犬の1年は人間の7年に相当するのだとずっと信じていたのですが、どうやらそうではないようです。

犬と人の加齢速度を比較した結果…

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者を中心にした研究チームは、細胞レベルで加齢を示す特徴であるメチレーション（メチル化）に注目しました。

生後4カ月から16年までのラブラドール・レトリーバー104匹の血液が集められ、異なる年齢の人の血液とメチレーションのレベルが比べられました。犬と人間は生活環境や医療を受けられる状況が似ていることから比較しやすいのだそうです。

その結果、次のことがわかったのです。

つまり、犬が若い時には加齢の速度は人よりもずっと速く、年を経るにつれて加齢速度は遅くなるというわけです。

愛犬の年齢をチェックしてみよう

｢Smithsonian Magazine｣に、この研究結果を踏まえて犬の年齢を教えてくれる計算式が出ていました。ただ、上記の研究では1種類の犬だけが対象だったために、この式は絶対的なものではないとSmithsonian Maagzineは念を押しています。

犬の1年は人の7年に相当するとずっと思っていたので、知人の犬が17年生きて大往生した時、17×7＝119歳だと思って驚きました。でも、この計算式に入れてみると約76歳なのだそう。それでも17年は長生きですけどね。

では、猫の年齢は？

犬とくれば猫。ペットフードで有名な｢Purina｣のサイトに猫の年齢を示した数直線がありました。

この数直線によると、0〜1年は人間の乳幼児にあたる子猫時代、1年経つと人間の15歳ほどになり、成猫となります。以降40歳の6年までが人間の成人時代で、44歳になる7年目以降が中高年。数直線では19年＝92歳までが示されています。

この数直線から猫も犬と同じような加齢速度のパターンをたどることがわかります。Purinaのサイトによると、シャム猫やマンクスは長生きの傾向があるそうです。

子犬だと思っていても成犬だったり、おばあちゃん猫でも思っていたよりも若かったりするんですね。なんの疑いもなくずっと信じていた｢犬の年齢は人の7倍｣がひっくり返りましたね。

あわせて読みたい

Image: Olena Yakobchuk/Shutterstock.com

Source: NPR, Smithsonian Magazine, bioRxiv, Purina