浦和競馬場が山崎誠士騎手の騎乗を
不適切と認めました。

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処分はたった2日間の騎乗停止という軽すぎるものでしたが
主催者が不自然な騎乗だと認めた事は非常に重要
これまで如何な八百長騎乗でも「問題無し」と言い張る事で強引に公正が保たれている体を装ってきましたが今回はそれが通りません。



レース全体の動画
(問題となったシーンは3コーナーから4コーナーにかけてです。
山崎誠士騎手は帽子も服も真っ赤の3番)



問題の3番は1番人気の逃げ馬
抜群の好スタートからすぐに手綱を引く山崎騎手
(実際に逃げた1番よりもスタートで前に出ていたのに
逃げようとする素振りすら見せず)


道中は外々を回って脚を浪費


それでも手応えがまだ残っていた3コーナーからは引っ張って対処
↑ここがあまりに露骨過ぎたために裁決としても看過できなかった模様です。


周りの騎手の手が激しく動く中ただ一人抑えたまま下がっていく山崎騎手の騎乗は見るからに異様です。


3着に入る事はないだろうという安全確認が終わってからようやく追い出されたのに
それでいて4着まで来たのは驚き。流石1番人気の強馬。


誰から見ても不自然な騎乗が行われ、競馬場側もそれを不適切と認め処分を下した。
そしてもしこの時、山崎騎手を除いた馬券に異常な買いが入っていたとしたら…
それは紛れもない八百長です。


結論から言うとありました、異常な買いが。
オッズには異常投票の履歴がしっかりと残されていました。


人気の程度が似通っている別のレースと比較して、問題のレースのオッズが如何に異常かを説明していきます。



問題のレースは2018/07/16 浦和競馬9R
https://keiba.rakuten.co.jp/race_card/list/RACEID/201807161813040109



まずは単勝のオッズ
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(左が問題の9R 右が比較対象の7R)




結論から言いますと異常投票があったのは主に

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赤枠で囲んだ6頭の組み合わせ馬券(BOX)です。
(オッズから八百長を見抜く方法は
「八百長馬券の見抜き方」https://blogs.yahoo.co.jp/yaottyo/54534173.html
で解説していますのでご参考に。)




この中でも最も目立ちやすい箇所である6番人気→7番人気→その他の3連単馬券のオッズを比較してみます。

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左が問題の9R
3連単8→1→その他(6番人気→7番人気→その他)と単勝のオッズ
右が比較の7R
3連単8→7→その他(6番人気→7番人気→その他)と単勝のオッズ




このままでは分かりにくいので3着馬のところを単勝人気順に並べ替えます。

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問題の3番のところだけオッズの数字が
誤差の範囲を飛び越えて大きくなっています。



本来3番が最も売れる筈なのに
他の馬券がその3倍以上も売れる事態となっています。


つまり3を除いた馬券に投じられた金額の
2/3以上が八百長犯によるものと考えられます。


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補足
競馬に詳しい方ならば、3番の単勝のみが過剰に売れてしまっただけで本当は人気の無い馬なんじゃないかと思われるかも知れませんのでそこを少し解説。


画像は3連単のオッズを人気順に並び替えたもの
赤枠で囲んであるのが問題の3番が絡んだ馬券

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ご覧の通り3番を1着とした馬券が最も売れています。
単勝人気が誤りでは無いという事がこれで分かったと思いますが
実は問題は他にもあります


それは3番が入っていない組み合わせが人気上位にいくつも顔を出している事。


人気上位20位までに
2番人気の11番が絡んでいない馬券は0、1つもありません。
それに対して1番人気である3番が絡んでいない馬券はなんと10個もあります。



ちなみに比較対象の7Rの人気順オッズはこんな感じ(1番人気は10番)

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一目で分かる通り1番人気の10番が上から下までズラーッと
20の組み合わせ全てに絡んでいます。


これが普通。


つまり問題の9Rのように1番人気の一切絡んでいない馬券が上位にいくつも入るという事は、誰かがそれに度を超えた大金を投じていたという事になります。



気になった方は他のレースのオッズも調べてみて下さい。
全てのレースのオッズが7Rのような形になっています。
(ただし八百長の無いレースの話ですので、調べる場合は園田競馬や高知競馬、JRA各場のような八百長の無いクリーンな競馬場のデータを推奨します。)


