「働く時間を有意義に」自由な働き方を追求するDeployGateのオフィス改革
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DeployGateが11月に東京オフィスの拡張移転をしたのは既報の通り。今回のブログでは、東京オフィス拡張移転を記念して、株式会社デプロイゲート代表・藤崎 友樹と、共同経営者兼COO・安田 一斗の対談をお届けします。
オフィス移転に至るまでの衝撃の事実や苦悩、週休3日制をテストするに至った経緯、自由すぎる働き方の裏にある思いなど、DeployGateを支える二人が考えていることや、これからのチャレンジについて、たっぷり語りました。
洗面所からマドリードへ。手狭になりすぎた旧オフィス
―(聞き手)オフィス移転しましたね! なぜ移転を決めたのでしょうか。
安田「手狭になったからですね。洗面所でミーティングしてましたからね(笑)。」
―え、洗面所に2人で入っていたんですか!?
安田「いやいやいやいや、Zoomで! リモートで! マドリードで手伝ってくれている女性と繋いでミーティングを……」
―しかも女性!
安田「え、どこにいるの? って笑ってましたね。」
藤崎「洗面所からマドリードへ(笑)。そんなこともありましたね。人が溢れている状態が続いていたので、解消されて本当に良かったです。それに、個人的にやりたかったこともできたし。会議室の人数に合わせて最適な映像を撮れるように『PanaCast』の設置、スムーズにリモート会議できるように『Zoom Rooms』を設定したり、広くなったオフィスでどこでも安定したWi-Fiを使える『UniFi』の導入とか。」
安田「土日にネットワーク設定してましたもんね(笑)。」
安田「快適度もかなり上がりました。みんなが来たいと思うオフィスにできたと思ってますし、実際スタッフが来る回数が明らかに増えたんです。土日に来ているスタッフもいる。DeployGateの仕事をしているわけではないんですけどね(笑)。でも、そういった話を聞くと嬉しいですよね。」
―DeployGate以外の仕事をしていてもいいんですよね。
藤崎「全然問題ないです。家よりもどこよりも居心地がいいと思ってもらえるようなオフィスにしたかったので、移転して良かったと思いますね。」
安田「自分自身、(出社回数が)増えましたね。リモートでいいかなと思うことが多かったのも、ミーティングを洗面所でしたくないからだったりして(笑)。どこでも作業ができる仕事ということもあって、僕が席を貸すことが圧倒的に多かったんですよ。むしろ、行かない方がいいかなと思った時期もあったくらいで……。」
―つらい……!
安田「業務委託で来てくれている方が床に座って作業をしていたので席を譲ったら、『大丈夫、冷蔵庫の前が快適だから』って、、」
藤崎「そんなわけないでしょって(笑)。あとは、毎日やっている朝会の出席率も上がりましたね。とはいえ出社がマストではないことと、マドリードやテルアビブにもメンバーがいるので、皆なんらかの手段で必ず集まるようにはしています。」
―働き方の自由度が高いですよね。
藤崎「自由度が高いのもあるのですが、働き方を自分で選択できるようにしている感じですね。その日に受け取らないといけない荷物があるときに、わざわざ休みを使わないといけないとか。リモートで働けるならそれでいいし、会社の決まりだから会社に行かなければ、なんてルールで縛られる理由はあまりないなと。」
安田「11時の朝会だけは参加するというルールはあるのですが、それ以外は比較的自由ですね。朝7時に起きて仕事をガッと終わらせて、夕方にはライブに行ったり、友人と遊びに行ったりといった働き方もありですし、通院のために中抜けするのも全然ありです。わざわざ混んでいる時間に行く必要ないと思うんですよね。チームメンバーに迷惑をかけない限りは良いと思っています。」
テスト中の「週休3日制」、導入のきっかけと効果
―テスト中の週休3日制も、かなり尖った制度ですよね。感触はいかがですか?
