平田、根尾を「米ロスに連れていく」。来月自主トレで、費用も負担し、高校後輩育成プラン

　中日の平田良介外野手（３１）が１５日、来年１月に米ロサンゼルスで行う自主トレに根尾昂内野手（１９）を連れて行く考えを明かした。選手会合同自主トレがなくなることもあり、大阪桐蔭高の後輩に手を差し伸べた形。費用も全額負担し、２年目の飛躍を後押しする。

　熊本地震の復興チャリティーを兼ね、名古屋市内のホテルで行われた自身の激励パーティー。約６００人のファンを前にした最後のあいさつで平田が口にしたのは、気にかける後輩の名だった。

　「年明けからは根尾を連れてロサンゼルスで自主トレします。根尾を鍛えて１軍で勝負できるような選手にしたいです」

　昨オフに続くロサンゼルスでの自主トレ。今回は年明けから約２週間を予定している。誘いは平田から。来年はナゴヤ球場での選手会合同自主トレがなくなることを知り、シーズン終了後に「一緒にやるか？」と声をかけたという。

　背景には若手時代の経験がある。「僕は合同自主トレに参加していたけど、それまで何をすればいいかが明確ではなかった。根尾もプロの自主トレで何をすればいいか分からないと思う。自分ができることはしてあげたい」と強調する。

　１００万円を超える費用はすべて平田が負担する。「僕は荒木さんにずっとお世話になっていてありがたかった」。２０１２年から３年間、荒木内野守備走塁コーチの熊本自主トレに参加した際に受けた恩を伝統として引き継ぐ。