高級干し柿ドロまた現る 防犯カメラに犯行一部始終
犯人は食べごろを狙ったのか。
盗まれたのは、出荷間近の高級干し柿だった。
被害農家「もう3回目、悔しいな」
数年ごとに繰り返される執拗(しつよう)な犯行に対し、被害農家は防犯カメラを設置。
ついに、柿を狙う不届き者の姿をとらえた。
盗まれたのは、長野の南信州を代表するブランド干し柿「市田柿」。
干される様子は「柿のれん」と呼ばれ、1カ月ほど乾燥させることで、高いものでは1個500円という高級干し柿になる。
被害農家「人が苦労して作った物を気楽に盗んでいくなんて、本当ひどいな」
その不届きな高級干し柿泥棒の姿を、この長野・高森町の農家が設置した防犯カメラがとらえた。
出荷の最盛期にある市田柿の入ったかごを、1つ、また1つと、手慣れた様子で運び出していく。
その直後、カメラは全身をとらえた。
頭にはヘルメットのようなものが光り、冷え込む真夜中の犯行に備えてか、かなりの厚着。
手にも黒い手袋をしている。
そして、かごに入っていなかった干し柿も、かごに移し、干されていた柿すべてを盗んでいった。
被害農家「これ量ったら10kgあるので、それが7つ、7つ分だな」
盗まれた70kg、10万円相当の干し柿。
被害農家によると、干し柿泥棒は数年おきに現れ、被害は今回で3回目だという。
売却目的の犯行なのか。
実は、実際に売るためには、甘くなるよう乾燥させる「粉出し」という、もうひと手間が必要だという。
つまり...。
被害農家「(犯人は)それができる人、粉出しのできる人」
同様の被害は近くの市でも出ていて、警察が窃盗事件として捜査している。
(長野放送)