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side-A 始まりの朝
カァーン、カァーン
カァーン、カァーン
熱気が立ち込める部屋に鉄を打つ音が響き渡る。
カァーン、カァーン
カァーン、カァーン
真っ赤に焼けた鉄の塊が鎚を振るう度に形を変えていく。
カァーン、カァーン
カラン、カラン、カラン
ドアからベルの音が鳴り響き、来客を知らせる。
俺は作業を止めることなく、午後を告げる鐘が鳴る頃に再び来るように伝えたが、その客は「分かった」と短く答えると、俺の作業を眺め始めた。
俺は無言で作業を続ける。
そいつは無言で眺め続ける。
再び静寂に包まれた工房の中を、鉄を打つ音が響き渡る。
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