はじめに
「ロマノフワンショット」は、《邪眼教皇ロマノフⅡ世》の効果を利用して山札を削りながらクリーチャーを連鎖的に展開し、《水上第九院シャコガイル》の特殊勝利でゲームを終わらせる、蘇生ギミックをふんだんに利用したコンボデッキです。
5ターン目には高確率で即死コンボを放てる、極めて凶悪で強力なデッキです。
先日行われたGP9thでも上位入賞し、これからも要チェックの「ロマノフワンショット」について詳しく解説していきます!
目次
「ロマノフワンショット」のデッキレシピ
「ロマノフワンショット」とは
「ロマノフワンショット」は、《エマージェンシー・タイフーン》《サイバー・チューン》などで墓地に送った《邪眼教皇ロマノフⅡ世》を《法と契約の秤》等で場に出し、その効果で再び蘇生呪文を撃ち、第二第三の《邪眼教皇ロマノフⅡ世》や《龍装医ルギヌス》を展開。
山札が少なくなったところで《サイバー・K・ウォズレック》を蘇生し、《蝕王の晩餐》で《水上第九院シャコガイル》を出すと同時にドロー呪文を使い、特殊勝利を狙う即死コンボデッキです。
蘇生呪文を用いた即死デッキといえば、それまでは「サソリムカデループ」が環境で活躍したことがありましたが、そちらより1ターン早く動けることは大きな強化点です。
相手ターン中でも、攻撃からのトリガーでコンボが始動するというのも、非常に強力な点です。
強いデッキであることは間違いありませんが、呪文メタ、墓地メタなどには弱く、環境を見極めて使うことが重要なデッキであると言えます。
「ロマノフワンショット」の回し方
①手札を整えながら、墓地にパーツを落とす。

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)カードを2枚まで引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
出典:デュエルマスターズ

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)カードを3枚引く。その後、自分の手札を2枚捨てる。
出典:デュエルマスターズ
蘇生デッキは、墓地に復活させたいカードがなければ始まりません。
何はともあれ、少なくとも1枚は墓地に《邪眼教皇ロマノフⅡ世》がある状態を作り出しましょう。
《邪眼教皇ロマノフⅡ世》を落とせたら、2枚目の《邪眼教皇ロマノフⅡ世》、《龍装医ルギヌス》《水上第九院シャコガイル》《蝕王の晩餐》《サイバー・K・ウォズレック》などを墓地に落としましょう。
これらのカードをあらかじめ墓地に送っておくことで、コンボの失敗率が下がります。

W・ブレイカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト3以下の呪文を合計2枚まで、両プレイヤーの墓地から選ぶ。それらをコストを支払わずに唱え、その後、持ち主の山札の一番下に置く。
相手の手札を見て、コスト3以下のカードを1枚選び、捨てさせる。
出典:デュエルマスターズ
《サイバー・K・ウォズレック》は《ウォズレックの審問》としてプレイすることで、相手の妨害をしながら墓地肥やしができます。

自分のクリーチャーを1体破壊する。その後、それよりコストが1大きいクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
出典:デュエルマスターズ
手札を捨てるカードがない場合、《蝕王の晩餐》を空打ちするというのも選択肢の1つです。
このカードは墓地にあると後々重宝するので、他に起こすアクションが無い場合などは使っていきましょう。
あくまでも大雑把な目安ですが、墓地に送るべき優先順位としては
1、1枚目の《邪眼教皇ロマノフⅡ世》(これは絶対です)
2、2枚目の《邪眼教皇ロマノフⅡ世》
3、《龍装医ルギヌス》
4、《蝕王の晩餐》
5、《水上第九院シャコガイル》
6、《サイバー・Kウォズレック》
となります。
ただし、《水上第九院シャコガイル》を2枚とも引いていたり、手札、マナに合計2枚以上の《蝕王の晩餐》がある場合などは、それらのカードを捨てる優先度を少し上げて考えてください。
《水上第九院シャコガイル》に関しては、《サイバー・K・ウォズレック》を余分に使って《サイバー・チューン》で落とすなどの芸当もできますが、《蝕王の晩餐》不足はコンボ失敗などの致命的なミスになるケースが多いので気を付けましょう。
②手札破壊で相手を妨害!

相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。カードを1枚引く。
出典:デュエルマスターズ

このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたら、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
コスト7以下のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
出典:デュエルマスターズ
「ロマノフワンショット」のコンボギミックは非常に強力で、その力は環境トップレベルですが、対策がされやすいという弱点があります。

このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、数字を1つ言う。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つ呪文を唱えられず、同じコストを持つ相手のクリーチャーは攻撃もブロックもできない。
出典:デュエルマスターズ

このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手の墓地にあるカードをすべてシャッフルさせ、持ち主の山札の一番下に置いてもよい。 (ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)
出典:デュエルマスターズ
呪文メタ、墓地メタカードをプレイされると一気に動きが鈍ります。
そういったカードを1度撃たれるのは仕方ないとして、2度も3度も使われるとそれは敗北に直結します。
そうならないよう、手札破壊カードをプレイして相手のリソースを刈り取りましょう。
相手のデッキタイプによっては、墓地肥やしより先に手札破壊をしたほうが良い場合もあります。
例えば、速攻デッキに対しては一刻も早く《邪眼教皇ロマノフⅡ世》を落としてトリガーからプレイできる可能性を挙げる必要がありますが、最序盤からシールドに攻撃を仕掛けてくることのないコントロールデッキなどに対しては、まず手札破壊で相手の態勢を崩し、3、4ターン目に墓地を増やすという展開でも十分間に合います。
相手のデッキ特性を見極め、臨機応変に判断しましょう。
手札破壊で強力なのはやはり《ウォズレックの審問》と《ブレイン・タッチ》ですが、《ルソー・モンテス》も墓地を肥やしながらハンデスできるという点で活躍することもあります。
ただしこのカードを使うと、相手以上に自分の手札が減ってしまうので、その点はご注意を。

W・ブレイカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、数字を1つ選ぶ。その数字と同じコストを持つ相手のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。
数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つクリーチャーと呪文を召喚したり唱えたりできない。
出典:デュエルマスターズ
相手の重要なアクションの直前に《「本日のラッキーナンバー!」》をプレイするというのは、ありふれた手法ながらやはり強力です。
他のデッキにもこのカードが採用されていることが多いので、相手の《「本日のラッキーナンバー!」》を止めるために、4ターン目に先んじて《「本日のラッキーナンバー!」》をプレイし、3を止めるということも現環境だと起こります。
使いどころを見極めましょう。
(ちなみに「ロマノフワンショット」相手に《「本日のラッキーナンバー!」を使う場合、3を宣言すればエクストラウィンされることは絶対になくなります)
③ロマノフ復活!ワンショットを決めろ!

W・ブレイカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を墓地に置く。その中から、コスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。
出典:デュエルマスターズ
下準備が整ったら、いよいよ切り札の出番です。
《法と契約の秤》《インフェルノ・サイン》などでまずは《邪眼教皇ロマノフⅡ世》を復活させましょう。
呪文連鎖の中で蘇生させるカードですが、ここで各蘇生呪文が対応しているクリーチャーに確認してみましょう。
《法と契約の秤》《インフェルノ・サイン》

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)コスト7以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
出典:デュエルマスターズ
コスト7以下のクリーチャーなので、《邪眼教皇ロマノフⅡ世》《サイバー・K・ウォズレック》に対応しています。

スーパー・S・トリガー(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。その時自分のシールドが1つもなければ、この呪文にxB能力を与える)闇のコスト8以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。 xB相手のクリーチャーを2体まで破壊する。
出典:デュエルマスターズ
《戒王の封》は「闇の」コスト8以下なので、《邪眼教皇ロマノフⅡ世》《龍装医ルギヌス》に対応します。
《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》は水と闇の多色カードですが、クリーチャー面は水単色のカードなのでこのカードでは蘇生できません。

自分のクリーチャーを1体破壊する。その後、それよりコストが1大きいクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
出典:デュエルマスターズ
《蝕王の晩餐》は場にいる《邪眼教皇ロマノフⅡ世》を破壊して墓地の《龍装医ルギヌス》を出せるので、《龍装医ルギヌス》に対応しているといえます。
各呪文には、それぞれ対応しているカード、していないカードがあるのです。
《邪眼教皇ロマノフⅡ世》の効果で蘇生呪文《戒王の封》がめくれたけれど、墓地にクリーチャーが《サイバー・K・ウォズレック》しかいないというのでは、コンボは失敗に終わるのです。
このような事態を避けるために、蘇生対象のクリーチャーはできるだけ万遍なく墓地に残すようにしましょう。
この3種のクリーチャーどれでも蘇生できるというときに、あるカードだけ2枚、他のカードは1枚しか墓地になければ、2枚あるカードを蘇生するとのちのちうまくいくことが多いです。
肝心のワンショットですが、気分のままになんとなく回していても決まることがよくあります。
しかし、そのような回し方では失敗することも多々あります。
「ロマノフワンショット」はループではないので、めくれるカード次第では最善手を打っても失敗する時は失敗します。
このことから、「ロマノフワンショット」を運頼みのデッキであるととらえる人もいるかもしれません。
ですが、ポイントを押さえて回すことでその成功率は確実に上昇します。
このデッキを回すうえで重要なのは、勝利確定の形、いわゆる詰みの形を覚えてそこから逆算してプレイしていく、ということです。
残り山札が3枚の状態で《サイバー・K・ウォズレック》を出せば、《蝕王の晩餐》で《龍装医ルギヌス》を破壊して《水上第九院シャコガイル》を出し、《サイバー・チューン》の効果で山札を引き切り勝利できます。
つまり、これは勝利確定状態なのです。
では、この勝利確定状態に持っていくにはどうすればよいか。
山札8枚の状態で《邪眼教皇ロマノフⅡ世》を出せば高確率でこの状態は作れます。
その際、《蝕王の晩餐》で破壊するための《龍装医ルギヌス》も1体は必要です。墓地には《水上第九院シャコガイル》がなければいけません。
詰みのパターンを覚えればそこに至るまでの過程も逆算し、明確な目標を持ってプレイできるようになるのです。
このビジョンがあるとないとでは、天と地ほどの差があります。
完成形をイメージして、コンボ成功を目指しましょう!
*必要?不要?GR&超次元
このデッキには、自力でGRクリーチャー、サイキッククリーチャーを出す手段がありません。
それでもこのデッキ、というより《サイバー・K・ウォズレック》を採用する場合にはぜひともこれら2つのゾーンを用意していただきたいのです。
「相手の墓地の超次元呪文を使ったけど出すものがない。ブロッカーがいれば耐えられるのに……」
大事な場面でこんな状況に陥っては、目も当てられません。
備えあれば、憂いなし。このひと手間が勝利に貢献する時が必ず来ます!
「ロマノフワンショット」と相性の良いカード

W・ブレイカー 相手のターン中にこのクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。 自分のシノビの「ニンジャ・ストライク」能力を使った時、カードを1枚引いてもよい。
出典:デュエルマスターズ
《斬隠蒼頭龍バイケン》を採用することで、《エマージェンシー・タイフーン》《サイバー・チューン》が立派な防御札に化けます。
また、このコスト6というのも非常に大きく、相手ターン中に出たこのカードに《蝕王の晩餐》を撃つことで切札《邪眼教皇ロマノフⅡ世》を呼び出すことができるのです。
これは特に、速攻系のデッキに対して有効な戦法です。

このクリーチャーを召喚する時、自分の手札を2枚捨ててもよい。そうしたら、このクリーチャーの召喚コストを3少なくする。スレイヤーW・ブレイカー相手はカードをマナゾーンに置く時、タップして置く。
出典:デュエルマスターズ
このカードは、コンボの開始ターンを速めてくれるカードです。
3ターン目にこのカードをプレイし、次のターンに《蝕王の晩餐》で《邪眼教皇ロマノフⅡ世》に変えることで、4ターン目にコンボが成立します。
マナタップイン能力は最近よく使われる《侵革目パラスラプト》に突き刺さり、環境的な通りが良いのも見逃せません。

このターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。(「スピードアタッカー」を得たクリーチャーは召喚酔いしない)
出典:デュエルマスターズ
前述したとおり、このデッキは3マナの呪文を止められると《水上第九院シャコガイル》を出す手段がなくなり、特殊勝利ができなくなります。
大量にクリーチャーが並んでも殴れるクリーチャーはいないため、返しのターンに勝負を決められてしまうということもあるでしょう。
そこで活躍するのがこのカードです。
全員にスピードアタッカーを付与し、殴り切るプランを取れるようになります。
1枚デッキに入れておくだけで新たな勝ち筋が生まれる、魅力的なカードです。
「ロマノフワンショット」デッキの対策カード

相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを相手がバトルゾーンに出した時、相手はそれを自身の山札の一番下に置く。
次の自分のターンのはじめまで、相手は呪文を唱えられない。
出典:デュエルマスターズ
シールドトリガーから《邪眼教皇ロマノフⅡ世》を踏み倒すことで、ビート系のデッキに対して一定の勝率を持っているこのデッキですが、《奇石ミクセル》がいると効果発動前に山札の下に送られてしまい、場にクリーチャーが残りません。
ということは《蝕王の晩餐》で破壊する対象がいなくなり、《水上第九院シャコガイル》をはじめ多くのカードが出せない、あるいは場に残らなくなります。
これはコンボの終着点がなくなるということであり、致命傷となります。
下面の《ジャミング・チャフ》を撃たれると、そもそもデッキの動きが完全に停止します。
上下両面ともに「ロマノフワンショット」の天敵となるカードです。

相手のターン中に、相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手はそれを自身の山札の一番下に置く。このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、プレイヤーを1人選ぶ。そのプレイヤーは自身の墓地にあるカードをすべて山札に加えてシャッフルする。
出典:デュエルマスターズ
蘇生ギミックを使う都合上、墓地にカードがなくては「ロマノフワンショット」は機能しません。
そして、墓地対策といえば真っ先に候補に挙がるのがこの《ポクチンちん》でしょう。
墓地がなくなった状態で攻撃されると、このデッキは驚くほど脆いです。
「ジョラゴンジョーカーズ」であれば、墓地に再び《邪眼教皇ロマノフⅡ世》を送られるまでは1点ずつ刻んでいき、墓地に落ちたところでジョラゴンの能力で再び《ポクチンちん》効果を使う、などすると非常に強力です。
まとめ
「ロマノフワンショット」は、環境でもトップレベルのデッキパワーを持つ極めて強力なデッキです。
その反面、対策されるとその出力が極端に落ちてしまうという明確な弱点も持っています。
なのでこのデッキを使うプレイヤーには、環境を見極める観察眼が求められます。
環境読みをピタリとあてて、デッキを活躍させるのはデュエリストの本懐。
一瞬で勝利をもたらす呪文の連鎖を、ぜひ味わってみてください!
ライター:西川航平
