社会に悪影響を及ぼすフェイクニュース 第2回大賞は「NHK」

2019年03月12日 16時30分

NHKの社屋

「国民の知る権利を守る自由報道協会」が主催する「第2回フェイクニュース大賞」が11日、都内で発表された。2018年の報道の中で、一般公募でエントリーされた145本のニュースから、一般投票と審査員投票で、NHKの「『韓国に侵攻』という虚偽をテロップへ挿入・レーダー照射コラージュ・靖国放火事件報道他」が大賞に選ばれた。

 審査員は奥本康大氏、但馬オサム氏、西村幸祐氏、坂東忠信氏、吉田康一郎氏ら。フェイクニュースがいかにひどいモノであるか、実例を公募し、社会に悪影響を及ぼしているかについて、啓発し世論を喚起するために行っているという。

「日本が『韓国』に侵攻テロップ」とは、18年5月15日に放送されたNHK「あさイチ」。外国人観光客向けの東京の下町観光ツアーで、英語ガイドが東京大空襲で亡くなった人を慰霊する施設を案内する際のテロップで、「もちろん日本はアメリカを攻撃し韓国、中国、東南アジアに侵攻しました」と表示した。しかし、ガイドは「韓国」とは言っていない。

 第2次世界大戦時、韓国は日本の一部であり、日本と同化して、一緒に戦った。朝鮮人の大将も輩出している。

「レーダー照射コラージュ」とは、18年12月28日昼の「NHKニュース」で、韓国海軍の上空を海上自衛隊P―1哨戒機が飛行しているかのような合成写真を使用したこと。

 審査員は「いろんな新聞社、テレビ局がフェイクニュースを報じて、甲乙つけがたいが、NHKを選んだのは公共放送であるということ」と選評した。

 ちなみに第1回の大賞は18年1月5日ほかの「朝日新聞」の「慰安婦関連の英語版記事への『comfort women who were forced to provide sex to Japanese soldiers』という挿入文」だった。日本兵に性行為を強制された慰安婦という意味。同協会によると「日本語版には絶対に登場しないこの挿入文によって、強制連行、性奴隷化の印象操作をせっせと続けています」という。

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