こうたの物語集

「こうた君、パンツだけになっちゃったね。ハハッ！」
るり子はパンツ一枚になった姿を僕に確認させました。
そしてすぐに、笑いながら、「こうた君、これおしっこじゃない？」と声を上げました。
女子達はどれどれと言った具合に僕の股間に注目して笑い出しました。
そうです、僕はズボンを脱がされるとき、おしっこを漏らしてしまいました。おしっこの量はパンツに染みを作る程度ですが、それでも女子から嘲笑を浴びるには十分な量でした。
僕は知らない内におしっこを漏らしたようです。きっとパンツをぬがされたと思い力を入れた時に漏らしたんだと思います。
「怖かったんだね～！こうた君！」
順子が頭を撫でながら、そう言いました。
「いやだ～！こうた！お漏らしして！」
「怖いときって本当におしっこ漏らすんだね。」
桜も他の女子達に言います。
「おしっこ漏らすくらいなら、最初から素直にパンツ脱げよ！」
ゆみかも続けて笑いながらそう言います。
「これから、おしっこちびったこうたで、“ちびこう”ってあだ名にしようか！」
みどりが笑いながら、女子達に言いました。女子達は笑いながら口々に“ちびこう”と呼びました。
僕は、顔を赤くして女子達の顔を見ることができず、顔を横に向けていました。
「見て！こいつ顔がまっかっか！ハハ」
ゆみかが僕の顔を無理やりみんなに見せて笑いました。
「本当！顔が真っ赤だよ。ちびこう！ハハ」
みどりも笑いながらそういいました。
僕は、女子達の顔を見ることができず、顔を見られないように横を向いていたと思います。
その時突然、恵理という女子が家庭科で使う裁ちばさみを自分のカバンから取り出したかと思うと、僕の股間の所にハサミを持っていってシャキシャキと音を立てました。
「そんなゆるいホースはこれでちょん切っちゃおうか！」
恵理という女子は、ヒステリックなところがあり、少し危ない雰囲気の女の子です。僕も普段はあまり近寄らない子です。
冗談だとは思いますが、そんな子がハサミを持って、濡れたパンツの股間の部分でシャキシャキ音を立てられて、僕は、とても怖くなって「ごめんなさい。許してください。切らないで～！」とそう泣き叫び、体を揺らしました。
僕の言葉に女子達は大爆笑しました。
「ちびこう！ちんちん切られたくなかったら、もう暴れないよな！」
ゆみかが僕の顔を見ながら言いました。僕は、「はい」と小さな声で答えました。僕の返事に女子達は「“はい”だって～」とまた笑いました。
恵理は「暴れたら、本当にちょん切るからな！」とそう念を押すように僕に言いました。
ゆみかは僕の髪の毛から手を離しました。そしてその髪の毛から手を離すのと同時に僕の両足の女子も退いて両足は軽くなりました。
今考えれば、その時逃げることができたのかも知れません。でも怖かったのです。僕は女子の言いなりになるしかないと思い始めていたのです。
僕は、体が自由になったのでパンツの上から、股間を隠すように、振るえながら体育座りをしました。そんな僕を女子達は取り囲むように見ています。その時は、何故か半ズボンから突き出ている女子達の長い足がとても印象的でした。
「じゃぁ、こうた君、じゃなかった、ちびこうだっけ？ほら立って！」
るり子がそう言いながら、僕に立つように促しました。
僕は股間に手を当てたまま、俯いたまま震えながら立ち上がりました。
「返事は！？」
るり子に対しても、僕は「はい」と答えました。
「この子、すごい震えてるよ。怖いの？恥ずかしいの？」
るり子が苦笑いを浮かべ、女子達にそういい、僕に問いかけるように顔を覗き込みました。
この時の僕は、今まで我慢していた怖さを抑えることができなかったのです。それといよいよクラスメートの女子全員におちんちんを見られてしまうという今まで体験したことのない屈辱への恐怖もあったのかもしれません。体の震えは止まりませんでした。
「震えすぎだよ。ちびこう。男の子でしょ。さっきの威勢はどうしたの？」
桜も笑いながら僕にそう言いました。

「ちびこう！気をつけの姿勢にならないとだめだよ！」
順子がそういいながら、僕の右手の上腕部を軽く叩きました。
僕は順子に言われるまま、股間から手をどけ、気をつけの姿勢になりました。
「ちびこう、自分でパンツ脱ぐ？」
るり子が笑顔でそう聞いてきます。
「・・・」
僕は黙ったまま俯いているしかありません。だって、自分でパンツを下ろすことなんか恥ずかしくてできないのですから・・。そんな僕を女子達はパンツだけの僕を笑みを浮かべて見ていました。