高松建築

新日本リフトマンションに対する大森ナショナルコート日照被害者の会

境界線からわずか50cm! 新日本リフト、高松建設の建築で光を奪われました
2019年11月12日更新
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私たちについて

会のなりたち

東京・大森の商業地にある、私たちが居住する大森ナショナルコートは、竣工より37年間、これまでも周囲にマンションが建築されたことがありました。しかしその都度、それぞれの施主から説明会が行われたり迷惑料の提示がありました。また当事者同士で解決できない場合も代理人を通して話し合い、歩み寄りをしてきました。しかし現在当マンション南面に建築中の「新日本リフトマンション」(設計/施工 高松建設)は、当初、再三の申し入れにもかかわらず全体説明会を行わないなど不誠実な対応を繰り返し、「話し合いで何とかなる」という考えが通用しない相手でした。そのことを私たちが自覚したときには、すでに「新日本リフトマンション」の工事は始まっていたのです。当マンションの南面に面したベランダ・居室窓がふさがれた居住者有志により、被害者の会が立ち上がりました。

新日本リフト

私たちの思い

これまで明るい陽光が降り注いでいた南側のベランダ・南側居室窓は、すでに「新日本リフトマンション」建築のためのシートに覆われています。これまでは南面のため明るく、真冬でも日中は暖房がいらないほどの陽光がありましたが、いずれも失われました。手に届くところにある灰色のシートを毎日眺め、朝から電気をつけて暮らすようになった私たちは、心身ともに疲労し、激しい精神的ストレスで我慢の限界にきています。皆泣き寝入りをしてこれからの毎日を過ごすのは耐えられないという思いで活動を進めています。

新日本リフトマンションに奪われた日照

周囲はマンションばかりとはいえ、南側は広く空間があり、空も広がっていました(写真)。決してすばらしい眺望ではなくても、商業地である以上はこの程度で満足して暮らしていました。しかしこのわずかな空も、完全に壁にふさがれてしまうのです。この絶望感に対して何の賠償もしないという「新日本リフトマンション」と「高松建設」に対して、現在粘り強く交渉を続けています。


なぜ活動するのか

高松建築

日照の喪失は受忍限度を超えています

私たち南面に面した部屋の住人は、日中は電灯不要の明るい日差しを享受していました。目の前は、新日本リフトビルという3階建てのカラオケ店が入ったビル。しかし現在、商業地域、防火地域であるのをいいことに、カラオケ店を取り壊し、南面ベランダ・居室側境界線から基準ギリギリの50cmのところに、10階建マンション「新日本リフトマンション」の建築許可を得たのです。南側のベランダと窓をふさがれた居室は、日中も暗くなりました。写真は南側リビング、ベランダ窓から30cm入った室内の照度で、朝8時で0ルクス。マンション扮装では、被害者側の被害が「受忍限度を超えるかどうか」が争点となりますが、南向きの室内の窓際が0ルクスでは、受忍限度は軽く超えています。

眺望と暖かい日差しが奪われ、プライバシーも奪われます

青空が見えた南面が「新日本リフトマンション」の壁と非常階段にふさがれ、陽光だけでなく暖かい日差しがなくなりました。洗濯物は晴れの日でも乾かず、ベランダの植物は枯れました。電灯、エアコン、洗濯乾燥など、電気代も高騰することでしょう。また、こちらのリビングに面して非常階段(外階段)があるので、リビングでくつろいでいるときに、先方の非常階段を使う人から丸見えになり、プライバシーが失われます。


高松建築

声・音が筒抜けです

境界線からわずか50cm同士のところでこちらのリビング・居室と「新日本リフトマンション」の住戸が対面しています(写真右が大森ナショナルコート、左が建築中の新日本リフトマンション。工事中でも、作業する人の声が目の前のように、小さくてもはっきり聞こえます。工事は、夜7時過ぎに終わりますが(先方からの書面では6時までとなっていましたが守られることは少ないです)、人が入居すれば生活音は24時間いつでも聞こえてくる可能性があります。もちろんこちらの声も先方に筒抜けになります。お互いにこのような至近距離でのプライバシーのない生活が耐えられるのでしょうか。

火災の場合の類焼が心配です。

この地区は商業地で防火地域なため、防災建築であれば敷地いっぱいに建てることができます。とはいえ、この一画に建っているのは、ほとんどが居住用マンション。不況のあおりか、商業ビルは次々とマンションに生まれ変わっています。もちろん私たち「大森ナショナルコート」と、「新日本リフトマンション」も共同住宅として使われます。当然生活の場なので、調理をし、喫煙する人もいるでしょう。深夜でも無人になるビルではなく、むしろ休息の場であるわが家です。そんな場所で火事が起きても、こちらは大きな開口部である窓やバルコニーがあるので、飛び火して延焼する可能性があります。しかし2つのマンションの間は境界線から50cm 。間に柵もあるので、消防車どころか人が1人入るのものやっとの間隔です。

きわめて不誠実な対応です。

新日本リフトマンション」の施主である(株)新日本リフトは、設計・施工者である高松建設(株)東京本店に交渉を一任し、一度も私達との会合をもったことはありません。それどころか、交渉相手としての高松建設も、2018年9月に建築計画を知らせてきたときから一貫して「説明会は開かず、個々の居住者ごとに説明する」と発言し、全体説明会を拒否しました。これは各被害者居室がバラバラに先方と対応することで、団体交渉をさせないようにする手段ですが、我々は個別の説明を拒否し、再三にわたり全体説明会の申し入れをしました。その結果、やっとこちらの居住者全体に対して説明会が行われたのは、2019年6月30日。建築計画のお知らせから9か月後、「新日本リフトマンション」施工開始からなんと半年が経過してからでした。
また、高松建設の担当者は、「私なら商業地に住まない」と交渉の席で発言しました。現在、その商業地に居住用マンションを建築しながらの発言です。また、40年近くこの場所で暮らし、この地を愛してきた私たちの気持ちを踏みにじるような発言です。このように不誠実な先方の対応に、私達は深い憤りを覚えています。

建築基準法・条例は業者寄りです。

建築基準法の第一条には、
 “この法律は、建築物の敷地、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生活、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする”
とあります。国民の生命、健康および財産の保護を目的としながら、以下に続く条文で、私たちのようなマンション同士が顔を突き合わせる状況を「最低の基準にかなう」と許しているのですが、なぜこんな建築を許すかといえば、簡単に言えば「こんなにひどい条件でもびっしりと建築できるようにしなければ、業者が大きな利益を得られないからであり、それによってそこに住む人がどのような被害を被るかは考えられていないのです。商業地において居住者用マンションが建築されるケースがごく当たり前になっている中で、居住マンション同士が隣接する場合の法律は未整備であり、業者寄りです。

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