“パワハラ”園長が土下座謝罪 保護者怒り収まらず

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 大量の保育士が辞表を突き付け、存続が危ぶまれていた保育園に動きがありました。パワハラなどを指摘されていた園長夫妻は保護者会で土下座して謝罪し、運営から退くことになりました。

 ヒーローズホールディングス・鈴木克美社長:「(Q.(保育士は)どれぐらい集まった?)正式な数字はこれからです」

 女性園長や夫である専務からハラスメントを受けたとして、保育士と栄養士合わせて18人が一斉に退職届を出した静岡県浜松市の認可保育園「メロディー保育園」。混乱のなか、新しい運営会社に経営が引き継がれ、社長が市の担当者に説明に訪れました。

 保護者:「『混乱させてごめんなさい』って、パワハラに対して『ごめんなさい』は言ってないよね!」

 14日に行われた保護者説明会では、まず園長が涙ながらに謝罪。

 メロディー保育園・高部志保子園長:「ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした」

 保護者:「園長先生の泣いている意味が全然、分からなくて、泣きたいのは先生たちだし。一番、子どもたちが泣きたいと思うんです」

 そして、ハラスメントを行ったとされる専務がいなかったことに対して保護者からさらに怒りの声が。

 保護者:「何できょう専務はいないの?」「そうだよ!専務を連れて来いよ!」

 体調が悪いと当初、欠席していた専務も途中から説明会に登場。

 メロディー保育園・高部勉専務:「保護者の方々にこれ以上、迷惑を掛け…掛けられないと思っていまして…。先生方もすごく良い先生で、子どもたちも可愛くて。解散で子どもたちもバラバラという事態だけは…。本当にすみませんでした。すみませんでした」

 保護者の前で土下座。すると、弁護士が…。

 弁護士:「大丈夫ですか?」

 メロディー保育園・高部勉専務:「大丈夫です」

 保護者:「『大丈夫ですか?』ってこっちが大丈夫じゃないよ」

 そんななか、保育園の運営を引き継いだ会社の社長は…。

 ヒーローズホールディングス・鈴木克美社長:「旧経営陣さんはもうパニックですよね。パニック状態だったので、わらにもすがる思いで話を聞いて頂いた」

 記者会見では、保育士の確保に関してまだ具体的なことは決まっていないことを明らかにしました。

 ヒーローズホールディングス・鈴木克美社長:「きょう、お集まりの皆様とニュースを見て頂いた方はSNS等を通じて全国の保育士さんに何とかメロディー保育園を助けてあげてくれないかという声を1人でも多くの方に拡散して頂きたいと心から思っています」