藤崎「かなり良い成果が出てると思います。モチベーションが下がったり、アウトプットの量が落ちたりということは無いですね。」
―そもそも、なぜ週休3日制をテストすることになったのでしょうか。
藤崎「もともとは『600株式会社』が設立当初からやっている施策です。社長のくぼけーさんがTwitterで書いているのを見て、良さそうだなと思って。現在、当たり前となっている週休2日の制度ができた頃と今とじゃ仕事の内容が変わってきていると思うんですよね。なので、5日働いて2日休むペースが本当に正しいのかわからない。エンジニアのような頭をめちゃめちゃ使う仕事において、週休2日は合っていないかもしれないじゃないですか。それなら違う形を試してみてもいいんじゃないかなと。マイクロソフトも今年8月限定でテストをして、良い結果がでてましたよね。」
安田「僕らは、その休みの日に経営会議とかしてますけどね(笑)。でも、僕らがフリーな時間を持てるという点でも良かったと思います。」
―週休3日制の目的は?
藤崎「パフォーマンスを最大化したいからです。DeployGateが7周年を迎えたときに書いたブログでも触れましたが、少ない人数で最大限効率を高めるためにはどうすればいいかなって。小さいチームでもアウトプットが出せてスループットが高い状態はどうすれば作れるのかと、いつも考えています。」
安田「小さくても強いチームが作りたいんですよね。本業は何個あってもいいと思ってるんです。僕自身もバンドやってるし、音楽レーベルを立ち上げたりとか、色んなことをやってみたいんですよ。人生は短すぎる。とすると、小さいチームで効率的に結果を出して、他のことに時間を投資していかないと面白い人生にならない。それに、仕事とプライベートそれぞれで得た学びがそれぞれに活かせることもたくさんあると思うんですよね。」
藤崎「色んな考え方があると思うんです。仕事はお金のためと割り切ってる人もいると思うのですが、自分はそういう考え方が得意じゃなくて。人生において、仕事の時間は大きな割合を占めています。なので、つまらない時間とか辛い時間になるのは、すごくもったいない。我慢する時間じゃなくて、本当にやりたいことを思いっきりできる時間にしたいなと。有意義な時間にしたいんですよね。」
―確かに、平日8~9時間勤務するとして睡眠時間も加味すると、起きている時間はほぼほぼ仕事をしていますね。
藤崎「そうなんです。働く時間を有意義なものにしようとすると、働く環境が劣悪だと絶対うまくいかないんですよ。その一環としてのオフィス移転ですし、週休3日制もそうですし。働く時間を楽しくしたい。そりゃ、楽しいことだけじゃないですけれども(笑)。モチベーションをすりつぶすような、例えば満員電車に乗らなくちゃいけないようなことは無くしていきたい。モチベーションを維持しやすい仕組みを作るのが、会社を経営する僕らの仕事だなと思っています。」
安田「別の会社に勤めているときに、めちゃくちゃ混んでいる朝の大井町線に乗ったら僕の体が浮いたんですよね。そこそこデカいのに……、本当に異常だなと思って。こんな生活やめたい! と強く思ったことを今でも覚えてます。その後、自転車でDeployGateに通勤しているときに、ふと思い出して。選択肢を持てるってとても素敵なことだって。幸せだなって、ちょっと泣いちゃいましたね。」
藤崎「泣くのはさすがに大げさでしょ(笑)。でも、人が足りない足りないって言ってるのに休み増やしますって、普通取らない行動ですよね。」
安田「最初rai(藤崎)さんが言い出したときはきっついなー! と思いましたよ。今、人を採用しようとしてるんだけどなって。全くロジック成立してないじゃん! って。でも話を聞いていて理解はできる、確かにと思って。やったら意外に結構よかった。」
―週休3日制は今後も続けますか?
