今回で5回目となる「USBからVGAまで、インターフェース大全」特集。
関連記事:期待の新星インターフェース「USB Type-C」、何がそんなに優れているのか
関連記事:これが分かれば「USB通」、mini Type-Bとmicro Type-Bを見分けられるか
関連記事:アップル生まれのインターフェース、LightningとIEEE 1394aの知られざる特徴
本記事では懐かしのインターフェースであるRS-232-CとSCSIなどを解説する。
全盛期を知る人なら懐かしさのあまり涙が出る思いだろう。だが決して過去のものではない。まだまだ現役だ。
RS-232-C
RS-232-Cは2000年代までのパソコンには標準で装備されていたインターフェースである。家庭ではモデムなどを接続するために利用されていた。工場の計測器の接続など、特定の環境では今でも利用されている。正式な規格名はANSI/EIA-232。
端子の形状には写真に示したD-SUB 9ピン以外に、D-SUB 25ピンの規格もある。規格では25ピンが正式だが、大きいためパソコンなどでは9ピンのインターフェースを搭載することが多かった。25ピンと9ピンはアダプターなどを使えば簡単に変換できる。
RS-232-Cで使うケーブルにはクロスとストレートの2種類がある。ストレートケーブルではケーブル両端のコネクターの同じ端子(送信用と送信用、受信用と受信用)が結線されている。一方、クロスケーブルは送信用の端子と受信用の端子を結ぶように交差して結線されている。
パソコン同士を接続して通信する場合はクロスケーブルを使う。最初からピンを入れ替えた配置になっている機器を接続する場合はストレートケーブルを使う。
RS-232-Cの規格上の最高速度は20kビット/秒だが、実際にはそれを超える通信速度でも利用されている。
この先は有料会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が2020年1月末まで無料!
日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら