきゃ
ニコタンは確実に死ぬ。

ちゃんと準備はできていない
行き当たりばったり。

そんなオペ
成功するはずないでしょ。

苦労して手に入れた この紹介所
今度こそ 完全に潰されるわよ。

じゃあ 何?

晶さんも
オペはするなって言いたいわけ?

♬~

何? それ。

飛行機のチケット?

東帝大は もう終わり。

あんなひどい病院で

未知子 あんたに手術させて
失敗させたくないの。

3人でアメリカに行きましょう。

はい。 はい はい。 ほら!

はい はい。

アメリカで 好きなだけ
オペすればいいじゃない。

いいわね? 未知子。

♬~

未知子!

何もしないのは
患者を見捨てる事。

私は見捨てない。

私もポ~イ!

ああ~ 嫌だ 嫌だ。

あんたたちといると
本当に疲れちゃうわよ。

(神原)んんっ!

さあ 頂きますわ もうね。

フフッ…。

おいしい。

食べないのね。
じゃあ 1人で頂きます。

(未知子・博美)ああーっ!!
食べよう 食べよう 食べよう…。

はい あ~ん…。

うんまっ!
ちょうだい ちょうだい…。

う~ん!
うまーい!

「ニコラス・丹下の病状に対応する
治療法はありません」

オーケー アイ。

ラステリ法はどうだ?

「ラステリ法による
ニコラス・丹下の手術成功率は

0パーセント」

こんなオペ 大門でも無理だ。

(荒い息遣い)
(大間正子)マスク 失礼します。

ベータブロッカー追加。
(正子)はい。

♬~

もう時間がない…。

♬~

大門 お前 余計な事するなよ。

お前 何しようと
俺 絶対 阻止するからな。

特に お前 オペなんか
絶対 やっちゃ駄目だからな。

(海老名)なあ! いいな?

♬~

(鮫島)蛭間院長。
(蛭間)はい!

(鮫島)お連れしました。
(蛭間)おっ おお…。

こちらの
ストラスバーグCEOからは

5億の出資を
お約束して頂き…。

オー! サンキュー!

(ため息)

(加菜)大門先生。
これを海老名先生に

渡しておいてもらっても
いいですか?

致しません。

皆さん チャリティーコンサートに
出かけられてるので

すいません お願いします。

♬~

(拍手)

さあ 感動させて頂きますよ。
ハハハ…。

(拍手)

♬~(ピアノ)

♬~

診察。

(海老名)おい…
い… 今 何やった?

呼吸 確認しただけ。

♬~

(心電図モニターのアラーム)

(心電図モニターのアラーム)

♬~

(博美)いきますか。

(心電図モニターのアラーム)

(心電図モニターを叩く音)

あれ? 嘘だろ…。

(心電図モニターのアラーム)

なんで 心拍 出ないんだよ。
生きてんじゃないかよ ほら。

(心電図モニターのアラーム)

どいて。

(心電図モニターのアラーム)

チアノーゼが進行してる。
緊急オペの準備!

(海老名)オペは駄目だぞ!
絶対 駄目だぞ。


(正子)第1オペ室 空いてます!

運ぶよ。

おい… 駄目だって やめろって!
あっ そうだ。

検査結果。

良性だって。

良性…?

これ 俺の? 良性って…。

良性… 良性って
がんじゃないよ 俺!

がんじゃないじゃん 俺!
なんだ よかった…!

♬~(ピアノ)

♬~

…ん? どうした? 調子悪いか?

♬~(ピアノ)

(観客たち)おお~!

♬~

やるよ ニコタン。

♬~(ピアノ)

どうなっちゃってんだよ…。

ちゃんと
両手で弾いてるじゃないか。

(鮫島)これは これで

東帝大の医療技術が高い
という証明になります。

よかったんじゃないです?
(蛭間)ああ… あっ そうか…。

(蛭間)えっ… あっ そう…?

大門先生は失敗してなかった…。

和十くんがリハビリを
相当 努力したんだろう。

♬~(ピアノ)

大門先生は ここまで計算して…。

(未知子の声)あんた
今しか考えてないじゃん。

♬~

皮下組織を切開。 モノポーラ。
(与野華子)はい。

♬~

32度で還流開始。

心房内スイッチから いくよ。
(博美)えっ?

動脈スイッチからじゃないの?
手順 違うんじゃない?

いいの。 こっちが先。

まだ 術式 迷ってるの?

右心房を切開。 ルーペ下げて。
(鈴木ひとみ)失礼します。

メッツェン。
はい。

(博美)輸血 4単位 追加して。

(正子)はい 持ってきます!

