事実、菅原氏はその後、ブログで明言している。
《(入閣は)国会で政治の師である菅氏のご指導のたまものだ。菅氏はどんな時も、温かく、そしてきめ細かに指導をしてくれた。人生の師である》
だが、内閣情報調査室関係者は別の側面も指摘した。
「安倍首相にも、菅原を憎からず思うところがあった。思想・信条的に、菅原が安倍にすり寄っていたからだ。ひとつには、統一教会に対する姿勢。もうひとつが、靖国や憲法改正への姿勢だ」
安倍首相と統一教会の関係はつとに有名だ。祖父・岸信介の時代から深いつながりがあるといわれ、選挙はもちろん外交などにおいても世話になっている。最近も、「大統領就任が決まった直後のトランプ氏との会談を橋渡しした」、「日本統一教会会長の徳野英治氏に、先の参院選で山口県選出議員への選挙協力を依頼した」などとされているほか、安倍首相は統一教会関連団体の会合に祝電を送ったばかりか、実際に参加し、徳野氏を官邸に招待したこともあったという。
一方、菅原氏も近年、統一教会との関係を深めていたようだ。
〈菅原は今年7月の参院選で、自身が仕切り菅らが登壇した武見敬三候補の演説会に勝共UNITEの主要メンバーや都内の教団地区で政治家対策を行っていた渉外担当者を招待するなど、統一教会との緊密な関係を続けている〉(鈴木エイト「統一教会と関係の深い議員が多数入閣。その一人、菅原一秀の経産相抜擢に見る、『菅政権』への布石」ハーバービジネスオンライン、2019年9月19日より)*