オーナーズリーグ スクランブル！

第９２号



４チーム

W杯決勝トーナメントもあと残っているのはブラジル、ドイツ、アルゼンチン、オランダの４ヶ国になった。昨日テレビでオッズを伝えていたがどこも似たようなものだった。早く試合を見たいようなそれでいて早く終わってほしくないような…


我ながら最近サッカーのことばかりだ。実のところW杯が終わるとほとんど見なくなってしまうんだけど。


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大海原の向こうから



旅立ちとワインとオーナーズリーグ



はじめまして。ボクは遠くの島からやってきました。太平洋に浮かぶ小さな島で南米のチリに属します。
W杯で一躍名を馳せましたが、チリはサッカーが盛んです。島のみんなもテレビでずっと応援してました。残念ながら決勝トーナメント１回戦で負けてしまったけれど、ボクもいつかはあんなふうに活躍してみたいなァと思いました。
でもそのことをパパやママに言ったら、お前は石のように鈍重だからあんな激しいスポーツはできないんだよ、と言われました。それを聞いてボクはとても悲しい気持ちになりました。ボクだって好きで石に生まれたワケじゃないのに、と思いました。
そんなボクの気持ちを察してかパパが言いました。世の中にはサッカーの他にもいろいろなスポーツがある。中でも野球は人気が高い。アメリカにはメジャーリーグを頂点にたくさんのチームがある。
アメリカなら近いね、パパ、とボクは喜びました。じゃあ、ボクはアメリカに行って野球をやるよ。
だけどパパは首を横に振りました。アメリカに行ったところでお前が石であることに変わりはない。その身体で野球をすることはできない。
じゃあボクはどうすればいいの？ボクだってスポーツをやりたいんだよ。
最後まで聞きなさい、とパパは言いました。少し遠いが西方に日本という国がある。ここよりは大きいが同じような島国で、野球がとても盛んらしい。W杯ほどではないが、ＷＢＣという国際大会でも上位に入る強豪国だ。
そこならボクでも野球ができるの？
いや、それはできない。
じゃあ意味がないよ。
お前がプレーをすることはできないが、しかし、この国にはプロのリーグとは全く別に、オーナーズリーグというものがあるらしい。
オーナーズリーグ…？
選手ではなく、自分がオーナーとなってチームを作り、そのチーム同士で対戦するリーグだ。オーナーになるのに条件はない。大人から子供まで誰でもなれる。
すごい…！じゃあボクでも野球チームを持てるんだ。ヨシッ、決めた！ボクは日本に行くよ！
いいだろう。お前は日本に行って野球を学んできなさい。それでこの島に野球を伝える礎となりなさい。
分かった、ボクは頑張るよ！


ーーそんなワケでボクは日本にやってきました。
それにしても日本はすごい。何もかもがボクのいた島と違う。最初は圧倒されっぱなしでした。
でもいつまでも感心しているワケにはいきません。ボクは野球チームのオーナーになるためこの国に来たのですから。
早速、オーナーズリーグのことを調べてみました。どうやら選手は皆、カードになっているようです。そしてそのカードはパックとウエハースで売られていて、パックは324円、ウエハースは108円。けっこう高いんです。
ＢＧＭという雑誌を読んでみてだいたいのところは分かったのですが、チームを作るにはたくさんのカードを買わなくてはなりません。
うーん、これはなかなか大変だなァ、とお店で逡巡していたら、そこに４０代とおぼしきオジサンがふらりとやってきました。驚いたことにボクと同じようにオーナーズリーグのパックの前に立ち、よく見ると額から脂汗を流しています。
オーナーズリーグをやっているのですか？とボクは思いきって聞いてみました。そうしたらその人は首を縦に振りました。そうか、この人もオーナーなんだ。
ボクは正直に、これからオーナーズリーグを始めるつもりなのだと話しました。
オジサンはしげしげとボクを眺め、それはいいね、でも一から作るとなると大変だよ、時間もかかるし、あとお金もね、と笑いました。それからボクのリュックから覗いているビンを指差して、ところでそれは何？と尋ねました。ワインですとボクは答えました。島を出る際、パパから日本の人へのお土産にと、チリワインを何本か持たされていたのです。
その人はなんだかとてもワインに興味を持ったようでした。少し考えた後、なんなら交換してあげようか？とその人は言いました。
交換？ボクは首をかしげました。
キミが持っているそのワインとネ、とその人は続けました。僕が持っているチームを交換してあげてもいいよ。
ボクは驚きました。ホントですか？
うん。

