https://www.facebook.com/hiroyuki.hagiwara/posts/838362836251660


01_カミングアウト

私(萩原)は以前(1990年以前の話)、
『広報堂(産経新聞広告代理店)』という会社で、美術作品を紹介するコピーライターしてました。

さて『広報堂』?………ふふふふふ、なんと『広報堂』で検索すると、
悪徳商法で有名な項目がいくつもヒットします。
当時はインターネットが無かったから今よりも幾分スローペースでしたが、当時も今も変わってないんだなぁ…
私は、この『褒め上げ商法』の営業マンをやっていたんですねぇ。
実際は営業だけでなく撮影、コピー編集原稿書き、なんでもこなす訳です。


↓↓↓ 広報堂『褒め上げ商法』被害事例 ↓↓↓

全国の44名に選ばれました-褒め上げ商法
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/220775/188576/70977652


…こうほうどう(広報堂?)と名乗る御仁から☎があった。
「教美展で拝見した『角館の春』という写真が素晴らしい(褒めことばがいろいろあったと思うが失念)ので、
産経新聞1月11日号に、美しい自然を撮した全国の44名の方の素晴らしい作品を見開きで掲載したい。

広告ページを使用するので、新聞の発行後に、24万円をお支払い下さい」と。

電話で、最初に角館を「かくだて」と読んだ時点で、
「教美展で見た」という話はあやしいと思ったが、何を狙っているのか知りたいと思って一通り聞いたのが上記の内容である。
「不要です。いりません」と述べて電話を切った後で、
Webで調べてみたら「褒めあげ商法」と呼ばれる悪徳商法の一つで、高齢者の被害が増えているらしい。
推測だが、三八教育会館ホームページで「教美展」の作品を掲載しているのでそれを見たのだろう。
(「角館の春」は昨年度の教美展に出した写真で、現在は見ることができません)

褒め上手に要注意?
高齢者狙った「悪徳商法」業者に停止命令http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0817/jc_110817_6685285454.html

高齢者をねらう、短歌・俳句の新聞掲載への電話勧誘
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20100407_1.pdf



02_その実態は?

美術展の出品者名簿を入手しては、『名前』『住所・連絡先』を確認して片っ端からかけまくる。
トークの基本は、

『~先生の~展の作品、大変印象深く拝見させていただました。
つきましては今回○日の産経新聞本誌の「紙上ギャラリー二日展」に掲載させていただきたく…、
掲載料は~円かかりまして、ここは一つ是非、~先生の作品を!!!!…』

と、なる次第。
まだ紙面がモノクロで「紙上ギャラリー二日展」という名前だった頃の話。
『印象深く拝見させて』という所がまず『ウソ』。
で、見てないのにいかに相手をその気にさせるか褒め上げるかが契約がとれるかどうかの要であり、
ぶっちゃけ『いかにウソをついて多く契約をとるか』が基本の業務。
今の産経紙面上の企画構成も変わってないみたい。
じい様、ばあ様の短歌、俳句を毎回途切れずに掲載できているあたり、
そして相変わらずのブログの悪徳評判ぶりを見る限り、
金ズルをうまく掴んでるんだなぁ、と実感。

実際に新聞広告の現場は大変なものです。
紙面の広告枠をいかに埋めるか!?
一週間単位の業務スケジュールで、クライアントに電話をかけまくるわけですが、
限られた時間内でノルマを契約受注で所定数達成する行程が、
この『「褒めあげ商法」と呼ばれる悪徳商法』が進行している過程には存在してます。
この事自体、悪いことでもなんでもないです。
新聞雑誌の様々な広告掲載の裏側で、どれだけ清濁溢れかえった契約合戦が展開されているか、
つぶさにみていったら『美しい紙面を見て楽しみたい』と考えている読者は、
げんなりする事うけあいです。
私は、商売敵に偽情報を掴ませて契約をもぎ取った事もあるし、
死にそうなくらいのダンピングをかけて受注した事もあります。
しかしそれもすべて『芸術的な作品を産経紙面で紹介する』という目的のためでした。
紙面が出来上がって読者の元に届けば、
読者の立場からみれば、そんな修羅場を知るよしもありません。
確かに、詐欺寸前の小汚い真似を結構してましたが、
ま、『断ればあんたの子供は不幸になる』と、
『お客を泣かして当然』と割り切ってモノを売る営業会社に居た事もあったので、
それに比べたら、お客の立場からみて、
後腐れ無く断れるだけまだマシか、と考えて、
“ 以前よかブラック度はまだ悪くない方だ ”と考えていました。

『じゃ、そんな会社辞めたら!?』というのは簡単です。

でもそれは第三者の、
当事者達の現場に決して同席ぜず責任を感じる必要がない(私の立場から見たら無責任な)意見です。
確かに『ウソをついておだて上げて掲載契約をとる』事が求められる会社業務でしたが、
『時間があって取材が出来てちゃんとした形で掲載できれば、それが一番いいに決まってる』
とは、経営者の本音としてちゃんと存在しています。
だから、私は銀座の画廊を巡って直接取材をする営業企画も立案・実践しました。
今じゃ、銀座の画廊自体がほとんど無いですが…



