第535回 開発運営レポート
2019/11/06 (水)
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アシスタントプロデューサーの砂野です。
11月に入り、サービス終了までの期間も、残り1か月と少しとなりました。
来週11月13日(水)からは、ハンターライフコース・エクストラコースの無料開放も開始いたしますので、残りの期間も存分に『MHF-Z』をお楽しみいただけますと幸いです。
さて、「MHFのウラガワ」もいよいよ第5弾となりました。
今回は、第3弾の「NPCが生まれるまで」に続いて、モンスターのデザインが決定するまでの過程を、社内のデザインコンペで提出されたラフデザインなどを交えながら、ご紹介していきたいと思います。
10周年記念モンスター「灼零龍 エルゼリオン」
今回は、「灼零龍 エルゼリオン」をテーマにお届けします。
エルゼリオンは、2017年7月5日(水)に実施した大型アップデートにて、10周年記念モンスターとして登場した、炎と氷のふたつの力をまとう古龍種モンスターです。
「灼零龍エルゼリオン」紹介ページ
※上記リンクは、ゲームブラウザから閲覧することができません。
お手数ですが、パソコンまたはスマートフォンにてご覧ください。
10周年を記念するモンスターということで、今まで登場したモンスターにはない特徴を持ったモンスターにしたい、というのが開発チーム内の考えでした。
そうした前提の上で複数回のネタ出しを行なった結果、「炎と氷という、相反するふたつの自然の力を操ること」と、当時はジンオウガ・ジンオウガ亜種以外に存在しなかった「”牙竜種”の骨格をベースにしたモンスターにすること」をスタート地点とすることが決まり、ネタ出し時に挙がった「シカ/ヘラジカモチーフ」・「力強い」・「(細)マッチョ」というキーワードも参考情報として、デザインを検討することになりました。
1.モンスターデザインのラフコンペ(第1回)
最初のラフコンペでは、各デザイナーが前述の条件のうえでモンスター像を検討し、自由なデザイン案を持ち寄る形で開催しました。
スペースの都合上、すべてを掲載することはできませんが、様々なバリエーションのデザイン案をぜひご覧ください。
<案A>
キツネやオオカミのイメージを用いた、少し和風のデザイン案です。
首元や背中の突起が、空気が通る管状の器官になっており、そこから炎や氷を発生させる、という案でした。モフモフ感がとてもかわいいですね。
<案B>
こちらも和風なイメージのあるデザイン案です。
デザインのキモは背中の甲羅と尻尾で、10周年のお祝いの意味も込めて、おめでたい生物である「蓑亀」(水・氷のイメージ)と「鳳凰」(炎のイメージ)をモチーフとしています。蓑亀のように、その身に着生した特殊な藻のようなものが、炎や氷を発生させる、という設定になっています。
<案C>
打って変わって、案Cは羽毛恐竜と悪魔をモチーフにしたデザイン案です。
シルエットが人のようにも見えることを含め、他の案にはない、非常にダークな要素をもつデザイン案でした。
<案D>
案Dは魚類系のモチーフで、こちらも他案とは異なる方向性で異彩を放ったデザイン案です。
カエルやウナギのように体液で全身をコーティングし、その上で炎と氷が発生しているという設定でした。
<案E>
北欧神話に登場しそうなイメージで作成されたデザイン案です。
角は完成版デザインに近いものがありますが、全体的なシルエットはケルビに近く、炎と氷の意匠の配置も異なります。
<案F>
