yasuokaの日記: 大学入試のマークシート偏重と東ロボへの幻想
ネットサーフィンしていたところ、清水典之の『大学入試のマークシート偏重に識者「将来の失業者量産」危惧』(NEWSポストセブン、2019年12月16日)という記事に出くわした。何というか、AIに対する幻想(と恐怖)に満ち溢れていて、ここまでAIに妄想をいだけるのかと思うと、私(安岡孝一)個人としては何とも悲しくなった。特に以下の部分。
AIの東ロボ君は、記述式の東大二次試験では、善戦しつつもまだ合格圏に達していません。一方で、マークシート試験ならば満点はとれるわけです。
東ロボは漢文に手を付けてないので、いくらマークシート試験だろうと満点は不可能だ。また、英語のマークシート試験は、先日185点を記録したところで、これはこれで素晴らしい結果なのだが、まだ満点には手が届かない。マークシート試験ならば満点が取れる、というのは、あまりに現実のAIから乖離している。
だから、新しい学習指導要領や大学入試改革は、AIを使いこなし、AIにはできない、人間にしかできない能力をいかに身につけさせるかを主眼に置いています。
そんなもの、主眼に置いてない。しかも、現実のAIはマークシート試験を解ききれないのだから、マークシート試験だって「AIにはできない」。この清水典之とかいう記者、こんな内容を裏も取らずに記事にするなんて、頭オカシイんじゃないか。
大局や未来のことよりも、目の前のミスやブレにとことんこだわる民族になってしまいました。これこそまさにマークシートを続けてきた弊害と言えるのではないですか。
言えないと思う。議論の前提にガセネタが散りばめられている以上、「これこそまさに」とか書かれても、そもそも全く話にならない。ちゃんと事実を調査した上で、出直しておいで。