こうたの物語集

僕は精一杯、女子たちに抵抗しましたが、聞き流されてしまいました。
そして、「ちびこう、もう今日は学校でトイレいかせないから。」とそうるり子は僕に続けていいました。
「どうしてもしたくなったら、女子トイレですれば！？」
みどりは笑いを堪えながらそう言い終えると、大爆笑をしました。周りの女子たちも大笑いしました。
「わかった！？」
ゆみかは、僕の髪の毛を掴むと僕の顔を自分に向けそう確認しました。
「わかりました。」
僕は、仕方がなくそう答えるのがやっとでした。
それからあっという間に、5時間目の授業、6時間目の授業が終わり、帰りの会も終わりました。
男子たちは、いつもと同じように運動場で遊ぶために教室を出て行き、そして一昨日と同じようにゆみか達が僕の席を囲みました。
「ちびこう、帰ろうか！？」
るり子が笑顔で僕に言います。
僕は、仕方なくランドセルを背負って、教室を出ました。僕に着いて来た女子は、今回は全員ではなく、るり子、ゆみか、順子、みどり、あい子、美智子、理恵、桜の8人でした。
学校を出ると、僕の両脇にゆみかとるり子が並び、そして「寒いと思うけど、全部脱げる？」「またおちんちん見られちゃうね」と僕に笑いながらそう言いました。
他の女子たちも「こうたも可愛そうだね、ちょっと前まであんなに威張ってたのに」「私にもしデブとかまた言ったら、今度は私一人で泣かしてやる」と好き勝手なことを言っていました。
僕は、公園まで行ったら走って家まで逃げようとそう思っていました。
しばらく歩くと、あの公園のトイレが見えました。あれ以来、公園のトイレは行くことができない場所になっていました。
しかし、ゆみかは僕の腕を掴み、公園の手前の道へと誘導しました。
「どこいくの？」
「○○神社」
ゆみかはぶっきらぼうに答えると僕の腕を掴んだまま、まっすぐ○○神社へと歩いて行きました。
「ねぇ、ゆみか！公園の女子トイレじゃないの？」
みどりがそう聞いたので、ゆみかが突然場所を変えたのがわかりました。
「うん、さっきの休み時間に恵理からある提案があったの。」
「何、何提案って！？」
ゆみかの発言にみどりとるり子が反応します。
「6年の女子に見せた姿よりもっと恥ずかしい思いをさせようって事！」
理恵が少し怒ったようにそう言いました。
「どんなこと！？」
「それは後で！」
ゆみかがそう言ってから、10分くらいで神社に着きました。この神社には夕方にはあまり人が来ない場所で、どんな事をされるかわかりませんが、僕に恥ずかしいことをさせ、それを笑いものにする場所としては打って付けの場所だったと思います。
ゆみかは神社に入って行き、さらに奥へと進み、皆さんがお参りをする場所の裏側へと僕たちを連れて行きました。

「ちびこう、そこに手を突いてお尻を突き出すようにしてみろ」
ゆみかが僕にそう言いました。
「嫌だよ、寒いし、何をするんだよ。」
僕がそう言ったとき、ゆみかは僕の胸倉を掴み、僕の左頬にビンタを二発しました。
「うわっ！ゆみかスパルタ！」
みどりがびっくりしてそう発言しました。しばらくの間、女子たちが僕を苛める時には「スパルタ」という言葉が流行りました。
「ちびこう！さっきから言ってるけど、敬語で話せって言ってるだろ！この前みんなの前で約束しただろ！」
「でも・・・」僕は涙ぐみながら反論しようとしましたが無駄でした。
「そうだよ、ちびこう。みんなの前で泣きながら約束したじゃん。」
るり子がそう言うと、あい子とみどりは僕の両手を社殿の塀に持っていきました。そして、ゆみかは馬乗りの馬のような体制になるように言いました。
僕は、ゆみかに叩かれた頬の痛みと泣きそうになるのを堪えながら、馬乗りの馬のような体制になるしかありませんでした。
「で、どうするの？」
「ちょっと、まっててね。」
ゆみかはるり子にそう言うと、僕のお尻の方からズボンとパンツを一気に下ろしました。僕は馬乗りの馬のような形になっているので、お尻とおちんちんがヒヤッとするのと同時に、自分のおちんちんが見えました。
「わっ！一気に脱がしちゃうんだね！」
順子が笑いながらそういいます。
「理恵、あれは？」
「あるよ。これ。」
僕は、下半身を丸出しにされ会話しか聞こえませんでしたが、すぐにそれが首に巻きつけられ、なわとびの縄ということに気がつきました。