藤崎「これから振り返りをやろうと思ってます。ある程度ルールを決めないといけないと思うんですよね。祝日がある週は週休4日になっちゃうんですよ。それはそれでいいんですけど。」
安田「9月10月が三連休多かったんですよね。三連休が二週続いたりして。14日中6日間しか働いてないみたいな(笑)。」
藤崎「みんな、さすがに週4日休みは休みすぎだ、逆にしんどいとなって。普段、週休7日がいい、休みは無限に欲しいって言ってるのに、実際休みになると不安になるという(笑)。」
オフィス移転に週休3日制、DeployGateの変革はなぜ起きたのか
―オフィス移転をはじめ、自由な働き方の追求や週休3日制のテストなど、働き方にフォーカスを当てている印象を受けます。なにかきっかけがあったのでしょうか。
藤崎「そうですね。ここ最近は、組織の整備に全力を注いでいます。去年の今頃は従業員が6人ぐらいで、そのメンバーでできることをやっていました。採用しようにも、オフィスを移転しないと席が足りない状態でしたから。経営側が決めなくちゃいけないこともいっぱいあったのですが、全部後回しにして目の前のプロダクトに集中してしまって、CEOやCOOが本来やるべき仕事ができていなかった。ただ、それをやろうとすると、今持ってる仕事を全部棚卸しして、他の人に振って行かなきゃいけないんですよね。だけど、仕事をお願いするのがへったくそなんですよ、僕ら(笑)。」
安田「そうそう(笑)。でも、なんとかお願いして手足を空けていって。会社のビジョンやミッションやゴールを1つずつ定義していって。いろんなことを整理したんですよね。ゴールの配下に位置する様々なプロジェクトも整理して、プロジェクトを回す仕組みをチームに導入して、失敗したら直していくみたいな、COOの本来の仕事にようやく手がつけられるようになりました。」
藤崎「プロジェクトを整理していったら数が多いなぁってね(笑)。じゃあ、協力してくれる人を増やさなきゃだし、採用しなきゃだし、オフィスも移転しなければ、というところからのスタートだったんです。」
熱量の高いユーザーを巻き込み、皆でアプリを作り上げる環境を。DeployGateが描く未来
―ここ最近は組織の整備に力を入れてきていたのですね。では最後に。今後、DeployGateが実現したいことを教えてください。
藤崎「プロダクトのリニューアルをしたいですね。DeployGateのそもそもの目的は、フィードバックをきれいに集めることなんです。フィードバックをしてくれる人も開発に巻き込んで、プロジェクトに参加しているという空気を作りたい。熱量の高いユーザーと一緒にサービスを作っていくような環境をつくるのが最終形態です。」
―DeployGateの目指すゴールは、フィードバックをしてくれるユーザーをも巻き込むことなんですね。
藤崎「そうなんです。でもその前に、まずはQAの壁の高さを取り除くところからですね。不具合報告を上げるのって結構コストが高いんですよ。スマホで検証してスクショを撮って、それをJIRAに貼るためにはPCを経由する必要があるとか、デバイス間の連携がスムーズにできてなかったり。そういう機能をどんどん入れていこうと思っています。が、その前に、7年続いているサービスなので、技術的負債の解消からですね(笑)。」
安田「プロダクトリニューアルをスムーズに進めるためには、チームをしっかり作っていく必要があると思っています。オフィス移転は完了したので、あとは一つ一つのルールを整えたり、ドキュメントを作るなどして、新しい人がJOINしてくれたときにすぐ仕事ができる状態にしたいですね。」
―オフィスを拡張したこともあり、新しい人も迎え入れやすくなりますね。
藤崎「そうですね。採用はしたいところですが、一緒に働いてみないとわからないですよね。いきなり怖いじゃないですか。小さな会社なので、合わなかった時は異動という選択肢もない。なので最近、最初は副業として業務委託という形で入ってもらっています。その方がお互い安心できますよね。」
安田「エンジニアはもちろんですが、バックオフィス系の人も来て欲しいですね。サポート体制が整ったら、また採用できる人数が増えていくし、さらに実現できることが増えていく。そしてサービスが整ったら、raiさんや僕が前に出て、しっかりとプロダクトの良さを伝えていきたいですね。」
藤崎「DeployGateは、営業したら使ってもらえるようなサービスじゃない。でも、逆に開発者が気に入ってくれたら、国や地域問わず、世界中の人がお客さんになるサービスだと思っているので、どんどん広げていきたいですね。」
以上、二人の対談をお届けしました。
次回のブログでは、新オフィスのこだわりポイントや、新オフィスに込めた思いについて、無理難題の多いオフィス移転を実現した“とある人物”と、安田との対談をお届けします!