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【2019年買ってよかったもの】雑誌ビッグイシューを皆さんにお勧めする3つの理由【満足感まで買いました】

はてなブログx今週のお題「2019年買ってよかったもの」

「2019年買ってよかったもの」~満足感まで買いました~

先日ツイッターをいじっていたところ、こんなツイートを発見しました。

雑誌「ビッグイシュー」を路上販売している男性が、通りがかった男性に「死ね」という暴言をはかれたというもの。とても悲しい出来事ですね。

それと同時に、昔のことを思い出し少し感慨深くもありました。

ビッグイシュー日本版が刊行されたのは、たしか私が大学1年生だか2年生くらいの時です。当時はかなり話題になったものの、この事業スタイルは日本では成功しないとも言われていたのを覚えています。そんなビッグイシュー日本版が、2019年の今でも存続していて、ホームレスや路上生活状態にある人々に仕事を提供し続けていることに感銘を受けたからです。

今回は、はてなブログの今週のお題「2019年買ってよかったもの」にのっかって、ぜひ2019年の年末、ビッグイシューを購入して『あなたの「2019年買ってよかったもの」リスト』に加えませんか?という提案をしてみたいと思います!

 ビッグイシュー

ビッグイシューをお勧めする理由の前に、まずはビッグイシューとは何か、簡単にご紹介します。ビッグイシューをご存知の方は飛ばしてください。ビッグイシューについてもっと詳しく知りたい方は、ビッグイシュージャパンのHPをご覧ください。

www.bigissue.jp

 ビッグイシューとは

ビッグイシューは市民が市民自身で仕事、「働く場」をつくる試みです。2003年9月、質の高い雑誌をつくりホームレスの人の独占販売事業とすることで、ホームレス問題の解決に挑戦しました。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業です 

ビッグイシュー日本版HPではこのように紹介されています。

ホームレスや、路上生活状態にある人、定まった住所をもたない人(ネットカフェ難民や友人宅を点々としている人等)を対象に、雑誌販売という仕事を提供し、自立への道を応援するシステムです。お金や物を与えるチャリティーとは違うことが大きな特徴です。

ビッグイシューの仕組み

定価350円の雑誌『ビッグイシュー日本版』をホームレス(および定まった住所を持たない人)である販売者が路上で売り、180円が彼らの収入になります。最初の10冊は無料で提供し、その売り上げ(3,500円)を元手に、以降は1冊170円で仕入れるシステムです。

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※画像はビッグイシュー日本版HPより

ビッグイシューの買える場所

主に、比較的大きな鉄道駅の側や、交差点、ショッピングセンター等の周りで購入することができます。

※ビッグイシュー日本版HPでは、販売場所の確認もできます。

通勤・通学途中に下のようなバッチをつけて、ビッグイシューを売っている人を見たことはありませんか?

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※画像はビッグイシュー日本版HPより

このバッチが、ビッグイシューの販売者の証です。このバッチをつけてる人から購入することができます。

ホームページでは、その場所で販売されている方のお名前やメッセージを確認することもできます。

ビッグイシューをお勧めする3つの理由

1)気軽にできるお手伝い

「誰かを助けたい」

そういう気持ちを持っている人はたくさんいると思います。でも実際ボランティアに出向く時間もないし、、、。

そんな人は、ビッグイシューを買いませんか?

通勤・通学途中に、雑誌を買うだけです。

あなたが350円を出すことによって、販売者は180円の利益を得ることができます。そして、その販売者はその利益を元に、次の仕事(雑誌の仕入れ)へ繋げることができます。あなたが出すその350円は、その場だけの助けではなく、次に繋がる350円なのです。

