こうたの物語集

僕は、おしっこが体から出て行くと、寒さで鳥肌が立って行くのがわかりました。
「ちびこう、すごい鳥肌立ってる。」
僕は、おしっこをし終わると思わずブルっと震えてしまいました。それを見ていた美智子が「本当の犬見たい」と小さな声で言ったので、僕はすごく情けなく思いました。おしっこからは湯気が立っていました。
おしっこをひとしきり出し切った僕は、もう許してもらえるだろうと片足を下ろそうとしたのですが、「ちんちん拭くんだろ」と理恵に言われてしまい、恥ずかしさに耐えながら、理恵に投げられたポケットティシュを拾い、みんなに見えるようにしておちんちんをティッシュでおしっこを拭くのでした。
僕は、おちんちんを拭き、これで家に帰れると思い、頭に被されたパンツを履こうと頭からパンツを取ると、首に巻かれた縄跳びをゆみかに引っ張られました。
「今日は、もう暗いから少しだけだけど、散歩してあげる。」
ゆみかは、そういうと、縄跳びをぐいっと引っ張り、僕に「散歩だよ。早く歩いて」と四つん這いで歩くことを促しました。
「ちびこう！ほらしっかりみんなを見て歩くんだよ。」
ゆみかはそう言うと、僕の首に巻きついた縄跳びをまたぐいっと引っ張りました。
僕は、逆らっても無駄だと思い、ゆみかに引っ張られた方向へ四つん這いで少し歩きました。その時は、早く終わって帰りたいとの一心で・・・。
「みんなの顔見て！」
ゆみかに強くそう言われて、僕は顔をあげました。みんなの顔は、軽蔑しているような笑いを浮かべていました。とりわけあい子は、とても勝ち誇った顔をしていたのが印象的で、とても悔しかった事を覚えています。
「ちびこう！面白い！男子から子犬への変身だね。」
るり子が笑いながらそう言いました。
「ほら、しっかり歩いて。」
ゆみかに促され、四つん這いでゆみかに付いて行くように歩いて行きました。
「犬が服着ているとおかしいよね。まぁ、今は冬だからしょうがないけど、春になったら、本当の犬見たいに全裸にして、クラスのみんなの前で片足上げておしっこさせない！？」
順子がみんなに提案するように、そう言うと他の女子たちも「賛成！」と声を揃えて言いました。
「ちびこうは、犬なんだから黙って歩いてればいいの！」
何か言おうとしている僕を制するように、るり子が僕に言いました。
「あい子、やって見る！？」
「やる！やる！」
ゆみかから縄跳びの縄を受け取ったあい子は、ゆみかよりも強い力で、縄を引っ張り僕に向かって「情けない恰好！今まで苛められてた仕返しをこれからするからね」とみんなに聞こえないような声で、僕にそう言いました。
その後は、残りの女子たちも同じように僕を犬扱いし、僕は美智子にまで、「お手！」や「チンチン」まで命令され笑い物になり、やっとパンツを履くことを許されたのです。
「ほら、黄色くなったパンツ履いてもいいよ！明日から黄色くなってたら、ちんちん切っちゃうから、覚悟しておかないと知らないよ！」
理恵は、僕にそう言いあい子に向って「明日からパンツチェック頼むね」とそう言いました。
僕はパンツとズボンを履くと、女子たちの後をついて神社を出て行きました。
「面白かったね～。初めておちんちんからおしっこが出る所見た。」
るり子は誰に言うともなく、そう言うと、「私たちもだよね」と順子が続けました。
「それよりも、6年の女子たちよりも、こうたの恥ずかしい所が見れたから良かった！明日、6年の女子に言ってやろう！」
みどりがゆみかに向かってそう言いました。それから後は、何を言われていたかわかりませんでした。