30歳1000万円でリタイア

150万円の家でひっそり隠棲 1000万ぽっちで生き残る

年収300万円も年収1000万円も負け組です

年収1000万円ってぜんぜんすごくないです

タコ部屋の安定経営に必要なものとは

この前、タコ部屋経営している人の話を読みました。

タコ部屋とは……「労働者をかなりの期間身体的に拘束して行われた非人間的環境下における過酷な肉体労働(Wikipedia)」

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↑だいたいこんな感じ

その話が興味深かったです。

タコ部屋の親分はヤクザみたいな人です。怒鳴り散らしたりボコボコに殴って働かせます。でも、労働者はすきを見て逃げだしてしまうのが親分の悩みでした。労働者がいないと経営は成り立ちません。親分は考えました……。

「そうだ、優秀な労働者には良い生活条件を与えよう!」

親分は過酷なノルマを設定し……その条件を達成した人には、清潔な衣類を与えたり、お酒をあげたりしました。でも、ノルマは厳しく……。一度でもノルマ達成できなかったら、また底辺からスタートです。

効果はバツグンでした!😆 労働者たちは、逃げだすのではなく……懸命に働くことで生活改善を目指すようになったのです。

脱走する労働者は激減し、生産性も爆上がり……親分はがっぽがっぽ儲かったそうです。

年収1000万円は勝ち組なのか

「これ、今の社会やんけ!」

と私は思いました。

  • 年収300万円は負け組だ
  • 年収1000万円は勝ち組だ

そういう話を聞いたことがあると思います。

年収300万円の方は……「一生懸命働いているのに報われないのはひどい!勝ち組は不当な高給をもらっている!」と思っています。低賃金の方がきつい仕事は多いですからね。

年収1000万円の方は……「私たちは真面目に努力をしてきたのだから、勝ち組に値するのだ」と思っています。彼らは受験や就活で厳しい試験をかいくぐってますから、それも正しいように思います。

でも、ふたりとも間違っています。まず、稼いでるのは経営者です。彼らは年間5000万円とか1億円稼いでいます。そして、勝ち組とはそういう人間を指します。年収1000万円は年収300万円と同じ負け組――つまり、目くそ鼻くそなのです。

「でも、年収1000万円あったら、いいマンションも、高級外車も買えるじゃないか」と思うかもしれません。

それって……タコ部屋の親分に与えられる「清潔な衣類」「お酒」と何が違うでしょうか? 結局、年収1000万円があろうとも、親分のためにつまらない仕事を週40時間しなければいけません。

勝ち組とは、タコ部屋の親分(経営者、資本家)を指すのです。それなのに、目くそと鼻くそが睨み合ってくれるおかげで、勝ち組は安心して特権を楽しむことができます。

「安定した支配」から脱走しましょう

私たちの大半は年収数百万円です。「憧れの年収1000万円」を目指すために努力します。一生懸命仕事をして、資格をとって、昇進を目指す。あるいは、私はこんなに魅力的な労働者ですよ……と自分を売り込んで転職する。

もちろん、それが勝ち組への道なこともあります。大企業の経営幹部になれば年収1億円。アメリカのエリートは30歳までに数億円稼げるみたいです。でも、それはほんの一握り。大半はいくらがんばっても「タコ部屋のエリート」どまりです。

私は、タコ部屋のエリートになるより、脱走した方がずっと幸せになれると考えています。

もちろん……タコ部屋からの脱走は簡単ではありません。恐怖と不安と戦わなければいけないし、知恵と勇気と努力が必要です。

でも、挑戦してみる価値はあります😘