「女系天皇も考慮すべき」は皇室の重みを知らぬ者の言である/倉山満
そもそも二階俊博とは、どのような人物なのか。
昭和14年生まれの80歳。和歌山県議の息子に生まれ、中央大学法学部を卒業後は、元建設大臣の遠藤三郎代議士の秘書となる。和歌山県議を2期務めた後、闇将軍として権勢を振るった田中角栄の後押しで衆議院議員に当選。44歳の初当選なので、遅咲きだ。
竹下登が田中派をクーデターで簒奪したときは、大勢が決してから参画。竹下派に属する。その竹下に小沢一郎が謀反を起こした時は、積極的に参加。小沢に従い、自民党を離党した。この間、2度の運輸政務次官を務め、族議員の道を歩む。
野党暮らしの間は小沢に従い、自由党国会対策委員長として、自民党との連立政権樹立を主導する。この時の交渉相手が、野中広務と古賀誠である。また、この時期に創価学会・公明党との結びつきを強める。
小沢が自民党と袂をわかって下野した時は、保守党(後に保守新党)を結成して与党に残留。運輸大臣となる。その後、保守新党は総選挙で惨敗して、二階も自民党に復党する。
小泉郵政解散の時には、総務局長として選挙実務に当たり、大勝の立役者となる。復帰後は常に主流派で、経済産業大臣・国会対策委員長・総務会長など、要職を占める。
その間に行われた自民党総裁選のすべてで、勝ち組にはせ参じている。それまで2回連続敗れていた麻生太郎などは、二階が自陣営に現れた瞬間に勝利を確信したとか。
’09年の自民党大敗総選挙で二階派は二階以外の全員が落選。伊吹派に合流する。
政権復帰後、派閥領袖の伊吹文明が衆議院議長に就任するや、二階派に衣替え、安倍内閣では幹事長として今や政権与党最大の実力者となっている。
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