アメリッシュガーデン改

姑オババと私の物語をブログでつづり、ちいさなディズニーランドに・・・、な〜〜んて頑張ってます

愛していない男とフンニャって、許される?【明智光秀と織田信長18】大河ドラマ『麒麟がくる』この仁なき世は、おもしろい。

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戦国時代は驚きの連続


(前回のあらすじ:1573年夏、戦国時代に転生したオババとアメリッシュ。アバターとなった戦国時代の母娘を生かすため兵隊になる決意をした。鉄砲足軽隊として他の5人の仲間とともに古川久兵衛の配下に。彼らと共に密偵として小谷城へ向かう)

 

小谷城攻略に羽柴秀吉ったら、とても困ってた

 

夫でない、あるいは、恋人でさえない男と、フンニャカ、にゃんにゃんにゃ〜〜ん、という状況になっちまい・・・

 

「こらあ!」と、オババが烈火のごとく怒鳴ったんであります。

そりゃ、怖いです。声でかいし、おそらく声量はオババか織田信長かって、そんくらい大きい。

 

で、ま、なぜ、こうなったか?

もう、仁なき世界なんでありますよ。ほんと、ないから。

その前に、まずは小谷城に向かった話から。

 

浅井長政が住む小谷城は、山の中腹にあり攻略に難しい山城だったんだ。

居館もあった谷を守るように、出丸・金吾丸・大嶽城・月所丸・焼尾丸・福寿丸・山崎丸というふうに尾根に多くの砦が築かれていた。

 

小谷城歴史資料館にある図を見てみると、ちょっと様子がわかるかも。逆さVの字に砦が築かれている。

 

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小谷城歴史資料館より

 

私たち5人は浪人の古川久兵衛とその妻である私、姑オババと使用人のトミとテンという名目で、まず横山城にはいった。

 

羽柴秀吉が前線基地としている横山城は、城というより砦に近く、私たちが到着した頃には、秀吉は浅井方の武将を寝返らせる算段に汗をかいているはずで、実際、これから起きる予定の『小谷城の戦い』でもっとも功績があったのは彼だった。

 

浅井家の家臣を籠絡(ろおらく)する工作。

つまり、秀吉の立場から話すと・・・

 

羽柴秀吉です。無理してます。

お館さま、周辺の砦を守る武将をこっちへ寝がらせよと、いつも通りの無茶振り。家臣さんたちが浅井を裏切って簡単に寝返ってくれれば、苦労はありませんよ。

ちょっとした手土産を持って砦に行くだけで、けっこう、やばいです。

殺されても文句言えません。冷や汗かきながら行っています。

なにせ、戦国ですし、うちの殿、周囲みんな敵にまわしているんで。

かといって、殿に逆らうなんてできないです。ご存知ないかもしれないですが、信長公、失敗すると、かなり恐ろしいです。

鉄拳とんできます』

 

さて、浅井長政の住む小谷城は普通なら陥落できる城じゃない。

よくまあ、こんな山に城や砦を築いたってほど、深い山に沿って砦があって、まさしく天然の要塞。

昔の浅井家、かなり力のあった戦国大名だと理解できる。それこそ、新興勢力の織田なんかより、過去にはよほど力があったんだろう。

 

「この砦から2時間くらいで小谷城だよ、オババ」

囁き声でオババに言った。オババは汗を拭き、それから砦をながめた。

「2時間か。この夏の暑さのなか2時間か、水の補給が必要だな、熱中症になる」

「なあ」

私たちの頭である久兵衛が、また肩を抱いてきた。

こいつ、前から思っているが、とっても馴れ馴れしい。ときに馴れ馴れしいを通りこしてるから。そして、それが嫌味にならないから困るんだ。

「い、いちじ、なんとか。ねっっちゅとか、なんとか。何の話だ」

「ええい。肩を離さんか」と、オババが手を払った。

久兵衛は目を丸く大きく開けると、それから、ガハハってな顔で笑った。

この時代にいて気づいたことは、私が思っていた以上に戦国時代の男も女も単純で、いっそ男女間の距離が近いってこと。

庶民しか会ってないので、上のほうがどうなってるかなんて、実際のところわからないけど。

ただ、死が常に身近であって、みな刹那に生きていた。

 

だって、情報が少なく、ほとんどの人は幼いころから働き、学校で勉強するわけじゃない。

例えば現代ならgoogle検索やYahoo検索すれば、学校がなくても自宅が図書館になって、なんでも知る事ができるけど。

ここの人たちには無理。デモクラシーなんて、誰も聞いたことのない階級社会で、でも、その階級も案外と敷居が低く、いろんな意味で自由な時代だった。

 

戦国時代は夜も戦い

 

その日は秀吉が管理する横山城で過ごし、翌日に小谷城へ行くという予定で、簡易的な場所で野営した。

 

昼間、慣れない船に長時間ゆられ、そこから半日歩いて来たから、もう、疲れがたまって、そりゃ熟睡であります。

 

そして未明、奴がきたんだ!