03_本質を見失わないために

私は、芸術作品の紹介文を書くにあたって、
(指定日の企画の枠が全段埋まれば、一斉に原稿制作の段階に入り、いわゆる追い込み状態に入る訳ですが)
幾人かのご高名な作家の方から、文章作成段階で御指名をいただいてました。
その中のお一人が、↓ です。

伊藤 喜三郎(いとう きさぶろう、1914年 - 1998年)は、日本の建築家。病院建築の分野で著名。
日本自由画壇理事長も歴任。
「伊藤三喜庵」の名で絵本(『絵本 ジョン万次郎の生涯』)や画集(『三喜庵墨絵』)などを刊行。

ご本人とあって取材して書くわけではないので面識はないのですが、
大切な作品1点1点を、印象深く読者に感じてもらえるようにするためには?
というポイントでツイッター並みの単文で紹介コピーを書く訳です。
その実績がご指名につながった訳ですが、
これ、私の文章書きのかなり重要な本質部分を現してます!

ピース又吉の『火花』が、注目を集めていますが、彼が『太宰治が好きだ』と言ってるのを見て、
猛然と怒りがこみ上げてきた記憶がこの時にありました。
いやいやいや、怒って当たり散らした訳では全然ないんですが、
要するに、

『愛人と心中してしまうような精神不安定に生きてきた人の言葉遊びがそんなに面白いんかい!!』

と感じてしまった訳、ですね。
私が書いて来た文章の『目的』は、それなりに納得出来たものでした。
文章の『目的』に至る過程は疑問だらけでしたが、
すべてに満足して出来る仕事なんてあるわけないし、それなりの妥協も必要だろう!
→という私個人の体験則からすると…
実際、私は太宰治、嫌いです。
今回改めてWIKI_太宰治を読み返してみましたが、やっぱりダメ…
あ~でもないこ~でもないと自分の事ばかりくよくよ悩んでいては、お客を喜ばせる文章は書けない!
→私からみたら、基本はそういう事です。
っていうか、基本、自殺して人生を終わりにさせてしまうような作家は大嫌いです。
で、そんな作家を好きだ、愛してる…なんていうような人の感性も、
はぁ、さいですか…の嘆息で片付けてしまいたい、というのが本音。
本当に死ぬ気でいるんなら、死ぬ気で生きてみろ、というのが本音でしょ?
恥の10や20、かいて人生出来上がろうってもんです。
それが面白い文章が出来るチャンス。
自殺をする人間は、そのチャンスを弱気で逃してるのです。
これは『人生の価値創造』の問題です。
作家は言葉で価値を創造する仕事ですが、
自殺をする作家は、自殺という忌むべき結果ですべてを台無しにしてるのです。

ここ、重要!
思わず『判ってる??』と念を押したくなるくらいです。

自殺した作家の話を国語の教科書に載せるな、という意見がありますが、私は賛成です。
言葉遊びが楽しいのは否定しません。私もするから。
で、言葉遊びが、喜びや、気づきや、救いにつながる事があるから文学の道を辿る大切さ、重要性はそこにあるのです。
しかし、自分の人生の実存に相対峙せずに、
無為に言葉遊びに時間を費やす事に価値がある…等という倒錯は止めた方がいいです。
心中や自殺を美化するような言葉遊びなんか、さっさと焼き捨ててしまうべきなのです。
遊びの心に真実をかいま見るチャンスがちりばめられているのが、
文学の妙味、というやつ、でしょ?
自分の幸せを唯我独尊の屋台骨にして、
まわりの人間すべてに『話せばわかるから!』という上から目線のアピールをおしげもなく降り注ぐ人にとってみても、
“ もしかして自分、間違ってる?… ”と感じさせる面白みも、
人生の実存に窓を開いていてこそ感じられるものでしょう。
それは、自分の幸せは絶対だ、と思い込む片手落ちを戒める貴重なアドバイスにも通じます。
文学者の唯我独尊の境地は、偏屈の道楽と常に紙一重にある事を重々認識しておいた方がいいですね。
そういう文学的人生も別に否定はしませんが、
稼いでなんぼの人生の価値を斜に構えてふて腐れて気取ってみせるような余裕は、
私にはありません。
(実際、そういう人、結構いたりします)