こうしてボクは期せずしてオーナーになることができました。そんなに強いチームじゃないんだけど、とオジサンは済まなさそうにしてたけど、それでもそこそこのメンバーはいるよと教えてくれました。そしてオジサンは嬉しそうにボクの渡したワインを３本持って帰っていきました。別れてから名前を聞き忘れたことに気がつきました。なんだか痩せて背の低い、冴えない感じの人だったけど、チームを譲ってくれたことには感謝しています。

というわけで、これからこのチームを少しずつ強くしていく為にも頑張ります。皆さん、どうぞよろしくお願いします。

あ、それから肝心のチーム名ですが、いつかはボク好みの名前に変えようとは思うけど、まだ今は譲ってくれたオジサンに敬意を表してそのままの名前にしておこうと思います。

チーム名は「横浜ドルニエドックス」です。よろしくお願いします。

日本名は海洋院珠王（かいよういんたまお）にしました。


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オーナーズリーグひとりごと


ニューフェイスたち


手に入れたばかりの選手はついつい試してみたくなる。そんでもってその結果が気になる。今回の１８弾はどうなんだろう。

まずは期待のＧＲ糸井。
デビュー戦こそ２安打とまずまずの滑り出しを見せたのだけれど、その後大幅に失速。数試合が経過して打率１割に届かないという低調さだった。打順のせいかと思って５番にしたり３番にしたり７番にしたりとあれこれ変えてみたけど、あまり芳しい結果は出なかった。ウムム…一番の期待の選手がこれでは苦しい。スポンサー特別枠などという禁じ手を使ってまで手に入れたのにこれでは意味がない。結局、そのリーグでは打率.221で終わってしまった。
現在参加しているリーグではやや持ち直して.267まできたがあまり活躍しているイメージがない。うーん、どうしちゃったの、糸井ちゃん、

さらに輪をかけて悪いのがバルディリスだった。もともと出た時から、あーやっちまった感が強かったから、これはある程度は予想されていたことではあった。そしてその予想通り、不調の村田に代わり満を持して登録したにもかかわらず、その打棒は静まり返ったままだった。バットをもっているのかどうかも怪しいものだった。
打順は３番。現在の打率は.118。「おかしーなー？ＳＳのはずなんだけどな？」ことさらに首を捻るばかり。まあ、まだ４試合での数字だからもうしばらく様子を見る必要はあるとはいえ、最初のスタートが大事なオーナーズリーグ、今後に過大な期待は禁物だなァ。
ちなみに攻撃作戦はやや単打狙い、やや待ち球の設定。これが合っていないとも考えられる。

さて、一方ムスコのチームに入った選手はどうであったか。４試合での数字。
エルドレッドが良さげである。意表を突いた１番での起用で現在.333、1ホームラン。序盤で得点に絡むシーンが多い。そのせいか数字以上に活躍しているイメージだ。リアルの選手も絶好調のようだし、このカードは結構イケるのかもしれないなァ。ドラフトで獲れなかったのが悔やまれる。

ＧＲのエルドレッドが活躍している一方で、こちらもＳＳが苦戦している。
イデホ。
打率.133。苦しい。実に。前評判はバルディリスほどは悪くなかったからこれは使い方が悪いのかもしれない。
作戦はやや長打狙いのやや待ち球。
長嶋に爽快スイング、後藤、ジョーンズに強振４、丸に粘り打ち４が出てる。でもイデホに何も発動してないからそれが影響しているのだろうか。

こうして見ると、今のところ１８弾で大当たりだったといえる選手はいない。どの選手もイマイチな感じだ。

逆に対戦する中でイヤな選手はＬＥ若松だろうか。多くのチームで起用されているがやたらに打つ。相手チームにいるだけで勝てない気がしてしまう。まさに小さな大打者だ。こんな選手がウチにいてくれたらなァ。
やっぱりBOXを買ったら１枚はＬＥが出てほしい。

よく打つなァ、この人。



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終わりに


今回は甚だ突然ながら球団の譲渡とあいなりました。今日から私は普通のオジサンになります。
…なんて、気は確かですのでご安心ください。もっとも熱しやすく冷めやすいＢ型人間なので、どこまで続くか分かりませんが（これまで途中消滅した記事数知れず）。これからもヨロヨロと作っていきたいと思います。


今回もお読みいただき、ありがとうございました！