 

人って、心から驚いたとき声がでない。

凍りついてしまい、手も足もでない。確かに体は20歳だけど意識は私だ。この時代にきて、このゆるゆるの風紀を見知って、仲間のヨシだって速攻で妊娠か?って時代に予想はできた。

いやもうね。予想と現実のこの乖離(かいり)のすさまじさ。

 

私はそんなにウブか。

若いって言われりゃ、嬉しいけど、しかし、これはない。

おまけに、風呂に入ってないから臭い!

川で水洗いするくらいだから、服も体も臭い。

 

夏だから、蚊も多いし、野宿であって山のなか真っ暗闇。

でもね、面白いことに夜目がきくようになるから。

で、いきなり覆いかぶさってきた男に、

とりあえず「もしもし」って言ってみた。

どうも、かなり興奮なさっているようで聞こえてらっしゃらない。

「もしもし」って言いながら、今度は後頭部あたりをつついてみた。

「なんだ」

顔が笑っている。

久兵衛よ、ほんと、おまえ節操がないな。

「あの、よろしければですが」

「なんだい」

「あ、あの、少し落ち着かれてはいかが、かと」

と、言った時だった。

 

「こらあ!」

オババが大音声を発したんだ。

 

だから言ったじゃないかって、たいてい、後で言っても無駄だけど。あえて言いたい。だから言ってないけど、言ったじゃないか。

オババは姑だぞ。そしてな、とても過剰な人なんだ、いろいろな意味でな。ま、知らないだろうけど、いっぺん、過去のディズニーオタクシリーズ読んできな。

 

で、結果として、こうなった。

久兵衛、いきなりオババにボコボコにされた。

たぶん戦国武将なんだから強いと思うけど、手をださなかった。

 

だから、言ったじゃないか。

ポリポリ。

これで後から「アメも悪い。すきがあった!」なんて怒られるんだからな。

きっと、怒る。

オババの愛情は、孫>息子>・・・私と自分の夫だからな。

いっそ、オババを襲えよ、久兵衛

 

で、その翌日。

目の当たりに青あざをつくった久兵衛の顔を、トミもテンも私も見なかったことにした。

オババだけが睨んでいた。

朝陽が昇り、木々の間から日差しが斜めに差し込み、小鳥が泣き、そして、久兵衛はいきなり、頭を下げた。

「すまん。2度とせん」

「まあ、よい!」と、オババが言った。

どっちが上じゃ。

オババの良いところは根に持つ事がないところだけど、しかし、今回は少し根にもってる。

それは、私の危機というより、大事な息子の嫁になにをって気持ちだろう。厳密にはマチは嫁でさえないが。

 

まあ、ともかく、私たちは小谷城へと向かった。

横山城から7キロくらいの距離、おそらく2時間ほど歩けば到着できる。

 

「アメよ」

オババが睨んでる。

いいかい、私のせいじゃないから。こういうのセクハラとモラハラが一昼夜で2度くることだから。

 

「隙をつくるな!」

 

ほら、やっぱり、怒ってる。

だから、言ったじゃないか。

言ってないけど・・・

 

・・・つづく

 

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高速ネタでコメント、本当にありがとうございます。

 

前回のブログで、私の高速道路運転につきまして、コメント読ませていただき、おもいっきり笑いました。

皆さまのおっしゃりたいこと、わかっております。

もうね高速ネタは家族の語り草になっているんだから。

そんな高速ネタでコメントいただいた方、まとめてお返事したくなりました。

 

では高速ネタコメント、一挙公開!

 

3回連続10cm (id:sankairenzoku10cm)さん

アメ様の高速道路合流問題、懐かしいですね。その後少しは上達されましたか?

 

答え:そのように簡単にものごとが解決されては、人生、楽しみがなくなります。きっぱり!