2)手伝った人の顔をみられる

気軽にできるお手伝いなら、寄付も良いと思います。コンビニのレジ横にある寄付箱におつりを寄付する。とても立派だと思います。

ビッグイシューなら、そんな寄付と同じくらい簡単に、かつ、お手伝いした方の顔を見ることが出来ます。

そのお金が、実際に誰かを助けている事を実感できるのが、ビッグイシューの特徴だと思います。

3)雑誌自体がおもしろい

大学時代にビッグイシューが刊行されて、卒業してすぐに海外勤務を命じられるまで、基本的に毎回同じ販売者から購入していました。

毎回購入していたのは、何も「その販売者を助けたい」という気持ちだけではありません。雑誌自体が面白かったからです。

大学卒業後、何がどうなったのかずーっと海外で、今も海外なので「現在のビッグイシューの質」について正確に言及することはできません。

ですが、雑誌の面白さなしに15年くらいもこの事業が続くとは考えられません。

雑誌の内容は、世界の著名人へのインタビュー・興味深い特集・日本や世界のビッグイシュー販売者が語る「今月の人」等。

この出版不況のさなか、こちらの↓351号は完売とのこと。雑誌自体の面白さを証明していると思います。

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 まとめ~ビッグイシューを買おう~

3つの理由を総合すると、ビッグイシューは、「350円で質の高い雑誌が購入でき、かつ、気軽に誰かを支援することができる」といえます。

つまり、ただの雑誌の買い物ではなく、人助けという満足感までついてくるお得なお買い物なのです!

ビッグイシューは月に2回発行、1冊350円です。

財布に入っている350円、コーヒーを飲む代わりに、1回ビッグイシューを買ってみませんか? 

その後、雑誌がおもしろかったという理由で、あるいは販売員さんが気に入った・支援したいという理由で、もう1回購入してみようと思ったならさらに良しですが、まずは最初の1回を!

 ブラジルでのボランティア活動

宗教団体が社会福祉活動を行う

このブログは、一応ブラジル関連の物事について紹介していくブログなので、ブラジルのボランティア事情についてもご紹介しておきたいと思います。

日本と同じく、ブラジルにもボランティア団体が存在します。ホームレスや低所得家庭の方への衣類や食事の支援、はたまた薬物中毒から抜け出すのを支援する団体まで様々です。

行政指導の社会福祉活動もありますが、ブラジルの特徴として「教会主体の社会福祉活動」が非常に活発というところがあげられるかと思います。

本来であれば、行政がすべき社会福祉を、宗教団体が肩代わりしているということですね。

ブラジルは信心深い人も非常に多いのですが、宗教団体が互助的な役割をはたしていることも理由の1つといえるかもしれません。

個人でも、人助けの精神が根付いている

こちらブラジルでは、ホームレスの方が、直接「食べ物をめぐんで欲しい」と言ってくることがよくあります。そんな時は、お金の許す範囲ですが、軽食を買って渡して上げる人も多いです。私もそうしています。※お金を恵んでくれという人には、基本あげません。ドラッグを買ってしまう人が沢山いるからです。

レストランを経営者で、閉店後にあまった食事をホームレスに配っている人も多いです。

サンパウロ等の都心部ではわかりませんが、少なくとも私がいる市や周辺の市町村では、ホームレスの方がゴミ箱から食べ物をあさる行為を見たことがありません。

お金稼ぎに、キャンディーやチョコレートを路上で販売する人も多いですが、(自身の負担にならない範囲で)人助けをかねて購入する人も多いです。

経済的弱者・社会的弱者に手を差し伸べる行為が普通のことなんですね。

※もちろん、ブラジルで言う経済的弱者は、日本でいう経済的弱者とはまたレベルが違いますし、その経済的弱者を生み出すブラジルの社会システムは、全く誇るものではありませんが。。。

日本だからこそ「ビッグイシュー」を!

個人的な感想ではありますが、日本はホームレスの方と、通常の生活(家がある・食べ物に困らない)を送る方の生きる世界の隔たりが比較的大きい気がします。

ビッグイシューは、そんな世界を気軽に結んでくれるものだと思います。

たった350円ではじめられる支援。

ビッグイシューを2019年かってよかったものリストに加えませんか?

www.viagemvida.com

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