「女子見たいな髪形にされるってどんな気持ち?恥ずかしくないの?」
とみ子が軽蔑した目で僕を見ます。
「私たち女子の完全な言いなりだね!少し前まで、私に“ワレメ見てやる”とか言ってたのに、ねぇ?」
順子がとみ子に向ってそう言い、僕をちらっと見ました。順子は僕に言われた一言をまだ根に持っているようでした。根に持つだけでなく、何かにつけ、僕を苛めてくるのはその一言のせいだったのかもしれません。他の男子の前では優等生の順子なのに・・・。
その後は、3人で何やら話しながら、大笑いしたり、クスクス笑ったりしていましたが、どんな話かは聞こえませんでした。
「ここだよ。ここで、髪の毛を可愛く切ってもらうんだよ。ハハハ。」
るり子は美容室を指さしながら、そう僕に言いました。
そこは床屋とは違って、とてもいいにおいがしていました。それに、髪の毛を切ってくれるのは、おじさんではなくお姉さんです。僕は、ぽーっとしながら、店に入り、そしてそのお姉さんに促されるまま、椅子へと腰掛けました。
「こんにちは、今日はるり子ちゃんの紹介で来たの?初めてだよね。」
「はい。」
「名前はなんていうのかな?」
お姉さんは優しく僕に問いかけてくれました。
「こうたです。」
「え!?男の子なんだ!?背がみんなより小さいし、髪の毛も伸びてるから、だから男の子見たいな女の子かと思ってた!ごめんね。」
僕は、赤色が好きだったので、その日は赤のセーターを着て、下は学校の半ズボンを履いていたので、見ようによっては女子に見えたのかもしれません。
「ところで、どんな髪型にする?」
「可愛い感じにしてよ。」
るり子が横からお姉さんにそう言いました。
「そうねぇ、今の髪の長さだと、できるとしたらボーイッシュな感じかな?男の子だからボーイッシュっていうのは変だけど・・・。」
「それでいいよ。できるだけ、可愛くして欲しいの。」
いつもこの店に来ているるり子は、お姉さんと親しそうにそう話していました。
「こうたくん、女の子見たいな髪形になっちゃうけど、いいの?」
「自分でそうしたいって言ったから、この店に連れてきたんだよ。」
僕が答える前に、るり子はそう答え、僕の髪形は決まったのでした。
あまり髪の毛を切らずに、整えるようにきれいにお姉さんは僕の頭に鋏を入れて行きました。
るり子達は、待合室で本を読んで、僕を待っているようでした。
僕は、鏡に映っている自分の髪形が女子のようになっていくのを見ながら、とても情けなく、そして悔しく思っていました。
「意外とって言ったら悪いけど、結構似合うよ。背丈も小さいし、本当の女の子みたい。」
お姉さんは、僕にそう言いましたが、僕のムッとした顔を見て「ごめん、女の子みたいって言われて怒っちゃった?」とそう付け足しました。
「でも、こうた君がそういう髪形にしたいって言ったんでしょ?」
お姉さんが、僕にそう問いかけた時、るり子達が僕のそばに来て「可愛くなったじゃん」「本当、可愛いよ」と馬鹿にしたような口ぶりでそう言いました。
「本当にかわいいじゃん。スカートとか履いたら絶対に女の子に思われるよ。」
「そうかな~?可愛いかな?」とるり子はお姉さんにそう言い、そして順子が「こうた、スカートだって~!」と僕にそう言いました。
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更新お疲れ様です。今度はスカートまで、はかされちゃうの?恥ずかしい~。我慢だぞ~~
2010/3/21(日) 午後 8:53 [ 涼♂♀ ]
幼いおちんちんを見られ、付いているのを知られてしまった女子に、、女の子の髪型にされて可愛いと言われるのはとてもM的です。
2010/3/22(月) 午後 6:34 [ ファン ]