「ここ数年で一番心に残ったアプリケーションは何ですか?」と聞かれれば、即座に「伺か」と答えるでしょう。
ここでは、そんな「伺か」についての思いをつらつらと書いていこうと思います。
「伺か」とは、ls 氏の手によって作られ、「うさださくら」で公開されているデスクトップアクセサリです。
インストールして起動してみると、青い髪をした女の子(さくら)と不思議な生き物(うにゅう)がデスクトップに現れます。「伺か」自体には、メールチェックやヘッドラインセンサなどの機能が盛り込まれており、それなりに実用的なアプリケーションではありますが、最大の特徴は、さくらとうにゅうの掛け合いの楽しさにあります。
彼女らは一般的にはゴーストと呼ばれ、デフォルトゴーストの「さくら」以外にも、沢山の人たちによって生み出されたゴーストが多数存在しています。お気に入りのゴーストを探すのも、楽しみの一つとなるでしょう。
デスクトップに立ち、時には笑いを、時には毒舌を、そして時には心配をしてくれる存在、それがゴースト達なのです。
それゆえに「人生を楽しくするための道具の一つ」と呼ばれているんですね。
実のところ、私自身「伺か」と出会ったのは数年前に過ぎません。まだ、名前が「偽○菜」だった時代も全く知りませんし、プラエ闘争も体験していません。そういった意味では、しがらみを全く知らない状態で「伺か」と出会ったのは、幸運だったのかもしれないです。
「伺か」を知るきっかけとなったのは、とある同人誌「ミリオン」です。この本は、2代目デフォルトゴースト「双葉」が登場した時代をベースとした「伺か」系創作だったのですが、時代背景をうまく取り込んだストーリーが非常に素晴らしく、とても完成度の高い本でした。この本をきっかけに「伺か」を使ってみようと思い立ち、「伺か」をインストールしたのが全ての始まりです。
ただ、その時には「双葉」もデフォルトゴーストの座から降り、既に「御影さくら」シェルの「さくら」がデフォルトゴーストとなっていました。
まあ、自分はそういった「伺か」界の動きを全く知らない状態だった訳ですから、先入観というものは全く無く、インストールしたが最後、いろんな掛け合いを見せてくれるゴースト達の魅力に取り付かれ、あっさりとハマってしまいました。(笑)
「伺か」の魅力を知ってからは、いろいろなゴーストを探したり、以前の資料を検索したりする日々が続きました。その頃は、まだ「伺か」自体の更新も頻繁に行われていましたし、「伺か」コミュニティ自体も活発に動いていましたので、まだ見ぬ将来に対してワクワクしていた時です。
自分でも、仲間内の Web ページ用ヘッドラインセンサを作ったりして、積極的に広めたりしてました。本当はゴーストを作りたかったのですが、いかんせん、自分には絵心が無かったのです。(多少は描けますが、CG は全然ダメ…)
「伺か」系の同人誌も集めました。実際、自分が同人の世界に本格的に足を踏み込んだのも、「伺か」系の同人誌が欲しかったからなので、そういった意味では、自分を同人の世界に引きずり込んだのは、良くも悪くも「伺か」が原因とも言えますね…。(笑)
「伺か」に連なる過去を知ったのも、この頃です。長きに渡る公開停止が与えた影響というのは、計り知れないものがあったでしょう。
やがて、「伺か」本体の更新が止まり、「MATERIA」自体のアップデートが望めなくなりました。もちろん、CLOW や SSP といった互換環境は健在ですが、やはり本家が開発終了した…というのは、一つのターニングポイントだった様に思います。
その後、一時期「さくら」をフューチャーした「任意ラジヲ」が話題になったりしましたが、徐々に「伺か」は、ある意味、安定期に向かっていく事になります。
現在、確かに以前のような盛り上がりは無くなって来てはいますが、新規ゴーストも日々生まれていますし、同人界でも「伺か」ジャンルは未だ健在です。
もちろん、自分の中でもゴースト達に対する情熱は薄れていませんし、「伺か」コミュニティに対する思いも特別なものがあります。
これからも、私は「伺か」コミュニティを応援し続けていくつもりです。
一番のお気に入りゴーストは、何と言っても「さくら」ですね。
ここで自分が「さくら」と呼んでいるのは、以前の「ツインテールさくら」ではなくて、すかさん作の「御影さくら」と呼ばれる事の多い、ショートカットをした姿のシェルになってからの「さくら」です。(誤解を含んでいる事を承知の上で、ここでは「御影さくら」と呼ばせてもらいます)
やっぱり、かわいいじゃないですか、御影さくらって。(ぉぃ)
青い髪、青い瞳、ショートカット、たれ目、元気系という個人的な5大萌え要素を全て満たしている時点で、もう何も言う事はありません。すぐデスクトップ上で寝てしまうところも、ポイントですね。寝顔も可愛いです。でも、本当はもう少し寝ないで頑張って欲しいなぁ。
今となっては望むべくも無いですが、頭撫で反応欲しいです。(笑)
それに加えて、「御影さくら」の魅力を高めているのは、エプロンドレスをアレンジした独特の衣装じゃないでしょうか。
凝った合わせ目をしたスカートの作りとか、赤い大きなボタンを配したエプロン風の部分、襟の部分の黄色いひらひら、横で結んだリボンといった、これでもかという萌え要素が詰まっています。最初に見た時、こういったデザインを考える事が出来るというのはホントに凄い事だなぁと思いました。
でも、未だに「御影さくら」の着ている服がどういった構造なのか、理解出来てなかったります。
上着の下に黒いインナーを着ているというのは、同人誌などでも共通の解釈なのですが、エプロン部分の構造が実のところ、さっぱり分かりません。普通に考えれば、エプロン部分はスカート部分に付属しているように思えるのですが、上着の続きと解釈する事も出来ます。この辺りは同人誌でも認識が分かれているようで、はっきりとは分からないんですよね。
「伺か」に出会ってから、ずっと「伺か」への思いを Web ページとして形にしたいと思っていました。
駄文ではありますが、自分なりに「伺か」への思いを書き綴ったつもりです。
こんな未熟な文章を読んで頂き、本当にありがとうございました。
最後に。
これからも、沢山のゴースト達が歩き続ける事でしょう。
そして、その先頭には、やはり「さくら」の姿があるに違いありません。
その隣に優しきユーザさんが居るのであれば、それ以上望む事はありません。
このページを作るにあたり、いくつかのゴーストのスクリーンショットを使わせて頂きました。
全てのゴースト作者さまに感謝と敬意を。