第48報 暗躍するM資金ブローカー
世間でいわゆるM資金とは、巨大な特殊資金のことをいうのであるが、確かにその
様な巨大な資金はある。
しかしそれにむらがるM資金ブローカーは、特殊資金を管理運用する担当者には
全くつながっていない、言ってみれば根無し草である。
① 椎名素夫氏(故人)は、かの有名な椎名裁定で田中角栄氏の後継に三木武夫氏
を指名した椎名悦三郎自民党元副総裁の息子さんである。彼は数年前に新日鉄に
この資金を導入すると言って、当時の新日鉄副社長を欺して書類等を提出させ、そ
の後不逞の輩を新日鉄本社に乗り込ませ、彼等が警視庁丸の内警察署のやっか
いになっている。
② 東邦ガスの松崎某副社長は、徳川四天王の本多家の本家の末裔と名乗る学習
院大学出の本多某という老人に資金を入れてやると欺され、謝礼として5000億円を
渡すという念書をとられその念書のコピーは元暴力団員の吉満某に渡されている。
松崎副社長は10人以上のブローカーに接触し会社の関係書類と個人の銀行口座
のコピーを渡している。
本多某は、笹岡某というアメリカのペンタゴンの日本駐在代表であると詐称してい
る男が、M資金の資金者であると宣伝して、その男が一件30兆円単位で資金を出
すと言って廻っている。
本多某によると、笹岡某は横田基地内の5000坪の敷地に500坪の大邸宅を構え
市ヶ谷の防衛庁の地下に事務所を構えていると言うがこれらは全て大嘘である。
そして本多某は、前日銀副総裁武藤敏郎氏の義弟山内恒夫氏を通じ、武藤敏郎
氏につながっている。
③ 望月某という女性がいる。元名古屋高検検事長のS氏の後妻の姪と言う振れ込
みで次から次と農協や信用金庫の理事長らを欺している。元高級官僚専用の会員
制のレストランクラブを経営していた彼女は、公務員一人5000円で飲み放題、食べ
放題の店を経営していた。
そして実費プラス利益分は、相沢英之元大蔵次官の夫人司葉子氏の使いが菓子
折りの中に詰めた現金で、運んで来ていたと言う。こんな特権を裏で密かに享受し
ていたのも高級公務員である。高級官僚の中には当時の警視総監も入っていたと
いう。司葉子氏の使いは何処から金を持って来ていたのだろうか。
④ 渡辺正利という男がいる。有名家系の系図を撒き散らし明治の元勲大久保利通
氏の実子、牧野伸顕伯の子女を母と称し、父は明治天皇を五歳まで養育した家系
と言っているが、自己の経歴を含む全てが嘘の作り話である。彼は一時期娘が当
時の住友銀行の副頭取の嫁であると称していたがこれも嘘であった。用心用心
山 路 信 義
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