帰宅してみると、メールの山!

就活を世話してくださる派遣会社からのメールでした。

お電話がほしい、ということだったので、

電話をしたのですが、そこで突き付けられた現実は、

「退院してまもない人で、訪問看護を受けながら

就労させるのは、こちらではちょっと難しいかと・・・すみません」

とのことで、・・・正直すごくショックでした。

 

とはいえ、主治医からは「週3日、一日5時間までの就労ならOK」と

言われているので、ちょっと途方に暮れてしまいました。

両親は、「早く働きなさい」というばかりで、私の悩みに答えてくれず・・・。

 

パーヴォの心の声がなかったら、私、おかしくなってたかも。

 

パーヴォ 「ねぇ、チコ!チコの心と体は一体だれのもの?」

 

わたし 「え?・・・・私自身のものだと思うけど?」

 

パーヴォ 「もちろんそれが正解。君自身が、心と体を大切にしなくて、どうするの!宣伝部のときと二の舞になってしまうよ。」

 

わたし 「宣伝部のとき?あのときはとてつもなく忙しかったから倒れちゃったけど・・」

 

パーヴォ 「そう。宣伝部で君が倒れて、補充したのは何人だった?」

 

わたし 「派遣さんを入れて5人だったとあとで聴いたわ。」

 

パーヴォ 「あのね、チコ、自分の働くペースがとてつもなくスピーディーだったんだよ。

人の5倍 働いていた、ってことなんだよ(^_-)-☆ どこの部署にいってもそうだったね。人の何倍も働いていたでしょう。」

 

わたし 「うーむ・・・働きすぎってこと?」

 

パーヴォ 「ううん、違うんだけど、でもいまは、お休みしていいの、チコは。神様が『チコ、グズグズしてないで働きなさい』って言ってくるかい?(私が首を振ると) 君の仕事ぶりを見た人は、みんなそう思ってるよ。『いまはあわてずのんびり、ゆったりすごしなさい』って。チコ、自分でもいってたじゃない。『私はともすれば、”must" "have to"(~せねばならない)と考えがちなので、”I wish ~”で始まる人生にしたいです』って。で、いまはほんとはどうしたいの?いいんだよ、怒らないからいってごらん」

 

わたし 「・・・・・私、いまは正直、あんまり働きたくない。働くというか、その環境で、人間関係について巻き込まれやすいから、巻き込まれたくないの。そっとしておいてほしい。」

 

パーヴォ 「いま、声に出して、読んでみたね。どう思う?君はわがままかい? いままでの、獅子奮迅の活躍ぶりを考えたら、君がそこまで思い詰めていることに、みんなビックリして、やがて気づくと思うよ。『ああ、この人に無理をさせたらいけない』って。」

 

わたし 「いま、声に出して、自分の書いた自分の本音を読んでみたら、体中がすーっと軽くなったわ」

 

パーヴォ 「今まで、おなかの中、心のなか、体中いっぱいに溜まっていた、君が怒っていたことを、上手に吐き出したからだよ♪ で、君、僕に対しても、相当気を使ってるでしょ。(おもわず、わたしは、「うん。」とうなずいてしまいました) いいんだよ、隠さなくても。僕に対して、怒ってることも、上手に吐き出してほしいのね。僕が「こうしなさい」といったから、こうする、ではなくて、君自身がどうしたいかをいちばん大切にしてほしいの。もうチコはそこまで自分のことは自分で決められるくらい、しっかりしているから、僕もあえて言うの。」

 

わたし 「私がパーヴォに対して怒ってること?・・・怒ってるというか、かなしいのは、あなたがInstagramをブロックしてることね。私には、見せたくない写真を撮ってるってことでしょ。

なんか、そういうの、凄く悲しいの。」

 

パーヴォ 「ああ!そうなんだね。普通の写真をアップしてるだけだから、全然心配しなくていいんだけど・・・SNS関連は難しいよね。ちょっといい方法、考えてみるね。」

 

