今季1勝からの復活を目指す中日の吉見一起投手(35)が18日、大阪府吹田市で自主トレを公開。来季は勝利にこだわる姿勢を示し、残り11勝に迫っている通算100勝に意欲を燃やした。
「結果を出さないと本当に終わる。試合をつくればいい立場ではない。勝ちにこだわって、100勝を達成したい」。20歳の清水と同じメニューをこなした吉見が言葉に力を込めた。
これまでは「勝ち負けは左右できない」と言い続けてきた。その信念を変える。一つのきっかけが6日に出席した立浪和義さんの殿堂入りパーティー。「初めに勝ちに対する執念を植え付けてもらった」。偉大な先輩があいさつで口にした言葉がふに落ちた。
実は「100勝」はプロ入り時に掲げた目標でもある。当時21歳。「長く野球をやることを常に頭に置きたい」と語っていた。あれから14年。08~12年には計69勝を挙げた。一方、ここ7年間は計19勝。Bクラスに沈むチーム成績と重なる。
このオフは右脚に意識を置いたフォームをなじませるため、ブルペンで投げ続ける。「感覚はすごくいい。キャンプは1軍でスタートしたい」。まずは開幕ローテを勝ち取り、カウントダウンを始める。