政治家の仕事は、国が向き合うべき課題を考え、解決への道筋を示すことだ。それに基づいて専門的知識を動員し、政策を形にするのが官僚である。しかし、日本の場合は官僚が方針を作り、政治家はそれに従うだけという転倒が起きている。
戦後日本の主体性の欠如、なんでも「みんなが同意することが正しい」という同調圧力の強さ──「政治家は国民を映す鏡」と言われるが、こうした日本社会の欠点がそのまま、政治家のレベルにも表れているように思えてならない。
小泉氏や安倍首相のような政治家がもてはやされている限り、日本は国際社会からどんどん取り残されることになるだろう。