生まれてから今まで、彼氏がほしいと思ったことも、夫がほしいと思ったこともはない。セフレがほしいわけでもない。
ただ挿入を伴ったセックスというものを一度体験してみたい。フェラチオというものも体験して、実物の精液がどんなものかを体験してみたい。
この間漫画で、出会い系で処女を捨てる人の話を読んで成る程と思ったが、普段の性生活が分からない相手では病気が怖い。生理痛がひどくピルを飲んでいるので、妊娠の可能性は低いのだが、ピルで病気は予防できない。
婚活パーティーで出会った男性と数回会ったが、セックスに至らないまま、別れを切り出してしまった。
先に書いたとおり、彼氏がほしいわけでも夫がほしいわけでもなかったからだ。ありがたいことに、こんな私なのに私のことを好きになってくれたようで、それが申し訳なくて別れた。
ということで、セックスチャレンジは失敗し、人を利用するのも本意ではないので、それ以来婚活パーティーはやめた。
なぜセックスをしてみたいかというと、クリオナに飽きてきたからだ。
小学3年でオナニーを発明して以来、20年間オナニーを続けてきた。オナニーはライフワークだ。
やみくもオナニーだったのが、おかずを用意してクリという存在を意識して行うようになったのは20歳を過ぎてからだった。先人の知恵は素晴らしいと思った。オナニーを発明したときはそれがエロとは結びついておらず、運動と近い感覚で、オナニーしつつも20歳を過ぎるまで性には奥手だった。
知識がついてからはアナルオナニーもやってみた。確かに気持ちいいけれど潤滑剤の用意などの関係で毎日するのは大変だし、衛生的に不安があるのでクリオナに落ち着く。
挿入で感じない人もいると聞くが、やったことがないのと、やった上で必要が無いからやらないというのは別物だ。
挿入したいだけならさっさとバイブでも突っ込んでみればいいと思われるかもしれない。それはやってみようとした。
自分では痛くて無理だった。えいやっと一度突っ込んでほしいのだ。そうすればバイブも使えるようにだろうから、今後のオナニーライフも捗るかもしれないという期待がある。
最近では、オナニーのフィニッシュより、おかずを吟味して気持ちを高めている時間のほうが楽しい。
賢者タイムの賢者っぷりも昔よりひどくなってきた。オナニーを済ませるとひどくアホらしい気持ちになるので、ここでひとつ、新しいオナニーに手を出したい気持ちがある。
もしかしたら、挿入はそんなにいいものでもないぞ、と言われるかもしれないが、とりあえず一度経験して自分で結論を出したいのだ。