 

開物発事 (id:Kaimotu_Hatuji)さん

苦い唾。背中を流れる嫌な汗。どちらも高速の合流で経験したんでしょうね(´▽`)

 

答え:冷や汗どころじゃない緊張であります。じっくり疲れます。1日寝込みます。そして、私は20年以上ゴールド免許。ふふふ・・・

 

みふけた (id:mifuketa)さん

首都高とかさ、高速道路とか、アメさんにピッタリの時間帯があります。『真夜中』です。さすがの大都会も、夜中は車がとても少なかったっすよ。じゃ、そゆことで、アメさんが遠出するときの移動は真夜中決定!!

 

答え:良い子は真夜中に寝ています。

 

 かげとらこ (id:kagetora5)さん

首都高の合流は特に怖いですよね(;'∀')

 

答え:そうなんです。もう度胸試しの段階になってます。ほら、あの、小さいころに友人なんかと行った、お墓探検レベルです。

 

モッピー (id:shimausj)さん

歴史ドラマですね〜高速のるの、私もコワイです〜💦

 

答え:お仲間だあ。握手、握手!

 

Mr.しょーん (id:Dakujem)さん5

合流www 首都高で運転したことはないですが むかーしむかし海外で運転して 事故した記憶がありますw

 

答え:米国の高速を車で走ると、助手席でも冷や汗かきます。誰も私にハンドルを渡しません。正解です。

 

ずず (id:vvzuzuvv)さん

都会の高速道路って入る車と出る車が一緒になるとこあるよね 信じられない

 

答え:え? ほんとに? それは知らないです。アカン、そこまで難易度が高くなると運転できないナリ。

 

タコスカ (id:kefugahi)さん

アレはなんだったか…。思い出せないがカヌーの体験みたいのをやりました。皆が要領よくやる中くるくるとその場で回るどんくさい男。いたたまれず消えてしまいたい。二度とカヌーやるかと誓った。半泣きになってきた。

 

答え:そういう同じ思い、小さ時からなんどもしてきたんで、お仲間です。高速、乗れますか?

 

おおまめ (id:oomametomame)さん

船の上でアワアワしてる光景が目に浮かびますw車も怖いけど水の上ってさらに怖い٩(๑º∀º๑)وファイトー

 

答え:ふふふ、高速合流時の私の光景をお目にかけたい。ある友は息をつめてました。降りたあと、彼女、青ざめてましたが、なにも言いませんでした。言葉がないってことでしょうか。おそらく、彼女がファイトと言わないことだけは知っています。

 

登場人物

オババ:私の姑。カネという1573年農民の40代のアバターとして戦国時代に転生

私:アメリッシュ。マチという1573年農民の20代のアバターとして戦国時代に転生

トミ:1573年に生きる農民生まれ。明智光秀に仕える鉄砲足軽ホ隊の頭

ハマ:13歳の子ども鉄砲足軽ホ隊

カズ:心優しく大人しい鉄砲足軽ホ隊。19歳

ヨシ:貧しい元士族の織田に滅ぼされた家の娘。鉄砲足軽ホ隊

テン:ナイフ剣技に優れた美しい謎の女。鉄砲足軽ホ隊

古川久兵衛足軽小頭(鉄砲足軽隊小頭)。鉄砲足軽ホ隊を配下にした明智光秀の家来

 

*内容は歴史的事実を元にしたフィクションです。

*歴史上の登場人物の年齢については不詳なことが多く、一般的に流通している年齢などで書いています。

*歴史的内容については、一応、持っている資料などで確認していますが、間違っていましたらごめんなさい。

参考資料:#『信長公記太田牛一著#『日本史』ルイス・フロイス著#『惟任退治記』大村由己著#『軍事の日本史』本郷和人著#『黄金の日本史』加藤廣著#『日本史のツボ』本郷和人著#『歴史の見かた』和歌森太郎著#『村上海賊の娘』和田竜著#『信長』坂口安吾著#『日本の歴史』杉山博著#『雑兵足軽たちの戦い』東郷隆著#『骨が語る日本史』鈴木尚著(馬場悠男解説)#『夜這いの民俗学赤松啓介著ほか多数

 

NHK大河ドラマ麒麟がくる

 

麒麟とは、中国神話にでてくる聖なる獣だそうです。

顔は龍、体は鹿、牛の尾と馬のひづめを持ち、体全体を鱗におおわれ、体長は5メートル。水陸両用ってことでしょうか。1000年生きるそうです。

 

十二国記小野不由美著にも出てくる麒麟と同じで、この霊獣は非常に優しく、足元の虫さえも殺すことができないそうです。

 

『平穏な世に麒麟が現れ乱世を終わらせる。麒麟を呼ぶのは誰なのか』

NHK大河ドラマ、予告編で言ってました。

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