ブルージェイズは巨人からポスティングシステム(入札制度)を利用する山口俊投手(32)と2年総額約600万ドル(約6億6000万円)で契約に基本合意し、健康診断を経て近日中に正式発表される。米スポーツサイト、ジ・アスレチックは18日、新戦力の右腕を特集した。
来年2月に迎えるメジャー初の春季キャンプについて、同サイトは「まずは先発5番手争いをするだろう。競争相手はソーントン、ボルッキー、ケイだ。(5人の)先発ローテに入れなければ、ショートもロングもこなすリリーフになれる。(先発も救援も経験した)柔軟な球歴は、ブルージェイズに選択肢を与えてくれる」と予想した。
さらに「ブルージェイズがのどから手が出るほど欲しいエースではないが、先発投手の層は厚くなった。これ以降の補強に支障となる投資額でもない。コストもリスクも低い。先発投手で花開く可能性を秘めつつ、いざというときの予備案でもブルペンに入れる」と、あらためて役割の多様さを評価した。
シャパイロ球団社長も17日、山口について「多様性が強みだ。リリーフとしても秀でている。チームに(投手配置の)柔軟性が生まれる」と語っている。