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  カメラの王様、リンホフの「スーパーテヒニカ23」です。  
「23」は6×9判のテヒニカです。精密感のあるかっこいいカメラですね。 
リンホフのテヒニカというカメラは、蓋を開けてレンズボードを引き出すと、すぐに撮影体制になる「フィールドカメラ」のパイオニアで、その作りの良さと確実なシステムにより、世界でも最高の大判・中判カメラと言われています。一時は凄く欲しかったカメラですが、なにせ価格が価格だったもので、手が出せず仕舞いでした。 
丈夫で長持ちが特徴のカメラですからシャッター以外の修理はほとんど来ないのですが、今回は連動距離計が動かなくなったという修理依頼が来ました。ボディー上部に付いている距離計のカバーは、裏側からネジ4本で止めてあるのですが、このネジが硬くてなかなか緩まない。そもそも蛇腹を外しても、ボディーの枠があるのでドライバーが斜めにしか入りません。斜め用に削ったドライバーでも回らず、柄の短いドライバーを入れると、今度は手で回し難い。散々苦労してネジを外しました。普通ネジは少し回り始めれば後はクルクルと緩むのですが、このネジは外れる最後まで硬かった。今度はネジを捩じ込む時に頭を舐めてしまわないようにとタップでネジ穴をさらってみたのですが、やはりかなりの抵抗があって削りカスが出ました。緩まないようにわざとネジ穴をきつめにしてあるのかな?とは思いましたが、ライカなどは精度の良いネジでしっかり止まるので緩んだりしません。 
また、カメラが大きいということもありますが、使っているネジがデカイ!下の画像は距離計に使われているネジですが、ピンセットと比べてみて大きさが分るでしょうか?普通のカメラでは、距離計にこんな多いなネジは使いません。距離計自体はさほど大きくは無いのです。これも丈夫さのためでしょうか? 
またファインダーの対物レンズの周りには、ボディーとの間にプラスチックの欠けらが差し込んでありました。 
上の画像に写っている黒い「かけら」ですが、これはショックで対物ガラスが割れないようにしているのだと思うのですが、対物ガラスは、僅かな位置のズレでも距離計が狂ってしまうので、位置調整のシムの役割もしているようです。それにしても本当に「かけら」のようなものですね。この辺が量産品との違いなのでしょうか。 
今回もこのカメラを手にして、やはり「いいなぁ~」と思ってしまいました。しかし無理して買ったところで、きっとアオリを使いこなすまで使うことは無いでしょう。私はこれからも「マミヤ・ユニバーサルプレス」と「ベルクハイル」で頑張ります。  ・・・この2台も、最近は全く使ってないなぁ。。。 
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さすがにリンホフは高値の花で、今はスピグラの弟分のグラフレックスを使用しています、ウォーレンサックの3枚玉とクセノタールの80mmの2台で楽しんでいます、レンズシャッターのみでシンプルでいいですよ。もっともアオリはほんの少ししかききませんけど。今の私にはちょうどよいかも、、、、
[ c02*7s ]
2010/9/18(土) 午後 2:54
前田真三氏・白旗史郎氏が風景・山岳写真で使っておられた記憶があります。酷使に耐える精密感のある写真機なんだろうと憧れていましたし、一度は触ってみたかったですね。
[ peg*sa*u1*60 ]
2010/9/18(土) 午後 6:50
ウーン、距離計か。私はこのカメラを持っていますが、最近、デジタルのNikon D700の出番に脇役どころか引退の憂き目にあっております。距離計を使うことな殆どありません。ピントグラスの方が正確だからです。レンズは3本を使ってました。なつかしい。
[ mitunkata ]
2010/9/18(土) 午後 10:51
私はタチハラを2台、WISE 45 Sを1台持っています。
リンホフは欲しいとは思いますが高すぎて手が出ません。
しかし憧れてしまうカメラですね。
アオリは楽しいですよ。
2010/9/19(日) 午後 9:12
きく坊さん
最近は中古の価格は結構手が届きそうな価格になってきましたが、それでもまだ高価なカメラです。フィールドカメラと言いつつも重量はかなりな物で、これを外で持ち歩くには体力がいりそうです。
2010/9/19(日) 午後 10:39
