半世紀の校舎に惜別 小美玉・小川南中茨城新聞クロスアイ 3/8(水) 7:00配信
今春校舎が移転する小美玉市小川の市立小川南中学校(皆藤正造校長)で7日、学びやに別れを告げる「大感謝祭」が開かれた。生徒が実行委員会を組織して企画。3年生の卒業を前に、309人の全校生徒と教職員で人文字を作ったり、風船を飛ばしたりして感謝の意を表した。 同校は近くの旧県立小川高校跡に移転し、4月に新たな歴史をスタートさせる。小川南中敷地には、統合して2年後に誕生する市立小川南小の建設が進められるため、51年の歴史を刻んできた校舎は取り壊される。 大感謝祭を前に、生徒一人一人が「校舎へのメッセージ」を書いた。校庭で開かれた同集会で皆藤校長は「私はメッセージカードに、これまでの卒業生7966人と本年度の生徒を合わせて、『8275人を育ててくれてありがとう』と書いた」と披露した。生徒に対しては「校章のように大地を両足でしっかり踏みしめながら、新しい校舎に伝統を受け継いでほしい」とエールを送った。 駆け付けた同校OBで元PTA会長の赤羽英夫さん(58)も「一度きりしかない楽しい3年間だった」と懐かしみながら、「夢に向かい努力し、未来を切り開いてください」と生徒を激励した。 校舎には「51年間 おつかれさま そしてありがとう!」という横断幕が掛けられた。生徒たちは校舎と向き合いながら、「学校のどこが好きだったか」というアンケートの集計結果を聞いたり、校歌斉唱や合唱をしたりして名残を惜しんだ。人文字も作られ、ハートマークの中に「南中」と表現した。全メッセージカードは、後日校舎に張ることにしている。 実行委員長を務めた藤崎亜美さん(2年)は「敷地内にはあちこちに思い出があるが、特にグラウンドで、3年生が体育祭の応援を教えてくれたことがうれしかった」と振り返った。 (高畠和弘) 茨城新聞社
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