プロ野球経験者が大学生、高校生を指導するのに必要な学生野球資格を回復するための研修会が15日、東京都内で行われ、オリックスや米大リーグ・マリナーズなどで活躍し、今年3月に現役を引退したイチローさん(46)=本名・鈴木一朗=も、3日間の全日程を終えて修了証を受け取った。
最後まで報道対応はなく肉声は聞けなかったが、高野連の田名部理事は「変わらず熱心に講義を聴いて、メモも一生懸命取ってました。昨日のリポートも非常に達筆な字で書かれていて、結びには『今までの経験を踏まえて、自分が学生野球にかかわることで、プロとアマの関係をよりよくする一助になれば』と書いてありました」などと、イチローさんの真摯(しんし)な思いの一端を明かした。
2月7日に審査委員会が行われ、早ければ8日から学生指導が可能になる。田名部理事は「生徒たちにとってインパクトがあり、モチベーションを高く持つためにもプラスだと思う。米国、マリナーズとの兼ね合いはあるが、イチローさんにいろいろ活躍してもらう場所は作れると思います。彼の考えに沿える形を取れれば、こんなに素晴らしいことはない」と、来年以降の『イチロー先生』の活躍に期待していた。