言霊とうまくつき合う事は、人生を深く磨く事につながる、
とまとめておかなくてはならないのだと思います。



04_自分は、こんな書き方をしたい。

自分のスタイルは、『読み捨てにされるものは作らない』に尽きます。
それと、おかげさまで、存分にまんがの濫読をさせてもらってきた結果、
出版社はあまり信用(依存)しても意味は無い、という経験則みたいなものも得ました。
作品とは、書き直した数だけ質が向上するし、
何回書き直してもかまわないものである、という本質的な取り組み方を実践するには、
ネットを通して直接電子ブック形式で発表するのが一番良いと結論ずけてもよさそうです。
今は、書き方の勉強は、いくらでも出来る時代です。
出版社は、特にまんがに限っても、まんがの質を高めるために努力してる…なんて奇特な人はまずいません。
(0ではないですが)
出版社は『売れる商品(まんがの事)』をいかに作るか、に狂奔するのみです。
COOL JAPAN ANIME MANGA…等と浮かれていない方がいいです。
『進撃の巨人』の連載開始時、ものすごく作者の絵が下手だったなんて今誰もいいません。
作者が『閉鎖された空間と脅威』という基本的なドラマトゥルギー(売れる視点→ツボ)を見つけて、
下手なりにうまく工夫した姿勢からは学ぶものがあります。
それが彼(原作者)の才能でしょ?
でも7-11のCMで盛り上がっている、という程度の感覚しかないのなら、まんがの本質は見えないでしょう。
『こいつ、絵、下手だなぁ』と思ってもヒットしてるなら盗める点はなんでも盗もう、
といそいそと立ち読みするのが私のスタイルです。
ちなみに、あの『ワンピース』もストーリーは大嫌い。
よくこんな子供だましを読ませるよな…と思ってたんですが、
あのばかばかしいまでのキャラデザイン発想の『柔軟さ』は、面白いよな、これ!と思ってます。
“ こういう恥ずかしいデザインを素面でやれる感覚は盗んでおこう ”と思ってます。
ポケモン、妖怪ウォッチ然り。


『人を楽しませる。…そして自分も楽しむ』これが基本。

『広報堂』で、作品の紹介文を書く時も、これが基本でした。
詐欺寸前の営業契約受注をしていただけに、
(あいつは、詐欺まがいの営業してんだぜ、と指さしていってた連中に)
『こっちの苦労も知らずに奇麗ごとばかり並べてんじゃねぇよ!』という怒りの本音とともに、
『自分のやり方はこうだ!』という主張をする時が来たな、という実感がある次第です。

…この事(本質と怒り)は、しばらく忘れてましたが、
最近、ピース又吉の『火花』と本人のコメントを見て一気につながった部分でもあるので書き留めて置きます。



最後に

『MIRYUS(みりゅうす)』
『みりゅうす★せっしょん』Fumi and plotaqura973301 http://www.memberone.jp/PDF/catalogue.html





一番最初の創作メモを仕上げたのが大学の頃(1985年以前)。
『11人いる!』と『あぁ女神さま』、
そしてSF作家_光瀬 龍(の連作)を合わせたような話にしたいと思いました。
(それぞれ作家、作品名検索推奨)

何故かって?
自分が一番面白いと思ったからです。
+、その頃の自分の体験からして、一番、読んで救われた、と思ったからです。

彼女(みりゅうす)のスケッチもその頃書き上げて、現在まで、はや何年?…
当初より彼女の胸のサイズは一回り大きくなり、
巨大なあほ毛(アンテナカール)がついて、眼鏡をかけるようになり、
当然ながら携帯を使いこなすようになりました。
なんと彼女の携帯はガラケー…1000年も未来の話なら、以外と流行ってるかもしれないじゃないですか!
『枕草子』は1000年前のエッセイです。
1000年前のギャル語が枕草子です。奇麗なお姉さんの可愛い言葉は年月を経ようともその輝きは変わらないのです。
(これを、うまく掘り出して、美味しいネットコンテンツにするのが、当面の課題です。痛感しております、はい!)
お金をもうける事は大事な事ですが、
1000年もの間、読み次がれるものを作れたら素晴らしいと思いませんか?
バカな事を考えても、ハッピーな人生を送れるように工夫するのがやりがいのある楽しい人生というものです。

『 次元の狭間を自由に(時々はピンチに見回われながら)旅する彼女の物語 』
_何万光年も旅をしようとも、友だちと彼氏のもとで、最後は、必ず、“ ほっ ”としてハッピーエンドになる話。

『MIRYUS(みりゅうす)』は、副題が
『MIRYUS★SESSION The wavelets multidimentional space continuums』_『みりゅうす★セッション 多次元連続体のさざ波』
となります。

あ、それから、私は『 つぐはら ふみ(ペンネーム) 』で女性になります。ぅふふふふ…(女性1人称)
女装はしません。
付き合いでやった事はあるけど、自分からやりたいとは思わなかったのでちょっと安心。
1、2、3人称、他のハイブリッドな文体を、いかに軽快に運ぶかが、もっかの面白い課題です。


author of visual composition and novelization Fumi & plotaqura9733
ただいま公開バージョン → 1.2

更新出来たのは01のみ。
現在、個人貿易業務の研修中につき、なかなか遅々として進まない点、
どうかご容赦のほどよろしくお願いします。


萩原 浩之


________________________________


最新のトレンド情報をこちらでご紹介
http://fanblogs.jp/hagisannoblog01/