これまで「宮家会計は完全にブラックボックス状態であるが、天皇家(内廷皇族)の予算はクリア」と何度か記事に書いたことがある。だが実際には「隠し財産」をつみあげる裏技はいくつかある。今回はその代表的な手法を紹介したい。
美智子さまの倉庫
上皇上皇后両陛下は、31年に渡る平成のあいだ膨大な公務をこなし、膨大な贈答品を受け取っている。皇居の吹上仙洞御所の北側には大型の倉庫つあるが、その中には世界各国、全国各地から送られた贈答品が大量に保管されている。
かなり高価そうな九谷焼や着物、タンス、ダッフィーの超巨大ぬいぐるみ(!)も陳列されているが、これらはすべて国内公務の折に地方自治体・関係者などから頂いたものだ。さながら博物館のように「陳列」し続けるのは、折に触れて倉庫を歩かれ、ご自身が歩まれた皇后としての旅を振り返るためだ。美智子さまは、何かの節目があるとこの倉庫を訪れ(時には上皇陛下や紀子さま、黒田清子さんとともに)、昔を懐かしんでは「一人」涙されていた。
さて、ここで問題となるのは、この倉庫に陳列されたモノの総額は明らかに数十億円の価値があり、皇室経済法に違反しているということだ。皇室経済法では、皇室が過度の財産をため込まないように、金品の授受について厳しい決まりがある。「外国交際のための儀礼上の贈答」ならば、この皇室経済法に縛られないのだが、九谷焼や着物を海外から頂いたというのはさすがに無理がある。
やはりこの倉庫に眠る「財宝」の総額は、皇室経済法に違反しているのだ。引っ越し作業が遅れに遅れているが、このような美智子さまの「隠し財産」の整理がつかないのというのが真相ではないかと思う。
公文書の裏技
ところで内廷皇族の贈答品の授受は基本的に宮内庁を通さなけれなばならない。もちろん、宮内庁を介さずに、オクに直接届けることも不可能ではないが、消費期限のある食品などに限られる。さすがに何百万、何千万もするような超高額の贈答品が、誰の目にも止まらずオクに置かれてしまうということはあり得ない。この点、宮内庁すら管理しきれていない「宮家の懐事情」よりも、「内廷皇族の懐事情」のほうがクリアだ。
だがここで次のような疑問が生じるだろう。
「明らかに皇室経済法の制限を超える財産を貯めこんでいるのに、書類上の財産授受はどのように処理しているのか? 公文書に残ってしまえば問題にならないのか?」
ということである。公務に行くたびに、贈答品の現物を受け取りや輸送をするのは、宮内庁職員だ。そして受け取った贈答品は、目録化され、次いで価格算定などがなされる。受け取れる上限が制限されているため、価格算定しずらいものは100万円くらいしそうでも20万円にしたりする。だがそれでも限界がある。まして「下手に安く見積もった」公文書など残すことは大変なリスクがある。
そこで宮内庁がとる裏ワザが「公文書」として登録するのではなく「参考資料」として脇にどけておくというテクニックだ。「公文書」でなければ情報開示請求の対象にはならないので、痛い腹を探られる心配もない。また「参考資料」として残しておけば、必要な時に情報を引き出せるので便利というわけで一石二鳥だ。
こうすれば、天皇家といえども、献上品を表に出すことなく貯蓄できるのである。
(*なお、秋篠宮家などではそもそも文章に残しておく義務も必要性もないため、このような煩雑な手順を踏まなくても「隠し財産」を構築できる。だが紀子さまは、美智子さまのように貯めこむのではなく、手放してしまうようだ。佳子さま、眞子さまも基本的には公務でいただいたものは、知人などに譲ってしまうと聞き及んでいる)
宮内庁だけではない
このような「公文書としてではなく、参考資料として脇にどけておく」という裏技は宮内庁に限ったものではない。宮内庁は省庁の一つなので、そこの職員は他の省庁に出向する機会が多くある。私も外務省などを経験した。
やはりそこでも宮内庁と同じく「公文書」として残しておくと危険なものは「参考資料」として脇にどけておくというテクニックがとられた。だが外務省の場合、これはあくまでも国益のためであったと信じるようにしている。宮内庁の場合は…美智子さまのためだったのだろうか?
全部売っちゃって、被災地に寄付しましょうよ、慈愛の美智子様。
興味深いブログありがとうございます
贈答品をどうするか?は厄介で、保管(陳列!)するにしても売るにしても難があると思いました。
今の皇后陛下はどうされているのでしょう?
>だが紀子さまは、美智子さまのように貯めこむのではなく、手放してしまうようだ。
え。
賞味期限が切れそうな献上品をいかがしましょうかとお伺いを立てたら「ほしいの?」って言われたとか記事になったことありますよね。
あの女が譲るかな。
きっと、売りさばいて、私服肥やすんだと思いますよ。
銭ゲバKI子様ですから。
死蔵品に近い頂き物のせいで、何億もの倉庫が建てられるというのは二重の無駄。
この無駄な現実を世に知らしめて
「宮内庁オークション」を公認させ(法の改定も必要かも)
売却益は福祉団体に寄付するというのが一番良いと思います。
ダイアナ妃は、オークションでドレスなどを売却され寄付されてましたけどね。
他の国の良い例も参考にすべきでは?
上皇夫妻が、終活を兼ねて死蔵品の売却や寄付に動かれれば、
他の宮家も続くのではないでしょうか?