セックスワークを差別した「かがみよかがみ」と上野千鶴子へ僕が伝えたいこと
朝日新聞社のウェブメディア「かがみよかがみ」が掲載した上野千鶴子・東京大学名誉教授と4人の人の女性の座談会に対し、「セックスワーク」当事者らから批判があり、「かがみよかがみ」編集長も「見解」を出すことになった。しかしいまだに問題は理解されていないと、気鋭の研究者・古怒田望人氏が指摘する。
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「朝日新聞デジタル」が運営する「女性の自己肯定感の爆上げ目指す」ウェブメディア「かがみよかがみ」が11月20日に掲載した、上野千鶴子と女性4人で行ったセックスについての座談会記事の内容に、多くのセックスワーク当事者やフェミニストなどから怒りや悲しみの声がぶつけられた。
特に問題となったのは、上野の<私がセックスワークや少女売春になぜ賛同できないかというと、「そのセックス、やってて楽しいの? あなたにとって何なの?」って思っちゃうからなのよ。自分の肉体と精神をどぶに捨てるようなことはしないほうがいいと思う。>という発言だ。この発言は明らかに職業差別であるとして、私自身この記事に対してウェブ上で批判を行った。