♬~

オペが成功すれば
俺の副院長はない。

どうする? 海老名。

俺は医者なのか?

それとも 犬なのか?

このまま
へいこら 鳴き続けるのか?

ワン ワン! って。

(海老名)ワン ワン! って。

(多古)入ったらクビだ…。

入ったらクビ!

…うわっ!

何してらの?
えっ!? はあ? いや あの…。

命の前で迷ってる男は
医者でねえ。

そったら奴は男でもねえ!

♬~(ピアノ)

♬~

(携帯電話の振動音)

海老名先生だ。

まずいな…。
大門が1人でオペを始めた。

あのオペは1人じゃ無理よ。

まさか 行くんですか?

加地先生…。

オペに参加したら
もう病院には戻れなくなる。

医者としても終わりだぞ。

わかってますよ。
(潮)わかってない。

検察の許可なくオペをすれば
犯罪者だ。

もし 患者が死亡すれば

君たちが入れ替わりで
刑務所入りだぞ。

♬~(ピアノ)

(真理)私たちみたいな
優秀な医者が生き残れば

たくさんの患者が救える。

そのとおりだ。

だけどな…。

じゃあ 何もしないの?

それって
患者を見殺しにする事なんだよ。

(ため息)

あいつの言うとおりだ。

目の前に 救えるかもしれない
命があるのに…。

救わないっていうのは…。

♬~

寝覚めが悪いかもですね。

そうね。

行きますか。

♬~

反乱が始まったようです。

ん? 反乱…。

じゃあ 鎮圧しないとねえ。

♬~

海老名 入ります!
多古 入ります!

(博美)遅~い。

エビ 視野展開。 タコ 吸引。
(海老名・多古)御意!

(海老名)セッシ 筋鈎。
(与野)はい。

(海老名)あっ ルーペ。
(正子)はい。

失礼します。

♬~

心房内スイッチ完了。

心筋保護液 入れて。
はい。

心室 切開。 メス。
(与野)はい。

心筋保護回路内圧が
上がってます!

(多古)えっ…?

冠動脈にも狭窄があるのかも…。

(博美)心筋保護液が
入らないとなると

心臓を止めておけるのは
あと20分。 急いで。

じゃあ まず 冠動脈剥離。

メッツェン。
はい。

♬~

はあ… 駄目だ…。 手が足りない。

(ドアの開く音)

(加地)お前のせいで
俺たちはクビだよ!

(多古)「加地先生!」

「これで 私の完璧な人生設計も
崩れちゃったわ」

(多古)「おっ… ええ~!?」

(原)大門先生 すいませんでした。

大門先生は失敗してませんでした。

(村崎)速っ! もう ここまで
1人でやったんですか?

グダグダ言ってないで。

冠動脈バイパスも追加なんだから。

大伏在静脈採取と
自己心膜 トリミングして。

(原・加地・村崎)御意!

(多古)やべえ…
うわっ また鳥肌!

この一体感 ハンパねえ!

♬~(ピアノ)

(蛭間)素晴らしい…。
ブラボー!

(拍手)

投資家たちも感動しています。
(蛭間)うん。

これで出資は集まるでしょう。

蛭間ファンドの
華々しいスタートです。

(拍手)

僕は 2人の人に
感謝の気持ちを伝えます。

一人は 大門未知子先生。

大門先生が
僕の病気を治してくれたから

僕は また
ピアノが弾けるようになりました。

うん。

(和十)大門先生
ありがとうございました。

もう一人は ニコラス・丹下さん。

ニコラス・丹下さんが
いなかったら

僕は ピアノに出会う事も
ありませんでした。

ニコラスさんが
僕にチャンスをくれた。

だから 僕は今 ここにいます。

ニコラスさん
ありがとうございました!

大門未知子 ブラボー!

ブラボー!
ブラボー!

ニコラス・丹下 ブラボー!

ブラボー ニコラス!
ニコラス!

(拍手)

何 言ってんだ あの小僧…。

(拍手)

潮くん。 潮くん!
はい。

わかってるよね? なんとかして。

♬~

(加地)どうした? 大門。

駄目だ…。 弁下狭窄が強すぎる。

(原)駄目って
どういう事ですか?

(村崎)どうするんですか?

大門さん。

デーモン!

どうしたんだよ? 大門。

(海老名)お前なら大丈夫だよ!

(モニターの電源が入る音)

「冠動脈ボタンを切離し
動脈スイッチを行ってください」

(博美)えっ? アイ?

それだけじゃ
弁下狭窄が解除できないの!

