トップ > 中日スポーツ > ドラゴンズ > ドラニュース一覧 > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【ドラニュース】

巨人・坂本-3.0 中日・京田17.5…守備範囲等『貢献度』分かる指標UZRが示す“リーグ最強遊撃手”

2019年12月15日 紙面から

DeNA戦の3回裏無死、伊藤裕の遊ゴロを好捕し、一塁へ送球する京田=8月11日、横浜スタジアムで(伊藤遼撮影)

写真

◇数字で振り返る2019竜戦士(5)

 17.5。京田陽太が残したこの数字が語るのは、セイバーメトリクスにおいて、彼はリーグ最強の遊撃手だと評価されたということだ。UZR(Ultimate Zone Rating)という守備の指標がある。従来の失策数や守備率では堅実さはわかっても、守備範囲などの貢献度はわからない。追いついたがゆえに捕り損ねれば失策が記録されるが、追いつけなかったら安打となるからだ。

 打球が飛んだゾーン、速度などを分析し、その選手が守備でどれだけの失点を防いだかを示すのがUZR。0が平均でプラス15以上はゴールデングラブ賞クラスと見なされる。DELTA社(http://1point02.jp/)によると、今季の京田は17.5でリーグトップだった。実際にゴールデングラブ賞に輝いた坂本勇(巨人)は、マイナス3.0という厳しい評価だった。

 今季の京田は12球団でトップタイの1183イニングを守り、202刺殺、384補殺、守備率9割8分5厘はすべてリーグトップ。従来の指標でも高評価に値する守備力だが、統計学ではさらに抜きんでている。

 そんな京田の今季ベストフィールディングは、8月11日のDeNA戦(横浜)だ。伊藤裕の三遊間へのゴロに飛び付き、すぐさま立ち上がり、強い送球でアウトをもぎ取った。

 「追い込んでいたので(無理に引っ張らないと思い)二塁へ少し寄っていたんです。なので飛んだ瞬間は自分でも無理だと思いました。でも追いつけたのは、日ごろのノックから意識している一歩目の早さだったり、脚さばきが身についてきたからかな。送球も含め、そう感じるプレーでした」

 遠く、速い打球をアウトにした。まさにUZRが高く評価するプレーである。守りでは不動の中核。本人も事あるごとに口にしているように、来季は打てる名手を目指す。

(渋谷真)

 

この記事を印刷する

PR情報

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