案Fは垂れ耳がチャームポイントの、全身にトゲトゲのあるモンスター案です。
トゲは、特殊な鉱石が毛に付着して結晶化したものという設定で、炎色反応のようなイメージのカラーリングになっていました。
2.モンスターデザインのラフコンペ(第2回)
第1回のコンペで、方向性を絞りすぎることは敢えてせず、様々なデザイン案から得たインスピレーションを取り入れた別案や、ブラッシュアップしたデザインを、第2回のコンペに改めて提出する形にしました。
<案G>
案Aを作成したデザイナーの第2案で、角と尻尾がより特徴的になっています。
異なる属性を帯びると、モフっとした尻尾にわかりやすく反映されるデザインです。
重い角を支えるために前脚が発達しており、右前脚には氷柱状の氷が、左前脚には溶岩のようなゴツゴツが描かれています。
<案H>
こちらは、案Bを作成したデザイナーの第2案。
左右の腕にそれぞれ、炎と氷を発する蟲が”共生”している設定です。
(右下のイラストは、腕を攻撃すると蟲が出てきて攻撃される様子) ドレスのような、ふわっとした尻尾が特徴的なデザイン案です。
<案I>
案Cを作成したデザイナーの第2案で、こちらも蟲が関係するデザイン案です。
ただし、こちらは“共生”ではなく“寄生”。部位ごとに異なる蟲が寄生しており、モンスターの動きも蟲が操っているという、これまたダークな設定でした。
<案J>
こちらは、頭と角を誇張したデザイン案。
他案は頭を小さめにする方向性なのに対し、案Jの頭は四肢と比較して大きめに描かれており、その両側にはマーコール(ヤギの種類)のようにツイストした大きな巻角を備えています。
<案K>
第1回コンペで提出された、案Eの角部分と案Bの前脚部分を取り入れ、牙竜種の骨格に落とし込んだデザイン案です。
王道なフォルムでありつつ、炎と氷の意匠が効果的に取り入れられたこの案は、完成版デザインのベースとなりました。
<案L>
こちらも角が特徴的なデザイン案です。
顔のデザインは、案Bのモチーフのひとつにもなっていた「蓑亀」を参考にしており、大きな尻尾には、体内の温度を一定に保つ役割をもつ特殊なトゲが生えている、という設定でした。
3.ベースデザインの決定→ブラッシュアップ
2回のラフコンペを経て、案Kをベースデザインとして、案Jの巻角の要素と案Hのふわっとした尻尾の要素を盛り込む形で、ブラッシュアップを行なうことが決まりました。
<ブラッシュアップの過程>
ブラッシュアップは以下のような流れで行なわれました。
1.ベースデザイン(案K)
2.巻角とふわっとした尻尾を盛り込む
3.シルエットがうるさくなりすぎたため、尻尾の主張を控えめに調整
4.頭部のデザインのブラッシュアップ
5.尻尾の毛を両サイドに分断する形に変更(完成)
<完成版デザイン>
さて、いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したのは、あくまでモンスターのデザインが完成するまでの過程であり、このほかにアクションや遊びの部分の企画や、エフェクトやサウンド、BGMの制作など、様々な工程を経て、実際にゲーム内に実装されることになります。
エルゼリオンひとつとっても、デザインが決まるまでに(ご紹介していないものも含めて)こんなにたくさんの案がありました。あるモンスターの企画やデザインにおいて見送りになった案も、ほかのモンスターなどに活かされることもあります。そのため、途中経過のデザインを公開することは滅多にないわけですが、今回は「普段は見られない“ウラガワ”をお見せする」という企画のため、満を持してご紹介させていただきました!
