近年、女性の社会での活躍が注目されると同時に、産休育休についてもクローズアップされることが増えています。
ですが残念ながら、まだ日本の社会は産後の仕事復帰に関しては消極的な企業が多い印象です。
これからの日本は、年金問題や税金問題など、なにかとお金に関するリスクが増えてきます。
男性が正社員で働いた生涯年収でも老後の貯蓄として不足する可能性が高く、女性も産後に仕事をする必要性が今まで以上に大きくなることが予想されます。
では、どういった仕事が女性の産後におすすめなのか。
今回は、サービス業に従事していた女性が、産後の社会復帰について感じたことを聞いてみました。
考え方は人それぞれですし、賛否もあるでしょうが、一人の女性の意見としてとても参考になります。
スポンサードリンク
Contents [hide]
サービス業は女性の産後の仕事としてハードルが高い
サービス業と一口に言ってもその内容は様々です。
飲食店にはじまりファッションなどの服飾系、アミューズメントなど企業もさまざまです。
サービス業の大きな特徴の一つに土日祝日出勤が求められる、というものがあると思います。
店舗での勤務であればあるほど、やはりサービス業の宿命となるのが土日祝の出勤です。
他の土日祝休みの方たちが休んでいるときに、働いているのがサービス業従事者です。
サービス業で働く人の多くは、一般のカレンダー通りの企業で働く方とお休みが合うことがなく寂しい思いをしたことがある方もいるのではないでしょうか。
そしてこのサービス業の土日祝日出勤というものが、産後復帰の大きな障害になるものでもあるのです。
育児中の女性にとって保育園は土日祝日休みになるのでサービス業に就くことができない
サービス業で正社員、もしくは契約社員などフルタイムで働く人の多くは土日祝出勤が求められていると思います。
企業の制度として産休育休を取ることはもちろん権利なので可能なのですが、では復帰後はどうする?という問題が発生します。
多くの保育園は土日祝日がお休みです。
お休みの間、祖父や祖母と同居をしていて子供を見てもらえる人なら復帰しても問題がないかもしれませんが、夫婦と子どものみで暮らす場合の多くは母親が子供の面倒を見ることを求められます。
保育園がお休みの時、お母さんが家にいないとなると生活が立ち行かないという家庭が多いのではないでしょうか。
もちろん土日祝日も預かってくれる保育園もありますし、土日祝休みのお父さんが子供を見てくれるという嬉しい家庭もあるとは思います。
ですが、サービス業での産後復帰は保育園問題がひとつ大きな問題としてあると思います。
そもそも土日祝日に預かってくれる保育園は、料金が高くなり、せっかく働いていても手元に残るお金が少なくなる問題があります。
サービス業の女性が現状でできる産後復帰のモデル
サービス業で正社員として働いていた母親が、産後同じ仕事に復帰するモデルとしてはいくつか選択肢があります。
まずはパートタイマーになることです。
平日メインで保育園に子供を預けている時間のみ働くという方法です。
次に、延長保育や土日祝日も預かってくれるタイプの保育園を探すことです。
数に限りはありますが企業型と言われる保育園にこのタイプの園が増えています。
最後に夫や家族の協力を仰ぐことです。
保育園がお休みの時だけ家族にヘルプを求めるという方法です。
ですが、パートタイマーとして雇ってくれるサービス業が多いわけではなく、産後の仕事としてはまだまだ障害も多いのは事実です。
サービス業の女性のその後の活躍のために
現代社会ではサービス業で経験を積んでいくと、やがてマネージャーや店長など役職者になることも多いと思います。
せっかく積み上げたスキルを出産で失いたくないと考える女性は多いと思います。
そのためにはそういった人たちが子供を預けられる保育園を増やすことも大切ですが、何より企業の理解が重要だと思います。
例えば一旦はパートタイマーになったとしても、それ以前の経験をきちんと評価した上で子どもの手がかからなくなったら、また正社員として戻ってくることができるような制度など、女性が産後の未来に希望が持てるような制度を増やしてほしいところです。
また産休に入る前にその後の働き方についてきちんと会社と話し合える場があれば、産休に入る不安が少し軽くなるかもしれません。
サービス業に限らずどんな仕事をしている女性でも、いつまでも活躍できる環境が整うことが理想の社会ではないでしょうか。
コメントを残す