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コモウセンゴケ (  D. spatulata  )

学  名: Drosera spatulata
命 名 等: Labill. (1804)
和 名 等: コモウセンゴケ /D.スパツラタ
分  布: 日本(宮城を北限に太平洋岸沿いに沖縄まで)
      中国・東南アジア・オセアニア
栽 培 法: 温帯常緑系ドロセラ
栽培難度: ★☆☆☆☆
増 殖 法: 播種・葉挿し・株別れ
特記事項: *****


 あやしいコラム
◇ 容姿端麗・眉目秀麗・・・だけど駄物 ◇

 ロゼット型のドロセラで、栽培・増殖も容易。駄物扱いされています。
 
 色といい、形といい非常に美しく、栽培難度からいっても コモウセンゴケ がハエトリグサ並にホームセンター等で販売してもおかしくはないのですが、なぜか商流通はしておらず普及もしていません。
 恐らくは日本産と言うことに油断して、冬の管理を怠る為だと思われます。
 かく言う管理人も・・・・・
Drosera spatulata
◇ 栽培のキモは冬の保護 ◇

 春から秋に掛けては特に手を尽くす必要もない容易種ですが、日本における分布域が宮城県止まりと言うことから判るように寒さに弱いドロセラです。
 正確には氷点下に対応する手段を持たないドロセラと言うべきでしょうか。(実際、凍り付きさえしなければかなりの寒さに耐えます)

 用土の表面が凍り付いたり霜柱が出来たりすると、地面に張り付くようなロゼットを形成した植物体が浮き上がって用土から抜け枯れてしまうのです。

 これが コモウセンゴケ や トウカイコモウセンゴケ( D. tokaiensis )のようなロゼット型のドロセラの栽培上の弱点で、毎年冬に傷んでしまい回復した綺麗な姿を見られるのは秋口だったりします。
 冬の保護が春先から美しい姿を見るためには絶対に必要です。
Drosera spatulata
◇ 増殖は種子で ◇

 5~9月に5枚花弁の赤い花を咲かせ、種子がたくさん実ります。

 そのまま採り蒔きすれば翌年にはウジャウジャと生えてくるでしょう。
 葉挿しは5月頃の元気な葉を用いると失敗が少ないですが、もともと2~3年で更新していく植物なのであまりメリットがありません。
Drosera spatulata
◇ 白花もあるでよ! ◇

 鹿児島県から琉球諸島にかけては白花品種も存在します。
 ずっと以前に鹿児島在住の愛好家から分けていただいて真っ白な花がとても素敵だったのですが、栽培場の移転時に枯らしてしまいました。とても残念。
Drosera spatulata

撮影「大阪屋」さま:コピー不可
◇ ピンク・PINK・ぴんく ◇

 左の写真は、大阪屋さんが栽培していたコモウセンゴケで発生したピンク花。
 発見したときは白花だ・・・と思ったそうですが、ほんのり赤みがかっています。


Drosera spatulata


救仁郷さんのあやしげな世界
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