大動脈弁ごと 基部を剥離

新しい左室流出路に移し
弁下狭窄を解除する。

(村崎)潮先生!

大門先生 これが
君の求めていた解決策だろう?

アイ。

流体力学計算に基づく
血流計算でも

95パーセントの正常化が
見込めます」

(村崎)潮先生
こんなデータ いつの間に

AIにディープラーニング
させていたんですか?

僕だって医者だからな。

でも これは未知の術式だ。
僕には できない。

完全ダブルスイッチか…。

でも 君なら できるだろう?

いいじゃん。

オーケー アイ。
大動脈基部切除から始めるよ。

「イエス

モノポーラ。
(与野)はい。

あんたは
弁付き自己心膜ロール作って。

(加地)了解。
(村崎)フォローします。

あんたとあんたは
心臓修復用パッチ 計測して準備。

(多古)はい!
(海老名)了解!

キンちゃん 吸引よろしく。
(原)はい!

あんたは 基部展開。

オーケー 大門。

(潮)ルーペ。
(正子)失礼します。

♬~

(ドアの開く音)

(真理)何よ?
邪魔はさせないわよ!

…どうぞ。

♬~

大動脈基部再建終了。
次 右室流出路再建。

メッツェン。
(与野)はい。

(加地)速いな。
だけど このスピードでも…。

(博美)心停止から2時間30分。

3時間以上は危険。

(海老名)おい 大丈夫か?

まだ 冠動脈の中枢側吻合も
残ってるぞ。

ここを支えて。
(潮)オーケー。

(秒針の音)

♬~

(未知子の声)あんたは まだ
子供たちに

チャンスをあげられるよ。

オペを受けて 助かれば

同じ先天性心疾患を持った
子供たちの未来を救う事ができる。

死ぬ覚悟があるなら
命 投げ出してよ。

子供たちのために。

大門先生…。

手術を頼む。

私 絶対 失敗しないので。

♬~

(多古)ギアが上がった!

(原)すごい…!

♬~

川の水が流れるように

基本手技を反復し…。

美しい最終術野を作る。

それが理想の手術。

♬~

そして 一番大事なのは

どんなに厳しいオペでも
決して患者を見捨てない事。

♬~

ニコラス様…。

♬~

心拍再開!

(加地)よし!
(原)よかった!

大門…!
(多古)うーっ…!

よし。 しっかりエア抜きしよう。

5-0モノフィラメント。
(与野)はい。

♬~

バイタルは?

血圧125の81
心拍数78でサイナス。

終了。

(加地)お疲れ。
(原)お疲れさまでした。

(潮)お疲れさまでした。
(村崎)お疲れさまです。

(海老名)お疲れさま。
(多古)お疲れさまでした!

(博美)お疲れさま。

みんな ありがとう。

(拍手)

(海老名)ブラボー!

♬~

大門未知子。

君は 我が東帝大学病院の
優秀な医者たちを巻き込んで

大変危険なオペを
無許可で行った。

患者… ニコラス・丹下氏を
実験台にした。

医者の風上にも置けん行為だ。

病院長として
到底 許す事はできん。

君も
君のオペに協力した者たちも

もはや医者ではない。

(ため息)

今日は みんな医者だったよ。

あんた以外は。

フッ…。

即刻 我が東帝大学病院から
出ていけ。

はーい。 言われなくても。

私 バイトなので。

♬~(一同)「唯一無二」

♬~「並ぶ山はなし」

♬~「風は後追いしかせぬ」

♬~「我が道を行け」

♬~「東帝 東…」

♬~「東帝 東帝 東帝 東帝」

♬~(一同)「誇り高き 我が母校」

♬~「唯一無二」

♬~「東帝 東帝 東帝 東帝」

♬~

あっ…。

あっ…。

ああ… よかった…。

ああ…。

♬~

失礼します。

(蛭間)えっ? 誰?

(2人)ハハハハハ…!

この度は
うちの大門と城之内を使って頂き

ありがとうございます。

メロンです。
(蛭間)ヘヘヘヘヘ…。

請求書です。
(蛭間)アッハハハハハ…。

いやいやいや…。

そろそろ おいでになる頃かなとは
思ってましたけど

まさか 来るとはね~。

反乱分子を全員クビにして
手柄は独り占め。

結構でございますね 蛭間院長。

(神原)あっ 私
こんなものを見つけました。

アハハ…。

(神原)いつもながら
いいお写真写りで。

どうぞ。

見てくれたの? へえ…。

これで
蛭間ファンドへの出資額も

100億を超えたと
お聞きしましたが…。

アハハハハ…。

言っときますがね

おたくの大門未知子が
反乱を起こしたんですからね。

医局の医者たちを
解雇せねばならぬ…

人手不足で
もう 大迷惑ですよ。

逆に 請求したいのは
損害賠償です。

さようでございますね。
まあ わかりました。

では こちらは
取り下げさせてもらいます。

あら いいの? いいの?

