日本野球東海地区連盟は16日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで納会を開き、社会人野球東海地区のベストナインなどを発表。中日・大島洋平外野手(34)の弟である東邦ガス・大島啓太外野手(29)が、ベストナインに初選出された。
「社会人のうちに、何か賞が欲しいと思っていた。素直にうれしい」。入社7年目で、初めてベストナインに選ばれた大島が、誇らしげに盾を受け取った。
享栄高、愛大をへて、東邦ガスに内野手として入社。「兄にも負けない自信がある」という50メートル5秒8の俊足を生かして、4年前に外野手に転向。定位置をつかんだ。
今年は不調だった都市対抗予選前に、打撃を変えた。当てに行きがちだったのを、強く振るスタイルに変えると、結果が出始めた。春季大会、都市対抗予選、日本選手権予選での打率は、キャリアハイの3割7分5厘。飛躍につながった。
兄には先日、電話で話した際に報告。「来年もやるの?」と冗談交じりに返されたという。「兄貴より長くやりたい。(複数年契約で)向こうは3年確定してますけどね」。まずは来年、ベストナインの肩書を自信に都市対抗出場に貢献する。