中国OPPOは12月10日に開催した技術紹介イベント「OPPO INNO DAY 2019」にて、「ディスプレイ搭載型インカメラ」のプロトタイプを公開しました。
この技術のプロトタイプは今年6月に初公開されたもので、今回は実際のスマートフォンの試作機に組み込んだ形で披露されました。有機ELディスプレイの上部にカメラが内蔵されており、インカメラを起動すると黒表示のディスプレイ越しに撮影するという仕組みです。
画面を表示している時のカメラは完全に見えなくなるわけではなく、よく観察と正面からでもカメラを内蔵している部分が見て取れます。米Android AuthorityのDavid Imel記者は、端末を傾けるとその内蔵カメラを視認することができると指摘しています。
![]()
And here is the @oppo under-display camera. It's very well hidden, you can only see it at specific angles with glare
またEngadget ChineseのRichard Lai編集長はこのアンダーディスプレイカメラでのセルフィーを試みており、どことなくぼやっとした撮影結果になったことを報告しています。プロトタイプの技術としては十分かもしれませんが、まだまだ改良の余地はありそうです。
このようなアンダーディスプレイカメラの技術には、OPPO以外の競合も挑んでおり、OPPOが今年6月にこの技術を初公開した直後、中国シャオミも同技術を搭載したスマホのデモンストレーション動画を公開しています。また、韓国サムスンも2020年に搭載製品を投入するという噂があります。
近年のスマートフォンでは少しでもディスプレイの表示面積を拡大するため、ノッチやパンチホール、それにポップアップカメラといった試みが取り入れられています。2020年には、アンダーディスプレイカメラというさらなるイノベーションが到来しそうです。