今の世の中は受験生にとっては地獄だろう。
周りは気が散るもので溢れている。
スマホからは「俺を見ろよ」とひっきりなしに通知が来る。
LINEやインスタ、ツイッターにはDM機能があり、一旦会話が始まると、常にチャットに張り付かねばならないような心理的圧力がかかる。
グループラインが始まってしまうと、次々と交わされる「会話」についていくので精一杯で、チャットを見ながら別作業の集中力を保つのは困難だ。
先月、スマホに奪われた“意識“をなんとかして取り戻すために、通知が発生するアプリをことごとく削除した。
ツイッターを消し、はてなブログのアプリを消し、Gmailを消し、インスタやFacebookは元々やっていない。
スマホゲームもやらない。ドラクエウォークには正直すごく興味があるが、やらない。
結局、今スマホに入っているのはLINEとGoogleMaps、KindleとSpotify、息抜きに眺める賃貸検索アプリくらいになった。スクリーンタイムでコンテンツの閲覧を制限し、SafariでTwitterを開けないようにした。
その上で、できる限りスマホから物理的な距離を置く。
それくらいしないとスマホの誘惑には抗えない。
スマホは人間の心を奪う悪魔の兵器だ。
注意しなければ、スマホに魂を奪われていることにも気付けない。
次に問題となったのは、自宅でのネット制限だ。
自宅のPCで作業していると、ついツイッターが気になって開いてしまう。
ブログを書いた後はGoogleAnalyticsなども気になって、つい確認してしまう。
何かアウトプットした後に結果を検証し、改善につなげるのは大切だが、時間は有限だ。
能動的に結果を確認するなら良いが、「意識を奪われるかのように」Analyticsを開かずにいられない状態は健全とはいえないだろう。
「つい開いてしまうサイト」を封印するために、パソコンのhostsファイルを書き換えた。
hostsファイルというのは、僕たちのパソコンに最初から入っているファイルの一つで、中にはIPアドレスとtwitter.comのようなドメイン名が記載されている。
hostsファイルに
127.0.0.1 twitter.com
と書き込めば、twitter.comを開こうとしても、twitter.comが「存在しない127.0.0.1 」に書き換えられるため、結局ツイッターのサイトは開けない。
そうやってツイッターを封印したつもりになっていたのだが、残念ながらhostsファイルには弱点があった。
自分で書き換えたhostsファイルは、簡単に元に戻せてしまうのだ。
「お前は何を言っているんだ...?」
と呆れた人もいるかもしれない。僕も何をやっているのかわからない。
しかし、「ツイッターを見たい」という衝動が頭の奥から湧き上がってきた瞬間、僕は躊躇うことなくhostsファイルを再び開き、封印したはずのtwitter.comを元通りにしてしまう。
これではいけない。自分の時間を取り戻さないと。
ウェブに垂れ流される時間をせき止め、ブログを書き、英語の勉強をして、本を読む。
そのための最終手段として最近Google Chromeにインストールしたのが「Requestly」と呼ばれる拡張機能だった。
Requestlyを使って見たくないサイトを開けなくする
「Requestly」というChrome拡張が便利だ。
見たくないサイトをブロックしたり、特定のサイトを開いた時に別のサイトに飛ばすことができる。
僕はTwitterに時間を奪われたくない。
Twitterを見る時間を、TEDのような有意義なサイトを見る時間にしたい。
ではどうするか。
まずはRequestlyをインストールしよう。
Requestlyは以下のchrome ウェブストアからインストールできる。
Requestly: Redirect Url, Modify Headers etc
ページを開き、「Chromeに追加」をクリックし、拡張機能を追加する。
追加すると、Chromeの右上にRequestlyのアイコンが表示される。
クリックするとポップアップが表示されるので、「Manage Favorite Rules」をクリックしよう。
「Manage Favorite Rules」を開くと、
- Remove UTM Params
- Block Social Media Sites
- Redirect Google Queries to DuckDuckGo
のような、ルール付のサンプルがある。
このサンプルを流用してみよう。
まずは「Redirect Google Queries to DuckDuckGo」をクリックする。
これはGoogleでの検索をduckduckgoという検索エンジンに「飛ばす」ような処理が書かれている。
「Redirect」は「転送」のような意味がある。
この転送を使って、Twitterを開いたときにTEDに飛ばされるように設定する。
*://www.google.*/search?q=*&*と書かれたRequestのルールを*://twitter.com/*と書き換える。
そのままコピペでOKだ。
その下のDestinationで$1://duckduckgo.com/?q=$3&$4と書かれているルールをhttps://www.ted.comと書き換える。
Sample Rulesの「Redirect Google Queries to DuckDuckGo」は「Redirect Twitter to TED」とする。
上の方にあるStatusを「On」にする。
これで右上の「Save」をクリック。
これでツイッターを開いてみよう!
TEDしか開けない!!
これだーーーー!!!
ついでにFacebookやインスタグラムを「ブロック」してみる。
左側のメニューから「Rules」をクリックすると、ルール一覧が表示される。
そのルール一覧の中から「Block Social Media Sites」をクリックする。
デフォルト(初期状態)で既にfacebookとtwitterは登録されている。
「Url Contains」とあるが、これは「URLに特定の文字列が含まれていたらブロックする」という意味だ。
twitterをinstagramに書き換える。
右上のNewをクリックすると行を追加できる。
普段から自分の時間を費やしてしまっているサイトのURLに含まれる文字列を追加していこう。
この設定が完了したら、もうサイトは開けなくなる。
「ウェブサイトを開いてくれー」というリクエストが途中でブロックされるため、開こうとしてもピクリとも反応しなくなる。
これはすごい。これでもう、SNSに気持ちを奪われずに済む...。
というわけで、Chrome拡張「Requestly」を上手に使って時間を有効活用しましょう。
hostsファイルと同じで、その気になればRequestlyも簡単にアンインストールできるのですが、
「開けてはいけない玉手箱があるならば、何重にも鍵をかけておけばいい」
みたいなノリで、hostsも書き換え、Requestlyも使い、何重にも防御しておくのが良いと思います。
SNSの呪縛は強力なので、意志の力だけで防ぐのは難しいのです。