e@man さん
スピグラにも横に距離計が付いてますね。当時はプレスカメラとして使われていたので、速写性が要求されたのでしょう。スピグラの幕交換はやってくれるところはあると思いますが、幕交換の修理代で、スピグラごと買い換えておつりが来そうな気がします。。。
2010/9/19(日) 午後 10:43
イグレクさん
おお、テヒニカ23のセットが8万円ですか!それは安過ぎやしませんかね?怪しい・・・(^^)
2010/9/19(日) 午後 10:46
Count_Zeroさん
確かにスピグラを角から落としたらコンクリが割れそうな気がします。(^^;)
2010/9/19(日) 午後 10:50
熊五郎さん
やはり4×5はスピグラやスーパーグラフィックをお持ちの方が多いようですね。価格が安い割りに実用では充分ですからね。アメリカ製のレンズも個性があって面白いです。
2010/9/19(日) 午後 10:52
c02*7sさん
スピグラはフォーカルプレーンシャッターが古くなると使い物にならないので、今となっては最初から無い方が良いですね。ウォーレンサックのレンズも意外と良く写ります。
2010/9/19(日) 午後 10:55
peg*sa*u1*60 さん
やはり風景写真や山岳写真家はリンホフで撮らないとプロっぽくないですから。重くてもアシスタントが持つし。(^^;)
2010/9/19(日) 午後 10:57
mitunkataさん
このお客さんも距離計を使って撮影することはあまり無いと思いますが、やはり使わなくても付いている物が故障しているままなのは嫌なのだと思います。売る時にも売れないし。(^^)
2010/9/19(日) 午後 10:59
龍人さん
私も写真の勉強をしていた若い頃には、やたらあおって撮ったりして面白がっていましたが、今やシートフィルムを正しく入れる自信もありません。(^^;)
2010/9/19(日) 午後 11:00
ご機嫌よう
平成ヒトケタのみぎり、パソコンのソフトウェアのカタログ撮影のために画面を撮ってた写真館の出張機材が4*5のテヒニカでした。
135フルサイズデジ全盛の今、夢見たいな昔話です。
[ 大坂 ]
2010/9/21(火) 午後 11:25
大坂さん
写真館の出張撮影がテヒニカですか。ずいぶんお金持ちの写真館で。普通は余程大きな印刷媒体でなければ、ハッセルかブロニカですよね。
2010/9/22(水) 午前 0:13
はじめまして。風景写真にはまり、デジイチを使用していますがいつかはリンホフと思っております。
もちろん中古でしか手に入れられないかと思いますが、いつかは手に入れたいなーっ、、。
[ boeing8602 ]
2011/2/12(土) 午後 0:04
boeing8602 さん
ご来訪&コメントありがとうございます。
デジタル全盛の時代に中判のフィルムカメラを欲しいと思っていらっしゃるのは嬉しいですね。こういうカメラと付き合っていると、ピントや露出の事が非常に勉強になります。また大きなサイズのリバーサルフィルムは、透かして覗いただけでも大変綺麗です。リンホフはかえって古い時代の方が作りが良かったりしますので、そのうちぜひ手に入れて写真を撮って見て下さい。
2011/2/12(土) 午後 2:42
がたばしゃさん、コメ返し誠にありがとうございました。 お尋ねするのを忘れまして、、スーパーテヒニカの中古機購入の際、何を注意すればよいのでしょうか、、サイトとかではかなりの玉数があるのですが、、、、ご伝授いただけたら光栄です。
何かと高価ですからね、、、、(^^;;;
[ boeing8602 ]
2011/2/12(土) 午後 8:22
boeing8602さん
もともとプロユースにも対応するカメラですし、シャッター以外はそう精密な部分も無いので、距離計が合っているかどうか、「あおり」はスムーズに動くかどうか、マガジンの巻上げが重くはないか等だと思います。一番不良になるのはレンズシャッターの方ですから、そちらのチェックを厳しくした方がよろしいかと思います。
2011/2/12(土) 午後 11:19
がたぱしゃ様
こんにちわ。重ね重ねお答えありがとうございました。 尚、こちらのブログお気に入りアイコンにておいていただかせていただきます。
これからも拝見しますので今後とも宜しくお願いいたします、、(^^)
[ boeing8602 ]
2011/2/13(日) 午後 3:31