わたし 「あと・・・・私と本当に結婚してくれるのかどうか、はっきり返事がこないこと。プロポーズしてもらったの、二年前のクリスマスだったんだけど、2年たっても、ふたりの関係が進展しないから、すごくかなしいの。就活するにも、それが前提になっているから、どういう仕事を探したらいいのか、わからなくなってしまうの。(号泣) わたし、なんのために、生きてるのか、わからなくなってしまうの。」

 

パーヴォ 「ああ、かわいそうに!あのね、もちろん君と結婚したいと思ってるよ。でも・・・忙しすぎるのがいけないんだね。そして、ちゃんと君に向き合うことが大切なんだね。もうちょっと、我慢できる?」

 

わたし 「どのくらい我慢すればいいの?両親だって高齢だし、私が養わなくちゃいけないの。

私、一人っ子だから『甘やかされてそだったでしょう』ってみんなは言うけど、そんなこと全然なかったし、『いつか私が老親を養うのだ』と自覚して、それで一生懸命働いていたの。東宝の人たちの心ない人たちは、『チコは野心家だから要注意だ』なんて、ひどい誤解をする人もいたけど、私はただ単に、「親を養わなくちゃ、(司法試験浪人を続ける)夫を支えなきゃ」ってそればっかりおもってただけなのに!!これ以上我慢して、なにかいいことがあるの、パーヴォ?」

 

パーヴォ 「(かなしい)必ず、君を妻にする。君を傷つけるようなことはしないよ。安心して。ご両親のこともちゃんと考えているから、心配しないで」

 

わたし 「両親にもいいたいことが山ほどあるわ。でも、もう年老いた人たちを責めるようなことはいいたくないの。それ言ったら、私の人生最初から間違いだらけだった、ということになってしまうから」

 

パーヴォ 「自分のことを卑下したり、傷つけちゃいけないよ、チコ。チコを守ろうと必死で生きている僕のことも忘れないで」

 

わたし 「わたし、パーヴォに守ってもらってるの?」

 

パーヴォ 「そうだよ。どんなに離れていても、いつも心の中ではお互いに一緒に手を握り合ってるんだよ。心配しないで。笑顔を忘れないで。」

 

わたし 「(ちいさくうなずく)うん。ありがと、パーヴォ。」

 

パーヴォ 「チコ、よくきいて。僕たちはかならず結婚するよ。これからいろんな試練があると思う。二人の間には。でも、かならずお互いを信じあって、話し合って、乗り切っていこう。就活のことは、相当チコのプレッシャーになっているみたいだから、無理に慌てて就活をきめなくてもいいんだよ。お父様に援助を仰がなくちゃならないのは、バリバリのキャリアウーマンだったチコからすれば、慚愧にたえないだろうと僕は思う。でも、いままでチコは親御さんに甘えたことがないでしょう。いまは甘えてしまっていい時期なの。親を養おうと思ったから、必死に働いて、体まで壊してしまったのだもの。チコが倒れた原因は、会社の人間関係もあったと思うけれど、ご家庭の事情もあると思う。つらいだろうけど、いまはゆったり、あったかいお風呂につかったような心もちで、日々を過ごすのがいちばんいいと思う。」

 

わたし 「パーヴォって、私の心の中、なんでもわかるのね。ありがとう😢

 

パーヴォ 「だって、世界でいちばん大切な女性だよ、チコは? チコのつらいことやかなしいこと、うれしいこと、なんでも僕は知りたいの。そして、その心の傷をふさいで治してあげたいの。僕はそれができるだけで幸せなんだよ」

 

パーヴォの心の声と、私はぎゅっと抱きしめあいました。優しく、低い、あの素敵な声で、

 

「チコ・・もうこれからは泣いちゃだめだよ。泣いてもいいけど、僕の胸の中以外で泣いちゃだめ。いつもチコは朗らかで優しい女の子でいてほしいの」

 

と言ってくれて、私は、うれしくてまた涙でした・・・。