補足終わり

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問題のレースの3連単2~7番人気である11、10、4、2、8、1の6頭の組み合わせならどこを見ても3番が外されている様子が分かりますので気になった方はご確認を。

ちなみに結果は10-1-11で八百長犯の八百長馬券は当然当たり。

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10-1-11のオッズは294倍

それに対して
10-1-3は547倍

本来10-1-3の方が売れてたとすれば、10-1-11に賭けられた金額の半分ほどが八百長犯によるものとなります。

つまり

1500万円

これが八百長犯に払い戻された額となります。



では次に、問題の3番山崎誠士騎手の他に共犯の騎手はいなかったのか探っていきます。8番人気から12番人気の馬まで順番に確認。



ここでは八百長馬券が買われていて
なおかつ馬券内に入った人気薄の1番を中心に見ていきます。


もしこれからチェックする馬が八百長の共犯じゃない場合は、八百長犯によって馬券が抑えられている筈なのでオッズが下がっている筈です。

1→チェック馬→2、4、8、10、11が3より売れていれば馬券が抑えられている証拠なので白

1→チェック馬→3が最も売れているならば八百長犯の馬券が入っていない=八百長の共犯である可能性大となります。



画像は1番を1着とした3連単のオッズ
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赤枠で囲ってあるところをひとつずつ見ていきましょう



まずは8番人気である5番から


5番ダイワハッスル(単勝オッズ23.6倍)
騎手:石崎隆之(息子である石崎駿からの乗り替わり)

1→5→その他のオッズ

1→5→3  2459倍
1→5→11 2679倍
1→5→10 2942倍
1→5→4  3659倍
1→5→2  3192倍
1→5→8  4226倍

人気通りに3が最も売れている。つまり他の組み合わせに異常投票はない。

よって5の石崎隆之騎手は共犯

ちなみに5の調教師は海馬澤司、馬主は神田成二
どちらも八百長界隈では非常に有名





次は9番人気の12番

12番メイスンブルーム(単勝オッズ44.5倍)
騎手:森泰斗

1→12→その他のオッズ

1→12→3  9377倍
1→12→11 3297倍
1→12→10 4478倍
1→12→4  6523倍
1→12→2  3615倍
1→12→8  6001倍

ご覧の通り3のオッズが最も大きく、他の馬券に異常投票があった事が分かる。

よって12の森泰斗騎手は白






次は10番人気の7番

7番サチノマリアージュ(単勝オッズ56.4倍)
騎手:小杉亮

1→7→その他のオッズ

1→7→3  4226倍
1→7→11 4919倍
1→7→10 5770倍
1→7→4  7502倍
1→7→2  6251倍
1→7→8  9377倍

人気通りに3が最も売れている。つまり他の組み合わせに異常投票はない。

よって7の小杉亮騎手は共犯

ちなみに7の調教師は矢野義幸
こちらも八百長界隈では非常に有名な方






次は11番人気の6番

6番マキノジュエラー(単勝オッズ134.3倍)
騎手:吉留孝司騎手

1→6→その他のオッズ
1→6→3  13640倍
1→6→11  8335倍
1→6→10  6001倍
1→6→4  11114倍
1→6→2  11541倍
1→6→8  12003倍

ご覧の通り3のオッズが最も大きく、他の馬券に異常投票があったが分かる。

よって6の吉留孝司騎手は白




最後に最低人気の9番ギンザセレクト(単勝オッズ205.3倍)には異常投票は無かったので共犯の可能性があるが、あまりに実力の劣る最低人気馬という事で馬券が抑えられていなかった可能性もあるので判断は保留。



11番人気である
6番マキノジュエラー(単勝オッズ134.3倍)ですら抑えられているのに


それより人気があるのに抑えられていなかった
5番ダイワハッスル(単勝オッズ23.6倍)騎手:石崎隆之
7番サチノマリアージュ(単勝オッズ56.4倍)騎手:小杉亮


この両名が共犯である可能性は極めて高い



結論
このレースは
山崎誠士(1番人気)
石崎隆之(8番人気)
小杉亮(10番人気)
の3騎手により実行された八百長競走である。



ちなみに石崎隆之騎手に乗り替わる前に騎乗予定だった息子の石崎駿騎手は
南関東競馬においてもっとも有名な八百長騎手である。

親と子の間で引き継がれてきた技が八百長の技術とはあまりに悲しいお話。