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リンホフと言えば、4×5判や6×9判のフィールドカメラ、「テヒニカ」シリーズが有名ですが、
過去にはこんな変わったモデルも作っていました。
6×8サイズのカメラの下にグリップが付いていて、縦位置で撮影するようになっています。
レンズは、イザレックスのOEMと言われている「TECHNIKER95mm/f3.5」が付いていて、レンズ交換は出来ません。横にあるレバーの2回巻き上げでフィルム送りとシャッターチャージが出来るようになっていて、ファインダー内には、露出計のメーターが見えるようになっています。
35mmフィルムでは、パーフォレーション(フィルム上下の穴)を8コマ送ったところで巻き上げがストップする機構を付けることでコマの間隔を揃えているのですが、パーフォレーションの無いブローニーフィルムでの巻き止めは、構造的に苦心するところです。ローライフレックスは、巻き上げ軸の横にギザギザのあるローラーを付けてフィルムの巻き上げ量を感知していますし、ペンタコンシックスでは、先の尖ったギアが、フィルムの端を刺しながら回って感知しています。このリンホフでは、フィルムマガジンにゴムで出来たローラーが付いていて、このローラーがフィルムのひとコマ分だけ回ると巻き止めが掛かる仕組みになっています。しかしローラーのゴムが劣化すると、滑ってコマがちゃんと揃わない現象が起きそうです。
レバーでのシャッターチャージは、まるでレチナのようなラック&ピニオンなのですが、硬質な素材で出来ていて、レチナのようにギアを舐めてしまう心配は無さそうです。ただチャージが終わる前にレバーが重くなり、「ガチャン!」という音と共に、急に巻上げがスカッと軽くなるのがあまり良いフィーリングではありませんでした。セレン式のメーターは、シャッター速度リングと絞りリングの両方に連動して動くようになっていますが、これは細いワイヤーを使って連動を取っていて、この固体もワイヤーが切れていてメーターは動きませんでした。
巻き上げ系の修理だけということでしたが、修理後にファインダーを覗くと、少し距離計がズレていました。さて、初めてのカメラなので距離計調節をどこでやるのかと探してみると、ファインダー正面の黒いプラスティックのところに1つネジがありました。これかな?と思ってネジを回してみたら、ポロッとこのプラスティックカバー自体が外れてしまいました。このネジ1本でファインダーカバーを止めていたのです。カバーを外すと中に距離計が見えたのですが、あれっ?どこかで良く見掛けたようなファインダーユニットです。これってビトマチックや、プロミネントⅡで見掛けるフォクトレンダーの距離計にそっくりです。きっとファインダーユニットは、フォクトレンダーが作っていたものと思われます。
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「カメラ修理」書庫の記事一覧
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ちょっと欲しいような気がするけど、微妙に高そう。
今のも使い切ってないので、我慢我慢。。。。
2011/11/4(金) 午後 8:20
初投稿かと思います。毎日拝見しています。
Linhoff220は Linhoffが委託出版している "Grossbild praxis"「大型写真の実際」1972年 という本の中で お仕事領域として
「すべての種類のスナップ撮影、さらに旅行や、スポーツ撮影 レポルタージュ、 普通でない条件での撮影 例えば動いている交通機関から そして 大型スタジオカメラの補完としての第Ⅱカメラ」と記されています。 要は目的がはっきりしないカメラですね。
[ org*u*o2 ]
2011/11/4(金) 午後 10:08
追記 自己紹介が遅れました、失礼。
カメラは工作が主で撮影は下手くそです。
http://www.sorgel.net/werkzeuge/optik4.html こんなことやっています。
本業は http://www.sorgel.net です。
[ org*u*o2 ]
2011/11/4(金) 午後 10:11
これ欲しかったのですが、結局今も手に入れてません。
あまり市場に出てこないカメラですけどインパクトは大きいですよね。
リンフォフの名前にも憧れがありますね。
むろん、今でもですけど。(^^ゞ
[ きく坊 ]
2011/11/5(土) 午前 0:44
おはようございます。
こんなカメラを見せられると思わず欲しくなります。
2011/11/5(土) 午前 9:37
今ヤフオクでいますね。
欲しいカメラのひとつですが・・・バナナみたいなw
以前中野でペンタ6×7並みの値段で見た時に買っていれば
[ spt ]
2011/11/6(日) 午前 2:39
リンホフでこんなカメラが出ていたんですね~
6×8ってフジが最初だと思っていたのですがこんなに昔からあったとは・・・
gatapasyaさんの記事は何時も勉強になるし、楽しくって大好きです
[ 夢中又占其夢 ]
2011/11/6(日) 午後 0:15
単焦点さん
縦位置って風景写真では使い難いのではないかな?まあ横にすれば良いのですが、グリップが邪魔になってしまいます。
2011/11/6(日) 午後 0:18
org*u*o2 さん
多分この当時は、35mmカメラが主力になってきて、中判カメラが売れなくなってきたのかもしれません。そこで手軽に撮れる中判カメラを開発したのだと思いますが、持ち歩くにはグリップが大きくて邪魔です。簡単に外れれば良いのですが、外せません。結局中途半端なカメラになってしまったようです。
本業はオルガンの製作とはビックリしました。カメラ製作の方も、本業の工作技術の活用のようですね。凄いです。
2011/11/6(日) 午後 0:22
きく坊さん
あまり見掛けませんので、当時もあまり売れなかったのでしょうね。リンホフなので、価格もそう安くはなかったのでしょう。でも造り自体は、それ程高級な作りにはなっていませんでした。
2011/11/6(日) 午後 0:24
仔猿さん
おお、欲しくなってしまうカメラでしたか。こういうカメラにまで興味が沸く人は、かなり病気が進行してると思われます。(^^)
2011/11/6(日) 午後 0:25
sptさん
ヤフオクに出ていますか。私のブログの影響で落札価格が上がったら、入札している人に怒られそうですね。あ、それは無いか。。。(^^)
2011/11/6(日) 午後 0:27
えいじさん
本当にこのカメラはリンホフらしからぬカメラですよね。6×8判にしたのは、6×9で縦位置だと、ちょっと縦に長過ぎだからだと思います。これで広角レンズとか付いていれば、もっと面白かったと思うのですが。
2011/11/6(日) 午後 0:29
うーん。なるほど。ビデオカメラ(Xacti?)みたいな感じもするし、京セラのSAMURAIみたいな気もするし、どれもリンホフのマネみたいなものなのかしら…。時代的には、カットんだデザインだったのでしょうかね?
[ richard ]
2011/11/7(月) 午前 2:04
richard さん
昔からグリップの付いたカメラと言うのはいろいろあったのですが、縦位置専用というのは少ないと思います。このカメラのデザインは、白い色といいアメリカを意識しているようです。
2011/11/8(火) 午前 8:02
ムービーカメラみたいですね。しかしこの手のある種過渡期的工業デザインというのは、今見て見ると新鮮で何か萌えるものがありますね。いつもいろいろとご紹介いただきありがとうございます。頭の中の潜在的リストが増えていく一方で・・・(笑)
[ だみを@ハノイ ]
2011/11/8(火) 午前 9:56