プロ野球経験者が大学生、高校生を指導するのに必要な学生野球資格を回復するためのアマ側の研修会が14日、東京都内で行われ、オリックスや米大リーグ・マリナーズなどで活躍し、今年3月に現役を引退したイチローさん(46)=本名・鈴木一朗=が前日のプロ側研修に続き受講した。オリックスでともに日本一になった藤井康雄さん(57)も一緒に受講し「いまの野球界だったら王さん、長嶋さん以上の影響力」と指導者イチローに期待した。
イチローさんは、この日も報道陣には対応はなかった。研修会では来春センバツから実施する投手の球数制限などに言及。関係者によれば、イチローさんは鋭い眼光で講義に耳を傾けて、時折メモもとっていたという。
「自主トレで会って以来で、きのうもきょうも話しましたが(この研修会に)来るというのには驚きました」。米球団所属だけにイチローさんの日本での学生野球指導に制限はあるものの「イチローが動けば、世の中が動くぐらい。野球界ではどこに行っても喜ばれる」と続け、今後の貢献に期待した。
なお15日の研修も受けて修了すれば、適性審査を経て来年2月に資格回復が認められる。