◇ 栽培のキモは冬の保護 ◇
春から秋に掛けては特に手を尽くす必要もない容易種ですが、日本における分布域が宮城県止まりと言うことから判るように寒さに弱いドロセラです。
正確には氷点下に対応する手段を持たないドロセラと言うべきでしょうか。(実際、凍り付きさえしなければかなりの寒さに耐えます)
用土の表面が凍り付いたり霜柱が出来たりすると、地面に張り付くようなロゼットを形成した植物体が浮き上がって用土から抜け枯れてしまうのです。
これが コモウセンゴケ や
トウカイコモウセンゴケ(
D. tokaiensis )のようなロゼット型のドロセラの栽培上の弱点で、毎年冬に傷んでしまい回復した綺麗な姿を見られるのは秋口だったりします。
冬の保護が春先から美しい姿を見るためには絶対に必要です。
Drosera spatulata