その代わりといってはなんですが
こちらをどうぞ。

天才ピアニスト 吉行和十様の
手術代請求書です。

なるほどね。 そうきましたか…。

わかりました。
一応 拝見しますね。

ご… 5000万! 5000万!? 5000万!!

これさ…

ニコラス・丹下のさ オペ代も
上乗せしてますよね これ。

まさか! うちは そういう
あくどい商売は致しておりません。

(蛭間)あくどいって
あんたから言われたくねえわ。

あんたから言われたくねえわ!

(鮫島)失礼します。
(蛭間)えっ?

(鮫島)蛭間院長
新しい医局員の皆さんです。

(蛭間)そうか そうか。

こちら
ボストンハーバー医科大学

マッカートニー教授です。

アハハ… グッド トゥ シー ユー。
ハハハ…。

(蛭間)オー…。

(蛭間)アハハハ!
アイム ソー ハッピー。 ハハハ…。

こんなに大勢 来てくれたんだね。

あとで訳してな。
ちょっとわかんねえから。

(蛭間)アハハハハ…!
(鮫島)御意。

結局 蛭間さんは
外来種に食べられちゃったわけか。

くわばら くわばら。

(神原)でも…

頂きました 5000万! ハハッ!

あら 村崎先生 どちらに?

僕たち
シアトルに行く事にしました。

(神原)えっ?
(瑠璃)結婚しちゃおうかなって。

(村崎)サンクス。
ああ… あら…!

あれ?

ああ… 僕たちは青森です。

うちの村さ 医者がいねえがら。
んだ。

(神原)あらあらあら…。
(正子)人の前で…!

素敵なカップルが 2組も!

(神原)おめでとう! お幸せに!

いってらっしゃ~い!

やり直しがきく若さっていいわね。
思い切った事ができて。

それに比べて
あちらの人たちは…。

ポン。

相変わらず よく鳴きますね
海老名先生は。

泣かずにいられるかっつうんだよ
病院 クビになっちゃってさ。

娘の医学部 どうすんだよ? これ。

僕だって泣きたいよ。

この年で
大学医局を追い出されても

潰しがきかないから…。

お母ちゃん 怒るだろうな。 ポン。

本当に鳴いた。
どいつもこいつも よく鳴くな。

(神原)さあ どうぞ。
はい どうぞ。

(加地)ありがとうございます。
はい 潮先生。

はい ありがとうございます。

(加地)やっぱり
麻雀には これだよな。

それはそうと 内科の浜地先生は
どうされたんですか?

彼女は医者をやめました。

まあ…。
今度は何になったのかしら?

浜地さんは なんにでもなれるって
言ってたから

心配いらないんじゃないの?
(神原)そうね。

それよりも 心配なのは
こちらの皆さん。

本当に
うちでよろしいんでしょうか?

うちは マネジメント料
かなり ちょうだいしますが。

ざっくり
どれぐらい取られるんですか?

7:3ぐらいですか?

♬~

うちが…。
(ベンケーシーの鳴き声)

(4人)マジで!?
(原)マジですか?

がめついな 本当に…。
ひどすぎる…!

大門も そのぐらい
取られてるんですか?

あの子からは
もっともらってますけど 何か?

(4人)どんだけっ!?

(加地)駄目だ もう 帰ろう…。
(原)そうしましょう。

〈これは
一匹狼の女医の話である〉

〈例えば この女〉

〈群れを嫌い 権威を嫌い
束縛を嫌い

専門医のライセンスと
叩き上げのスキルだけが

彼女の武器だ〉

(一子)大門先生 どう?
野村さん 治る?

(野村幸子)私 大丈夫?

大丈夫 おばちゃん。

私 失敗しないので。

(幸子)よかった…!

あの ささやかですけど

あのゴザの下に
お礼が入ってます。

えっ いいの?

ゴザ? ゴザ? ゴザ?
(幸子)そう。

ゴザ ゴザ ゴザ ゴザ…。

(幸子)左 左 左…。
(一子)左。

これか。

よっ… おい~!

おーっ! ぬか漬けか~?

ニンジンとか おいしいの…。

♬~

お金が…

あるよーーーっ!

〈外科医 大門未知子〉

〈またの名を
ドクターX〉