フィギュアスケートの全日本選手権が19日、東京・国立代々木競技場で開幕する。2018年平昌冬季五輪銀メダリストの宇野昌磨(22)=トヨタ自動車、中京大=は18日、試合会場での公式練習に参加。今季はメインコーチ不在で挑んでいるが、練習後に06年トリノ冬季五輪銀メダリストのステファン・ランビエルさんがメインコーチになることを明かした。
大会4連覇がかかる宇野は11月のグランプリ(GP)シリーズ第5戦・ロシア杯(モスクワ)と同様にランビエルさんに臨時コーチとしてリンクサイドで練習を見守ってもらい、時折、アドバイスを受けていた。練習後、「シーズン序盤はごたごたしたが、やっと通常に戻れ、今季をスタートできるかな。(合宿したスイスでは)自分ひとりではやれない練習ができた」と笑顔。さらにメインコーチについて「たぶんステファン(・ランビエル)のところに(お願いする)。分からないですけど…、もう言っちゃった(笑)」と話した。
この日の公式練習ではグループの1番目でのフリーの曲かけとあってか、ジャンプを跳ばずに演技も軽く流す程度。4回転ジャンプに関しては4種類に挑戦。今大会で組み込むフリップ、トーループのほか、今後の試合で跳ぶ予定というサルコーとループも1本ずつ成功させるなど、ロシア杯後に「前半のピークを全日本選手権にもっていきたい」と話していた通り、調子は上向いていた。