JAGATARA、『南蛮渡来』など旧BMGビクター音源のサブスク配信が解禁

JAGATARA(Courtesy of ソニー・ミュージックダイレクト)

不世出のヴォーカリスト、江戸アケミを擁し、日本のロック史において格別の存在感を放った伝説のバンド、JAGATARA。かつて旧BMGビクターから発売された音源のサブスクリプション配信が本日12月18日より開始された。

JAGATARAは1979年、江戸アケミを中心に結成。1989年『それから』でBMGビクター(当時)よりメジャーデビュー。その後も旺盛なライヴ/レコーディング活動を展開したが、その矢先の1990年1月27日、アケミが不慮の事故で急死し、活動休止。その後もナベ、篠田昌已とメンバーの物故が続くが、OTOを中心に存命メンバーが折に触れて集結しライブを行っている。2019年3月、伝説のイベント、Tokyo Soy Sourceで「Jagatara2020」として完全復活。じつに30年ぶりの新曲に、当時の未発表曲を追加収録したシングル『虹色のファンファーレ』を2020年1月29日にリリースする。



今回配信されるのは以下10作品の全曲。

暗黒大陸じゃがたら『南蛮渡来』
JAGATARA『裸の王様』
JAGATARA『ロビンソンの庭』
JAGATARA『ニセ予言者ども』
JAGATARA『それから』
JAGATARA『ごくつぶし』
JAGATARA『そらそれ』
JAGATARA『おあそび』
JAGATARA『BEST OF JAGATARA~西暦2000年分の反省~』
JAGATARA『家族百景』

※配信/購入はこちら

また、現在超入手困難になっている初期の名盤『南蛮渡来』(“暗黒大陸じゃがたら”名義)と『裸の王様』のアナログLPが、2020年1月22日に再発される。特設サイトはこちら






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鮎川誠がシナロケ新作でカバーにこだわった理由「ロケッツの真ん中を貫くロック原体験」

シーナ&ロケッツ(Courtesy of JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)

シーナ&ロケッツが2020年2月14日にニューアルバム『LIVE FOR TODAY!』をリリースする。同作は、2014年リリースのアルバム『ROKKET RIDE』のレコーディング時に録音され未収録だった、シーナのラスト・レコーディングでのカバー曲7曲を含む、バンドの音楽人生を体現する初のライフタイム・カバー・アルバムだ。そんなシナロケの軌跡を、音楽ライターの鳥井賀句が綴る。

鮎川誠に会うたびにいつも思うことは、この人は本当に心の底からロックが好きで、100%のロック人生を生きている人だなあ……ということだ。もちろんミュージシャンとしてギターを弾きまくり歌っている姿はロックン・ローラーそのものだが、オフ・ステージで会ったり、インタビューをしている時でも、彼はいつも自分の今夢中になっているロックのレコードのことや、自分の大好きなミュージシャンの話題を本当にうれしそうに、語らずにはいられないといった表情で目を輝かせながら、熱く語ってくれる。彼はそこらのロック評論家なんかよりよっぽどロックやその周辺の音楽に詳しいし、その神髄まで掘り下げて聴いている。

鮎川誠もプロ・ミュージシャンになる前はロック好きの少年であり、ラジオから流れてくるビートルズやストーンズ、キンクス等を夢中になって聴いて、その曲のギター・コードを必死で練習したりしていた音楽少年だった。そして現在71歳を迎えた今も、鮎川誠のマインドはあの日のロック少年時代と少しも変わらずにロックを愛し続け、今も夢中になっている。そう、ストーンズが「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」で歌った「オールド・ボーイ」という歌詞があったが、鮎川誠は今も少年の心を持ち続けるオールド・ボーイなのだ。

1978年にシーナ&ロケッツがメジャーデビューしてから2020年で42周年を迎える。彼らはそのデビュー時の1stアルバム『#1』からストーンズもカバーしたチャック・ベリーの「カモン」を、2ndアルバムでアルファからの第一弾に当たる『真空パック』ではキンクスの「ユー・リアリー・ゴット・ミー」やジェームス・ブラウンの「アイ・フィール・グッド」などをカバーし、オリジナル曲と共に自分たちが好きな海外のロックやリズム&ブルースやブルース等の曲を紹介してきた。猫も杓子も日本語のオリジナルをやるのがブームになっていた時でも、もちろん「ユー・メイ・ドリーム」や「スイート・インスピレーション」等々のオリジナル・ヒットは飛ばしていたが、彼らは常に自分たちのルーツである海外のロック・アーティストのカバーをアルバムに入れて敬意を表し、それをファンにも伝えようとしてきた。日本のロックのファンとしてシナロケを聴き始めたが、彼らがアルバムやライブでカバーする海外の曲を聴いて、ストーンズやキンクス等の洋楽に目覚めたというファンも多いだろう。

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