ちなみに、前述の通り、ラフコンペを行なう前に複数回のネタ出しを行なっているのですが、企画の幅を広げるために、突飛なアイデアもたくさん出てきます。 エルゼリオンには活かされませんでしたが、面白いものがいくつか資料に残っていましたので、その一部をご紹介します。
<企画初期の面白アイデア>
細かいご説明は省きますが、右上のメモ書きがかわいいですよね(笑)。
ほかにも、「頭部のシルエットが、剣・斧・モーニングスターなどの形状に自在に変わる」なんてアイデアもあったりしました。
編集後記
本日まで応募を受け付けておりました「MHF最後のイラストコンテスト」にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!(たくさんの愛のあふれるイラストが投稿されていて、選考をするのが心苦しいです…。)
「MHF最後のイラストコンテスト」特設サイト
来週11月13日(水)からは、ハンターライフコース・エクストラコースの無料開放を開始するとともに、「最後だからこそ」の思い切ったイベントを順次開催していく予定です。
残り1ヶ月と少しですが、今後とも『モンスターハンター フロンティアZ』をよろしくお願いいたします。
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各種キャンペーンやイベント報酬のアイテムなどをお受け取りしようとした際に、アイテムボックスに空きがあるにもかかわらず「特典を受取るための空きがない」とメッセージが表示され、お受け取りができないとお問い合わせいただくことがございます。
上記の場合、お客様が所持されている猟団ポイント、Nポイント、イメチェンポイントが原因で、お受け取りができない場合がございます。
各種ポイントに関しては下記の所持上限が定められており、上限を超えるポイントの受け取りはできない仕様がございます。
■猟団ポイント/Nポイント/イメチェンポイントの最大所持上限
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そのため「ガイド」より特典をお受け取りされることで各種ポイントの所持上限を超える状態の場合、特典をお受け取りできない状況となります。
※一例となりますが「HLリワードのスタンプ」特典などのNポイントが未受け取りかつ、Nポイントの所持数が多い場合などに、上記の状況が発生いたします。
該当のメッセージが表示され特典をお受け取りいただけていない場合は、大変お手数ではございますが各種ポイントの所持ポイント数をご確認いただき、特典を受け取っても所持上限を上回らないよう、現在所持されているポイントをお使いいただいた後、あらためてお受け取りをお試しいただきますようお願いいたします。
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2019年10月21日(月) ~2019年11月3日(日)の期間中に、PS3、PSVita、PS4、パソコンのゲーム内において計2件の利用規約違反が確認されたため、該当するアカウントに対して罰則(警告、一時停止、永久停止)を適用いたしました。
| 警告 | 一時停止 | 永久停止 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|
| チート行為※ | 0 | 0 | 0 | 0 |
| ハラスメント | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 不適切名称 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 合計 | 1 | 0 | 0 | 1 |
※不具合の悪質な不正利用による対処件数が含まれます。
- 2019年10月
- 合計 3件
- 2019年11月
- 合計 0件
MHF-Zでは、お客様が安心してゲームプレイをしていただける環境をご提供できますよう、不具合の悪質な不正利用と同様に、不正ツールを利用したチート行為につきましても、利用規約上にて禁止行為とさせていただいております。
チート行為とは、MHF-Zで許可されていない不正なツールなどを使用し、通常のゲームプレイでは起こりえない動作を発生させてゲームを有利に進行させる不正行為のことをいいます。
チート行為には以下のような例があります。
【チート行為の一例】
|
・実際のゲームプレイとは無関係に、各種パラメーターを変更する。 |
チート行為は決してゲームの「裏技」ではありません。また、一部のチート行為は犯罪にあたる場合がありますので、絶対に行なわないでください。
チート行為は利用規約で禁止されている以前に、ゲームの公平性を損ない、場合によってはゲームプログラムの破損やサーバーダウンを引き起こす可能性がある、とても悪質な行為です。 悪意が無かったとしても絶対に行なってはいけません。さらに他社オンラインゲームやサービスにおいて、不正ツール作成者が不正ツールにウイルスを仕組み、アカウント盗用を行なうといった報告もされております。
興味本位であっても、不正ツールを使用してはいけません。
なおMHF-Zでは、チート行為および不正ツールの使用について、重度の違反行為であると判断し、警告等の段階を踏むことなくMHF-Zの永久利用停止措置を行なわせていただいております。
チート行為およびゲーム内のマナーにつきましては、下記ページをご覧ください。
チート(不正行為)とは
規約違反に関する罰則規定
また、ゲーム内においてチート行為を目撃された場合は、下記お問い合わせページ内の「迷惑行為」よりご連絡ください。
お問い合わせ
MHF-Zは、たくさんのお客様がインターネット上で一緒にプレイされているオンラインゲームです。
他のお客様に不快な思いをさせたり、迷惑をかけたりしないよう、マナーを守ってご利用くださいますよう、お願いいたします。
以上で今週の開発運営レポートのご報告となります。