市川由佳子、田中正一
地域住民の困りごとに対応する民生委員の選考について協議する会議が開かれていないにもかかわらず、山梨県・甲府市の担当職員が虚偽の議事録を作り、開かれたように装っていたことが16日、朝日新聞の調べでわかった。議事録で新たに候補者として推薦されたことになっていた4人は、今月1日に実際に民生委員に就任した。
虚偽の議事録が作られたのは甲府市平瀬町、下帯那町、上帯那町の「千代田地区」の民生委員推薦協力委員会。書いたのは市の千代田連絡所長で、朝日新聞の取材に「会議の開催が遅れ、焦ってやってしまった」と認め、「公文書偽造と言われてもやむをえないと思う」と話した。
民生委員は子どもや妊産婦を支える児童委員も兼ねた特別職の地方公務員。任期は3年で給与はない。今月1日に全国一斉に改選された。自治会の推薦などを経て、厚生労働相が委嘱する。再任は可能だ。
虚偽の議事録の内容、担当職員の一問一答を紹介します。
虚偽の議事録によると、8月1…
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