今回で5回目となる「USBからVGAまで、インターフェース大全」特集。

 本記事では懐かしのインターフェースであるRS-232-CとSCSIなどを解説する。

 全盛期を知る人なら懐かしさのあまり涙が出る思いだろう。だが決して過去のものではない。まだまだ現役だ。

RS-232-C

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規格制定団体
米EIA(Electronic Industries Alliance)

主な用途
周辺機器接続

最大転送速度
20kビット/秒

 RS-232-Cは2000年代までのパソコンには標準で装備されていたインターフェースである。家庭ではモデムなどを接続するために利用されていた。工場の計測器の接続など、特定の環境では今でも利用されている。正式な規格名はANSI/EIA-232。

 端子の形状には写真に示したD-SUB 9ピン以外に、D-SUB 25ピンの規格もある。規格では25ピンが正式だが、大きいためパソコンなどでは9ピンのインターフェースを搭載することが多かった。25ピンと9ピンはアダプターなどを使えば簡単に変換できる。

 RS-232-Cで使うケーブルにはクロスとストレートの2種類がある。ストレートケーブルではケーブル両端のコネクターの同じ端子(送信用と送信用、受信用と受信用)が結線されている。一方、クロスケーブルは送信用の端子と受信用の端子を結ぶように交差して結線されている。

 パソコン同士を接続して通信する場合はクロスケーブルを使う。最初からピンを入れ替えた配置になっている機器を接続する場合はストレートケーブルを使う。

 RS-232-Cの規格上の最高速度は20kビット/秒だが、実際にはそれを超える通信速度でも利用されている。

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