スマートフォンゲーム「Pokemon GO」(ポケモンGO)を運営する米Nianticは12月17日、新機能「相棒と冒険モード」を発表した。原作ゲームのように相棒のポケモンがフィールド画面に現れてトレーナー(プレイヤー)と一緒に歩き、冒険やバトルの手助けをするという。年内に実装予定だ。
好きなポケモンを相棒にできるのは今までと同じ。しかし、AR+画面で「きのみ」のおやつをあげたり、なでたりして「相棒レベル」を上げると、新しいスキルがアンロックされていく。例えば2段階目の「グッドな相棒」になると、相棒ポケモンがフィールド画面に現れ、その時の気分が表示されるようになる。
3段階目の「グレートな相棒」になると、ポケモンを捕まえる際、相棒が手助けしてくれるようになる。例えば捕獲したいポケモンにモンスターボールが弾かれてしまったとき、突然現れた相棒ポケモンがヘディングでボールを跳ね返してもう一度ポケモンに当てる。米Nianticの石塚尚之氏(シニアUXデザイナー)は「レイドバトルのゲットチャレンジなどではとても良い機能になるだろう」と話す。
4段階目の「素晴らしい相棒」になると、気になるスポット(まだ回していないポケストップ)を知らせて冒険に誘ったり、相棒がおみやげを持ってきたりする。さらに5段階目の「最高の相棒」になると、胸にその証となる「がんばリボン」を付け、バトル時にCPが上昇する(CPブースト)という。
相棒にして「絆」を深めれば、好きなポケモンを何匹でも「最高の相棒」にできる。ただし、バトル時にCPがブーストされるのは、その時、相棒にしているポケモンのみ。また、パトルパーティーに加えていた相棒ポケモンがブーストでCP1500を超えた場合、「スーパーリーグ」(CP1500以下)には出場できなくなるといった副作用もある。相棒の存在は、バトル前の読み合いや戦術にも影響を与えそうだ。
相棒ポケモンは、ポケモンGOに実装済みの全ポケモンが対象だ。ホウオウの例から分かるように、個々のポケモンの特徴に合わせた演出を加えるには多くの時間と労力をかけなければならなかったが、石塚氏のチームはある思いを胸に開発を進めてきたという。
「ポケモンGOのリリースから3年。さまざまな場所で出会ったトレーナーさんに好きなポケモンを聞くと、本当にそれぞれ異なるポケモンを挙げてくれた。だから一匹も欠けることなく、全てのポケモンを相棒の対象にした。好きなポケモンともっと仲良くなりたい、もっと愛でたい、というトレーナーさん達に今回の機能を提供したい」(石塚氏)
さらなる仕掛けも用意した。「AR+」を活用する「集合写真モード」は、複数のポケモントレーナーが集まったとき、それぞれの相棒ポケモンを同じ空間に出現させて集合写真が撮れるという。
「3台までのデバイスを(同社のサーバ経由で)つなぎ、最大3匹のポケモンと集合写真が撮れる。まだ実験的な機能だが、ARをマルチプレイヤーで楽しむ機能を提案したい」(石塚氏)という。実装時期は未定だが、「まずは皆さんに楽しんでもらい、並行して改善を続ける」と話しており、実装が近いことを伺わせた。
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