私が使えると思った本の抜き書き

日本のＣＭで洗脳されることはない！

　世の中の人はＣＭで洗脳されたらどうしようと考えているかもしれませんが、その心配は皆無です。そんな能力はありません。
　ただ彼らがやる気になれば、結構なことができます。たとえばＣＭに「小泉さんにまた一票を」とサブリミナルを入れることもできます。サブリミナルは効きます。
　昔はサブリミナルは効かないといわれていました。効くというのがばれるとヤバイからです。
　昔、映画館でポップコーンのサブリミナルを流して、ポップコーンが売れたことがありました。後になってそんなことはなかったと言っていますが、実際は思いっきり効きます。
　でも、効かないこということにしています。実は催眠で人を殺したり、女の子を裸にするということは簡単なことなのです。
　退行催眠をかけて子供に戻し、川を渡るように指示します。ただ服がぬれるとお母さんに怒られるから、服を脱ごうよ、と。これでＯＫです。ただ服を脱げと命令したのではダメです。意識への直接的暗示ではダメで、無意識への間接的な命令が効くのです。
　サブリミナルも強力な情報の刷り込みです。実際、人間は顕在化された情報よりも、サブリミナル情報のいうことを聞いてしまいます。
　この本のテーマでもありますが、顕在化された情報というのは意識のスクリ－ニングを通るので、その効果を弱めることができます。そして、基本的に意識に上った情報というのは心に伝わりにくくなります。前頭前野に持ち込まれてしまうからです。そして、吟味されてしまいます。
　ですから本当に相手を説得しようと思ったら、前頭前野に持ち込ませないようにします。つまりサブリミナル情報です。
　サブリミナル情報が効くか効かないかといのはナンセンスで、相手を説得しようと思ったら、サブリミナル情報しかないというのが本当のところです。